──石岡選手、4月16日『RIZIN 2017 in YOKOHAMA - SAKURA - 』の参戦が決定しましたが、率直な心境はいかがですか?
石岡 正直なところを申し上げますと、自分よりも強い選手や有名な選手はいらっしゃるので。本当に巡ってきたチャンスだなぁと思っていて、勝つことでしか証明できないなと思っています。
──証明というのは、この舞台に自分がふさわしいかどうかということですか。
石岡 そうですね。
──でも、いろいろな候補がいた中で石岡選手を選んだということですからね。今ジョシカクが盛り上がってきている中で、石岡選手は初期の頃からやられていたじゃないですか? それが今こうして大きな舞台に立てる喜びはありますか?
石岡 こういう大きな大舞台がない時代にやっていた選手の方々もたくさんいらっしゃったので、こうして夢の舞台に立たせていただけるのはただただありがたいし、期待に応えなきゃなと思っています。
──そういう大きな舞台に立てなかった選手達の分まで頑張らなきゃみたいな気持ちもあるんですか?
石岡 それもあるし、これからの若い選手達が「こういう舞台があるんだ」ってなれば、総合格闘技をやる女子の選手がドンドン増えると思うんですよね。そしてもっと盛り上がるんじゃないかなっていう気持ちもありますね。
──なるほど。そういう選手たちのためにもがんばりたいと。では、RIZINという大会に関してはどのような印象をお持ちでした?
石岡 もちろん観ていましたし、本当に格闘技をアピールできる大きな舞台だと思います。
──今のRIZINはRENA選手を中心とした女子の試合が非常に盛り上がっていますが、それは端から見ていてどうでしたか?
石岡 いや、凄いなって。特にRENA選手はあんな大舞台で大きな会場の中で結果を残していて、ただただ尊敬です。
──尊敬ですか(笑)。でも、自分が出たらもっと凄いものを見せられるのになという気持ちはありませんでしたか?
石岡 う~ん……でも、RENA選手と違った味は出せると思いますね。
──なるほど。で、対戦相手なんですけども、ベスターレ・キシャー選手の情報はあるのでしょうか。
石岡 まだ映像をちょっとしか拝見できてなくて、本当に殴り合っているイメージしかないんですよね。
──打撃の選手らしいですね。
石岡 うん。かなぁと思ってます。
──では、これから準備や対策を練っていくという感じですか?
石岡 そうですね。でも、自分は打投極のトータルでやってきましたので、これといったものにこだわらず、川尻選手じゃないですけど、ありのまま自分らしく闘えればと思います。
──あ、今資料を見たら、キシャー選手は空手の選手ですね。石岡選手も空手がベースですけど、そこは意識しますか?
石岡 共通点があるのはいいと思います。向こうが打撃で来るっていうなら、自分も打撃で応えたいと思います。なんかちょっとちらっと聞いたんですけど、向こうもママさんファイターらしいですね。
──ええッ!? そうなんですか! では、この試合はママさん対決ですね!
石岡 そうですね(笑)。子どもがいるっていうのも同じ境遇ですし、年齢も一緒なんですよ。だから、ちょっといいバトルになるんじゃないかなと思っています(笑)。
──いろいろ共通点がある者同士で(笑)。
石岡 そうです。熱い闘いができるんじゃないかなと思います。なんとなくなんですけどね(笑)。手が合うとか合わないとかまだわからないんですけど、「合うのかな~?」と思っています。
──でも、子どもができてから闘うモチベーションが変わったりしましたか?
石岡 そうですね。どうしても自分のために使える時間がなくなってしまうので、練習に対する思いが変わってきますよね。いつでもできるっていうわけじゃないので、しっかり身が入った練習になります。試合に対してはやっぱりいつもと変わらずですけどね。
──子どもの為みたいな部分はないんですか?
石岡 為……っていう感じではないですけど(笑)。
──そうなんですね(笑)。 ところで、女子グランプリが開催されるという発表もありました。勝ってアピールしたいということでしたけど、やはり出たいですか。
石岡 そうですね。勝ったら猛アピールします。
──猛アピール!
石岡 猛アピールします!
──今回は査定試合的な意味合いもあるということでしたからね。
石岡 だから、今回は絶対に勝ちたいと思っています。
──RENA選手は石岡選手から観ていてどういう存在になっているんですか? 2009年にシュートボクシングでも対戦されていますが。
石岡 単純に凄い選手だと思います、いろんな面において。試合もそうだし、喋りもそうだし、魅せ方とかすべてにおいて凄いなと思います。
──シュートボクシングでずっとやられてきて、総合で勝って一気にスターになったわけじゃないですか。RENA選手に対してジェラシーとかってありますか? 総合のキャリアは石岡選手のほうが長いわけですからね。
石岡 いやあ、逆にRENA選手が総合でやってくれてありがたいっていうか。ジョシカクっていうのをみんなが知ってくれたので。だから、これをきっかけに、私もシュートボクシングの試合に出たんだから、今度はMMAルールでやってほしいなっていう感じでアピールできたらみたいな(笑)。
──MMAルールでリベンジですね! 今回のRIZINでは女子の試合が4試合組まれるみたいですが、意識はしますか?
石岡 階級が違う選手はただ単に楽しい目線で観られるんですけど、同じ階級とか近い階級の試合は意識して観ますね。
──わかりました。では、最後にファンにどういうところを見せたいですか?
石岡 石岡沙織っていう名前をまずは覚えてもらえるような試合をしたいので、インパクトのある試合をしたいですね。投げなり、極めなり、打撃なり、何かを残していきたいですね。
──何しろゴールデンタイムで放送しますからね。
石岡 はい、凄いです(笑)。カットされるってことはないってことですもんね?
──いや、どうなんでしょうかね (笑)。長い試合になっちゃうともしかしたら……。
石岡 尺的に短くなる感じですかね?
──でも、短時間でインパクトのある試合をすればいいんですよ(笑)。
石岡 はい、さくっとやります(笑)。このチャンスを逃さないで勝ちたいです。
<石岡選手が出場するRIZIN 2017 in YOKOHAMA - SAKURA - の大会概要はこちら>
http://jp.rizinff.com/_ct/17028393