4月16日(日)横浜アリーナにて開催の「RIZIN 2017 in YOKOHAMA - SAKURA - 」に出場する、全選手の大会直線インタビューが行なわれた。浅倉カンナ選手の対戦相手であるアレクサンドラ・トンシェバ選手、RENA選手の対戦相手であるドーラ・ペリエシュ選手、川尻達也選手の対戦相手であるアンソニー・バーチャック選手、KINGレイナ選手の対戦相手であるジャジー・ガーベルト選手のインタビューを公開!

アレクサンドラ・トンシェバ

「私が合気道で培った不屈の精神はMMAに活かされていると思います」

──日本に来るのは初めてですか?

トンシェバ はい、そうです。

──RIZIN参戦が決まった心境を教えてください。

トンシェバ 本当にワクワクしまして、セカンドトレーニングに備えてベッドに入って寝ていたのですが、メールが届いて驚きから喜びに変わりました。

──対戦相手の印象は?

トンシェバ 浅倉カンナは非常に手強い相手だと思います。非常にいいレスラーだと思います。

──あなたのファイティングスタイルを教えてください。

トンシェバ 私の強みは打撃ですね。ストライキング、グラップリング、柔術の要素も入っていると思います。

──日本のファンにどんな試合を観せたいですか?

トンシェバ 日本という素晴らしい国に来られたことを喜ばしく思いますし、RIZIN参戦に興奮してワクワクしています。素晴らしい試合を皆さんに見ていただきたいと思います。

──元々は合気道やられていたんですか?

トンシェバ はい、そうです。

──いつからどれぐらいやられていたんですか?

トンシェバ 8歳から始めて12年間練習してきたんですが、忍耐が求められるので、今の私にはMMAがピッタリきていると思います。

──合気道はMMAの中でどのように活かせていますか?

トンシェバ 合気道からMMAに転向する人はなかなかいないですよね。ストライカーだったりレスリング、グラップリング、柔術から入ってくる人が多いと思いますけど、私が合気道で培った不屈の精神はMMAに活かされていると思います。

ドーラ・ペリエシュ

「RENA選手は人間的にも選手としても尊敬しています。対戦できることを光栄に思います」

──今回、RIZIN出場が決まった時の心境を教えてください。

ペリエシェ とてもハッピーでした。

──相手のRENA選手は日本でもトップの選手ですが、どう思っていますか?

ペリエシェ 人間的にも選手としても尊敬していますし、共感できる方です。そういう方と対戦できることを光栄に思います。

──試合を観て、どういう選手だと思いましたか? 技術についてなどの印象を教えてください。

ペリエシェ スタンディングに関してもグラップリングに関してもとても強い素晴らしい選手だと思います。

──総合格闘技はRENA選手よりキャリアは長いと思うんですけど、ご自分のほうが上だと思われませんか?

ペリエシェ そんなことはないですよ(笑)。

──日本のファンにどんな試合を観せたいですか?

ペリエシェ 最善の力を尽くして試合に挑みます。そして皆さんをガッカリさせない良い試合ができればと思っています。

──試合は結構久しぶりになるんですか?

ペリエシェ はい。最後の試合は2年前になります。

──足のケガをされていると聞いたんですが、今はどういう状態ですか?

ペリエシェ 試合から遠ざかったのはケガというよりはむしろ女性の軽量級の選手のマッチメイキングが難しいことが原因ですね。いくつかオファーがあったんですけど流れてしまったり、とても上の階級の選手だったりで、なかなか試合が組まれなかったことが大きいです。

──では、今後もRIZINで継続して活躍していきたいという意気込みもあるんですか?

ペリエシェ 今までもそうだったんですけど、オファーがあればやっていきたいと思っています。

アンソニー・バーチャック

「川尻選手はテイクダウンが強いので手強いと思いますけど、自分のダイナミックな動きやストラインキングには苦戦するんじゃないですか? とてもいい試合になると思います」

──現在のコンディションはいかがですか?

バーチャック 完璧です。いい気分です。

──スーツが決まっていますね。

バーチャック ありがとう(笑)。

──服はお好きですか?

バーチャック これは仕事服ですね。日本のビジネスマンを見たら皆さんカッコいいスーツを着てらっしゃったので僕も着てみました。

──RIZINの印象はいかがですか?

バーチャック これまでUFCなどに出てきましたが、そちらとは雲泥の差というぐらい手厚くもてなしてくれるし、メインイベントで川尻選手と対戦させてもらうのはまたとない機会です。メインだとは思っていましたけど、光栄です。

──元UFCファイター同士の試合となりますが、川尻選手にどのような印象をお持ちですか?

バーチャック 135パウンドということで自分の体重を落としてきているわけじゃないので、100%の健康体ですし、ベストコンディションで臨めると思います。川尻選手はテイクダウンが強いので手強いと思いますけど、自分のダイナミックな動きやストラインキングには苦戦するんじゃないですか? とてもいい試合になると思います。

──日本に来るのは初めてですか?

バーチャック イエス!

──川尻選手のスタイルとあなたのスタイルだと良い試合になりそうですか?

