[RIZIN 女子MMAルール:1R5分 / 2R5分 / 3R5分 / インターバル60秒(88.0kg契約/肘アリ)]

(Win)KINGレイナ vs. レイディー・タパ(Lose)
3R判定 3-0

1R、タパが左ハイで先制するとさらにパンチでレイナを追い込んでいく。レイナは前蹴り、バックブローを牽制気味で放つと、タパは組みつきにいき、勢い余って両者場外に落ちそうになりスタンドで再開。さらにパンチで猛追するタパに対し、レイナはもつれ合うようにしてテイクダウンに成功する。サイドからタパの顔面に膝を当てていき、マウントポジションを奪取したレイナはタパの顔面にパウンドを落としていく。そしてアームロックに入ったところで1R終了のゴング。

2R、レイナの右フックがヒットするとタパもレイナの打撃を警戒して距離を詰めることができず膠着。レイナは組みつきからテイクダウンに成功するが、グラウンドで決め手に欠き2R終了のゴング。

3R、またも組みつきから果敢にテイクダウンを狙うレイナだが、タパはコーナーを背にしてこれを許さず。タパの左ストレートがヒット、さらに左アッパーが決まるとレイナは体勢を崩すがダウンは許さず。逆にレイナはタパをコーナーに押し込んでからテイクダウンに成功。そしてサイドポジションを取りタパの顔面にヒザを入れながら腕十字とアームロックにトライ。そしてついに腕十字でタパの腕を伸ばしたが、ここで試合終了のゴング。

判定3-0でレイナが勝利。試合後、マイクを取ったレイナは一本勝ちができなかった悔しさをにじませながらも、前大会に続き、放送席の高田延彦・RIZIN統括本部長をリングにいざなう。そして、またもラスベガス行きをめぐって本部長と問答を展開するが、最後はレイナからチュッパチャップスと文明堂のカステラが本部長の手に渡され、無事に(?)RIZINの継続参戦が決定した。

KINGレイナ インタビュー

──試合の感想をお願いします。

KING 判定だったんで、めちゃくちゃムカついてます。ハッキリ言って。一本取るのが毎回試合する中での目標なんですけど。一本取る試合をしたいと思っているんで、勝ってるけど悔しいですね。一本取り切れてない部分。もうちょっと入るのが早ければ入ってたかなというのはあったので。

──タパ選手のパンチも当たっていましたけど、どうでしたか?

KING 当たってはいましたけど、そんなにダメージが残るようなパンチは当てられてないので。テイクダウンはできていたので、そのあとの展開がまあまあだったかなと思いますね。

──もう少しで極められる場面もあったと思うんですけど。

KING あと数秒あれば極まってたのかなと思いますね。

──今後の目標は?

KING もうちょっと質のいいMMAをしたいというのが一番ですかね。

──RIZINで自分より大きな相手に2勝されました。あなたの家来が増えていると思うんですけど、国際的に知られてくるようになってきた時に、同じ柔道をバックグラウンドに持っているという意味でも、態度が大きいという意味でも日本のロンダ・ラウジーという言われ方をされたらうれしいですか?

KING 私はロンダが凄く好きで、それはうれしいです。でも、待ち受けにしているぐらい好きなんですけど、ロンダよりももっと有名になりたいし、ロンダよりも注目される選手になりたいと思っています。

──サイボーグ選手は145ポンドで勝ちましたけど、今後このサイボーグ選手とやりたい希望はありますか?

KING やっぱり強いというか有名なので。今日も楽屋でギャビかなんかがサイボーグの試合かなんかを見ていて少し見たんですけど、おもしろそうだな、やってみたいなというのはあります。強いんだったらやりたいというのはありますし。ただ、私は徐々に落としてロンダがやっていた階級でやりたいという希望があるので。まあオファーがあればやります。

──今回は打撃が凄く多かったということで、ちょっと違う戦略を多用している印象を受けたんですけど、打撃でも進化していきたいという思いがあるんですか?

KING 元々バックグラウンドが柔道なので打撃を強くしようと思って、今回は打撃を中心に練習をしました。でも、今回やってみて思ったのは、グラウンドを、柔術の動きをもっとやってもいいのかなというのと、タックル系の動きや引き抜く動きはもっと練習しようと思いましたね。

──ギャビと一緒に取り上げられることが多いんですけど、12月とかで闘ってみたいとかっていう希望はありますか?

KING オファーが来れば、やるって言ってるんで。オファーが来ればやります。ただ、ギャビも成長しているんで、私ももっと成長して、やるならしっかりトレーニングしてやりたいと思います。

レイディー・タパ インタビュー

「判定に持ち込まれたということで結果を受け入れるしかないです」

──試合の感想をお願いします。

タパ それほど試合については言うことはないですね。もっと自分としてもできたことはたくさんあったと思います。

──KINGレイナ選手は闘ってみてどんな選手でしたか?

タパ 彼女は自分のゲームプランで闘ったと思いますが、判定に持ち込まれたということで結果を受け入れるしかないです。

──打撃戦については拮抗していたと思いますが、レイナ選手にもキレがありました。スタンドとグラウンド、それぞれどういうふうに思いましたか?

タパ スタンドの打撃は自信をもって臨んでいたし、いい闘いができたと思います。いくつか、彼女がロープを掴んだり、そういう予期せぬ場面でペースを乱されたというのもありますが、1試合目から2試合目の間で自分でも取り組んだこともありますし、改善すべきところはありますけど打撃はできたので、次はグラウンドで改善していきたいと思います。