女子格闘技の黎明期、そしてSMACK GIRLの代表選手だった石岡沙織がDEEP JEWELSでの活躍と実績をひっさげてRIZIN初参戦。スイスのストライカー、ベスターレ・キシャーを迎え撃つ。
1R、開始と同時にいきなりお互い激しい打撃勝負に。そして組みつきからテイクダウンに成功したのはキシャーだが上になったのは石岡。下から腕十字を取りにきたキシャーに石岡はあっさりとリアネイキッドチョークを極め、キシャーはタップ。石岡が完勝をおさめた。
試合後、マイクを取った石岡は「応援ありがとうございました! ちょっと短く一言だけ。RENA選手とやらせてください!」とRENAとの対戦をアピールした。
石岡沙織 試合後インタビュー
──試合の感想をお願いします。
石岡 やっぱり思っていた以上にフィジカルが強くて、打撃も勢いがあって、最初様子を見てしまったんですけど、グラウンドになったら相手もバテてるのもわかったし、自分がやりたいようにできると思ったので、様子を見すぎたところはありますけど、勝てて良かったです。
──ある程度余裕というか、試合は支配して勝てた感じですか?
石岡 そうですね。グラウンドになったら何の心配もしてなかったので、いかせていただきました。
──RIZINという舞台はどうでした?
石岡 超興奮しました。最高です。緊張しましたけど(笑)。
──楽しめました?
石岡 返ってみれば。でも、渦中にいる時は緊張でやばかったです。
──トーナメントがあると思いますけど、今後の目標は?
石岡 トーナメントもそうですけど、RENA選手とやらせてもらえるのが一番の目標というか、一番盛り上がるところだと思うんで、ワンマッチでもいいし、トーナメントだとよりいいし、っていう感じです。
──ジョシカクがメインの大会でこの大舞台というのは夢見てきた舞台だと思うんですけど、どういう気持ちで立ってたのかなというのが気になるんですけど。
石岡 何度も諦めかけた選手時代だったんですよね。ハム・ソヒ選手に負けた時、この前も負けた時も。それでも続けてこられたので良かったし、ひとつ形に残すことができてよかった。たくさんの期待を裏切ってきたので、もうちょっとつかみたいですね。
──石岡選手は「私が試合をすることで女子の格闘家が増えればいい」とおっしゃっていました。今日の試合はおそらくテレビで全国放送されますが、一本勝ちしたことで手応えはありましたか?
石岡 まあ、下の選手に盛り上げてほしいという気持ちもあるし、たくさん強い選手が出てきたら困るっていうのもあるんですけどね(笑)。藤井恵さんも言ってたんですけど、(一本勝ちしたことで)光が当たらなかった選手にも光が当たるようになってほしいですね。
──今日は石岡選手にとっても記念になる日になるんじゃないですか?
石岡 そうですね。本当にありがとうございました。
ベスターレ・キシャー 試合後インタビュー
──試合の感想をお願いします。
キシャー 残念ながら戦略を練り間違えたところはあります。寝技でチョークで負けてしまいました。
──石岡選手の印象を教えてください。
キシャー 何発か私のほうから打ち込むことはできたんですけど、一発打ったところで彼女から2〜3発打ち返されてしまうところで、石岡選手自体は問題を感じる相手ではないと思ったんですけど、寝技でのポジションを間違えたのが大きな敗因だと思います。
──RIZINという舞台の印象をお願いします。
キシャー 素晴らしい経験になったと思います。素晴らしい組織の一部で闘うことができたことはうれしく思いますし、日本に来てから素晴らしい歓待を受けたなと思います。皆さん優しくて、言葉にしてもしつくせないぐらい素晴らしい体験をさせてもらったと思います。
──まだキャリアが短いですけど、浅倉カンナ選手とか、この先闘ってみたい相手はいますか?
キシャー まだまだこれから練習を積まないといけないなと思っているんですけど、またこのRIZINに呼んでいただけるなら喜んで闘わせていただきたいと思います。RIZINに闘えと言われるならどんな相手でも闘います。どれぐらい選手の経験値があるとか、どのぐらい強いとかは関係ないです。ただ、あえて誰かと言わせていただくなら、ポスターガール(RENA)ですね。もしそういう機会があるなら光栄なことはないですし、ナンバー1になるならナンバー1と闘い勝ち抜いていかなければいけないと思います。