RIZIN中量級の未来と言われる矢地祐介と、元UFCの強豪ダロン・クルックシャンク。クルックシャンクは、昨年末に北岡悟に一本負けを喫し、復活の凱歌をあげたいところだ。

1R、右ボディからの右ハイでけん制したのはクルックシャンク。お互いに打撃勝負だが間合いを詰めることができずクリーンヒットはなし。しかし、飛び込んできたクルックシャンクに矢地の右フックが決まり、この一発でクルックシャンクは失神して矢地祐介が戦慄のKO勝ち!

矢地は「これから70キロを黄金の階級にしたいと思います。これ、俺スターになれるんじゃない?
ありがとうございました!」と喜びを爆発した。

矢地祐介 試合後インタビュー

──試合の感想をお願いします。

矢地 気持ちよかったッスね。会場パンパンだし、そこで派手な勝ち方できてよかったッス。

──最初から最後まで楽しめました?

矢地 そうですね。入場から思う存分楽しみました。

──クルックシャンクはどうでした?

矢地 強いというか、経験積んでるんで。最初は俺のほうが堅くなっちゃったんですけど、強かったッス。

──結果的に一撃で仕留めたんですけど、展開的にはどうでした?

矢地 俺と違ってスローに見えたんで、合わせていけるなっていうふうには最初から思ってました。で、ちょっと自分の気持ちが受けに回っちゃってたんですけど、途中から攻めに転じて、入ってきたところに合わせられるようになったのでよかったです。入ってきたら合わせられるとは思ってました。

──試合前には試合は発表会と言っていましたが。

矢地 いい発表会になりました(笑)。最高でした。

──これでRIZINでインパクトのある勝ち方を2回続けましたけど、今後の目標は?

矢地 年明けてから掲げていたのは年末までにクロン・グレイシーを倒してスターになる。体重云々はあるんですけど、希望はクロン・グレイシーですね。

──試合の当初では打撃は相手(クルックシャンク)選手に分があるように見えました。その後、自分の腕を引きながら強めのパンチを入れましたね。とても美しいカウンターでした。それまで辛抱強く、落ち着いて相手を観察してタイミングを見計らっていたのでしょうか?

矢地 最初堅くなっちゃってて、見ていただけになっちゃったんですけど、気持ちが落ち着いてきて、見てきたものに合わせようという気持ちになりました。それで最後、しっかり来たところに合わせられました。

──今回の勝ちは非常に大きな勝利ですけど、この勝利を機にRIZIN、UFCで闘ってみたい相手はいますか?

矢地 クロン・グレイシーですね。日本人やられちゃってるんで倒したいですね。

──試合の感想をお願いします。

クルックシャンク 試合を振り返って、ファンの方にはおもしろい試合になったんじゃないかと思います。勝つ時もあれば負ける時もあるし、うまくいく時もあればうまくいかない時もある。これがRIZINらしさだと理解しています。

──対戦相手の矢地選手の印象をお願いします。

クルックシャンク まあ、ちょっとノックアウトされてしまったので、そこのところは思い出せないぐらいなので、改めて試合のビデオを観たいと思います。ただ、こうしてまた復活して健康体に戻れたので良かったと思います。

──RIZINでは2連敗となってしまいましたが、今後の目標をお願いします。

クルックシャンク これからもRIZINには参戦し続けたいと思っています。ファンの方には凄くいい試合をお見せできていると思いますし、日本のファンの方に自分らしい試合をお見せできると思っていますので、これからも呼んでいただきたいと思っています。

──ここで小休止として、10月、12月に出る意向はありますか?

クルックシャンク 出来る限りこれからも続けて、多くの試合に出続けたいと思います。闘うことが私の人生の一部になっているので、アクティブに続けたいと思っています。

──試合運びがご自分の思うようにいかなかったと思うんですけど、どのように気持ちを切り替えされますか?

クルックシャンク 試合ですから、勝つこともあれば負けることもある。RIZINはエンターテインメント性をもってよりよいショーを見せる大会ですから、スピリットを持って、観客に示すことができた内容になっていると思います。