バーチャック 言うまでもなくメインだし、いい試合運びができると思います。おそらくテイクダウンして寝技でホールドしてくると思いますけど、そういうことは絶対にさせないようにしようと思っています。私負ける時もKOか一本負けで、判定負けがありません。だから、つまらない試合にするつもりはありません。そして145パウンドのチャンピオンになりたいと思っています。今回の試合は減量して臨むわけではないですし、動きも機敏で頭も冴えているのでいい試合ができると思います。

──RIZINのルールについてどうですか? ケージからリングに変わりますけど。

バーチャック リングでもチャンピオンになっているので闘う環境に違和感はないです。クリンチもより効果的にできるし、ロープを背にしてもうまくかわせるし、サッカーボールキックもニー・オン・ザ・グラウンドにしても、私はメキシコ人でサッカーに慣れているので問題ないです(笑)。

──今回初めて日本ということでどういう印象をお持ちですか?

バーチャック あっちの家にいる時は食事は私が食べるのはほとんどがアジアの食事なんです。でも、ついに本物の日本食を食べられて本当にうれしいと思っています。だから、試合の後にもお寿司を食べたいですね。試合前は生で魚を食べることは控えているので是非食べたいですね。また、街を歩き回って、初めての文化に心を奪われて、本当に美しい国で素晴らしい人たちに会えました。

──子どもの頃はサッカー選手になりたかったんですか?

バーチャック いや、周りでサッカーをしている子が多かったから慣れているというだけで、自分自身がなりたかったわけじゃないんです(笑)。

ジャジー・ガーベルト

「日本では蝶野(正洋)さんにも可愛がられてます。試合当日も来てくれます。」

──今回RIZINに正式に出場が決まったんですけど、どのようなお気持ちでしたか?

ガーベルト 参戦することが決まった時はとても嬉しく思いました。私はドイツ出身でドイツで試合をしているんですけど、日本には何回も来たことあるしうれしく思います。

──年末に乱入という形でRIZINのリングに上がりましたけど、あの時なぜ上がってしまったのですか?

ガーベルト ギャビと闘ったレディ・タパはTNA時代から知っていたので、私もと思ってしまって(笑)。ガルシアと対戦したいと思って上がってしまったんですけど、このように実際にRIZINに参戦することが決まってうれしいです。

──今回の対戦相手はギャビ・ガルシアではなくKINGレイナ選手ですが、どのような印象をお持ちですか?

ガーベルト KINGレイナ選手は非常にハングリー精神が旺盛で若いですし、さらに大物になろうという気持ちが伝わってきます。なんでもチャレンジする選手だと思います。柔道がバックグラウンドで寝技も強いと思うので、そういうところを考えながら闘いたいと思います。

──今回は女子の試合が多いですが、どのような試合を観せたいですか?

ガーベルト 女性のファイターが多いということで試合が多いですが、私はドイツを代表してきたという気持ちもあるし、良いレスリングの試合をしたいと思っています。そして、ヘビーウェイトでの選手でもいい試合ができるんだということを観せたいですね。あとRIZINは手厚くケアもしてくれるし、参戦できることを非常に喜ばしく思います。

──あなたと日本の関係について教えてください。

ガーベルト 2012年に初めて日本に来てスターダムで試合をしたんですけど、プロレスではモンスターみたいな役割をしていました。もちろん私の素のジャジーな部分もあるし、日本では蝶野さんにも可愛がられて、パパとママみたいな感じなんです。また、一番最初に好きになったのが日本の男性だったから思い入れもあるし、MMAにも日本で出会うことができました。プロレスでは流血したり、歯が折れたり大変でしたね(笑)。あと私はスカイツリーが好きで、インスパイアされてタトゥーも入れています。

──先週WWEの中邑真輔がスマックダウンでデビューするのを観ていて凄いなと思ったんですね。もしかしたらジャジーさんもこれから凄くファンに支えてもらって、有名になれるんじゃないですか?

ガーベルト そうですね。NXTでASUKAさんが大スターになっているように私も日本の方に好まれる選手になりたいです。日本の人たちは伝統にも誇りを持っているし、私はドイツ人に生まれてしまったんですが、もし今度選べるなら日本人に生まれたいと思うぐらいサムライ精神が私の中に根付いていると思っています。

──蝶野さんからは何かこの件でアドバイスをもらったりしましたか?

ガーベルト 当日来てくださいますし、どういうような態度を示したほうがいいとか、メンタル面で特に支えてもらっています。

──ドイツでMMAの試合は1試合やられているんですか?

ガーベルト 昨年の10月に1試合やってます。デビュー戦でした。

──実際に闘ってみてMMAのリングはどうでした?

ガーベルト 10月に出る前は6週間しかトレーニングできなかったので大変な試合でした。その時と比べればもっとトレーニングして経験も積んできたので自分としては強くなっていると思います。あとK-1、グラップリングのトーナメントでも勝っています。私の世界中のファンの皆さまに良い試合をお見せしたいと思います。

──ギャビ・ガルシアとはRIZINで対戦したいですか?

ガーベルト ギャビとは今日にでも試合できたし、日曜日でもできるぐらいなんですよ。12月以来、毎日のようにギャビも私のことについて投稿していて良いことばっかり書かれているわけではないんですけど、いろんな方にいつ対戦するのって聞かれるのでいつか対戦したいです。