3月3日(金)、都内・品川にあるイベントスペース・J-SQUARE SHINAGAWAにて記者会見を実施。4月16日(日)に横浜アリーナにて開催される『RIZIN 2017 in YOKOHAMA -SAKURA- 』の追加対戦カードを発表した。

記者会見にはすでにカードが発表されている堀口恭司、元谷友貴に加え、今回対戦カードが決まった矢地祐介、川尻達也、那須川天心、石岡沙織、KINGレイナ、浅倉カンナ、そして対戦相手は調整中ながら参戦が決まっているRENA、さらに榊原信行RIZIN実行委員長と髙田延彦RIZIN統括本部長が出席した。

この日、発表されたのは石井慧vsヒース・ヒーリング、矢地祐介vsダロン・クルックシャンク、那須川天心vsフランチェスコ・ギリオッティ、川尻達也vsアンソニー・バーチャック、そして女子の試合も石岡沙織vsベスターレ・キシャー、浅倉カンナvsアレクサンドラ・トンシェバ、KINGレイナvsジャジー・ガーベルトの全部で7カードだ。

さらに、榊原実行委員長からは、今大会のサブタイトルを「SAKURA」としたことも発表された。榊原実行委員長は、「今回は4試合、女子の試合を組みます。大会当日は桜のシーズン最終のタイミングになるとは思うんですが、女子の力を全面的に押し出していければということで、春の訪れと共にRIZINのシーズンが到来し、ジョシカクがさらに飛躍していくということで、SAKURAというサブタイトルをつけさせていただきました」とその趣旨をコメント。
また、その女子の試合の期待感から、大会当日にフジテレビで19:00〜20:54の2時間、ゴールデンタイムで放送されることも併せて発表された。

そして、今年は10月の大会より男子16名によるトーナメントと女子8名が参加するトーナメントを開催することも発表。男子はまだ階級は未定であるものの、女子は今やRIZINの看板選手となったRENAの階級で最初のグランプリを開催するということで、その当事者であるRENAのグランプリ参戦が早くも発表されている。

会見では出席した選手たちが次々に意気込みをコメント。
まず、元UFCファイターである堀口との対戦がすでに決定している元谷は、「これだけは伝えておきたいことがあります。堀口選手がアメリカで闘っていたときにボクは日本で格闘技をがんばってきました。その闘いがアメリカやUFC、堀口選手の闘いに何ひとつ劣っているとは思っていません。ボクと対戦すれば日本のフライ級のレベルに驚くと思います。日本のフライ級こそがメジャーだということを自分が証明したいと思います」と堂々とコメント。「完全決着で勝ちたいと思います」と力強く勝利宣言をした。

一方の堀口も、「自分がメジャーを日本に持ってきます」とメジャーリーガーとしての誇りをのぞかせた。

昨年末に衝撃的なKO勝利でRIZINデビューを飾った矢地は、クルックシャンクより届いた「矢地選手は前回同じ大会で試合したが派手に勝っていた。俺にあんな奇襲は通用しない。あんな雑な攻めをしたら返り討ちに遭うぜ。2人とも打撃で飯を食っている選手だ、がっかりさせるなよ」という挑発的なコメントに対し、「ボクも打撃でしっかりと応戦したい。相手は元メジャーリーガーですけど、俺は侍ジャパンなんで一刀両断したいと思います」と打撃勝負で一歩も引かない姿勢を見せた。

また、昨年末のダブルヘッダーで格闘技界を驚かせた“神童”那須川は、対戦相手となるギリオッティの「ボクは小さなグローブでキックボクシングをやりに行くし、グラウンドまで行かせるつもりはない。最初から全力で倒しに行くから期待して待っていてくれ」というコメントに、「試合までひとつでも多くのことを吸収して、MMAルールで勝てるようにがんばりたい。打撃で勝負しますけど、MMAのルールなのでMMAの技で倒せたらなと思います」とMMAファイターとして進化した姿を見せる腹づもりのようだ。

昨年末の大会でクロン・グレイシーに敗れたベテランの川尻だが、早くも再起戦が決定。「ボクはデビューして17年、ファイター・川尻達也という物語を作りながら歩んできていると思っているんで、対戦相手は脇役だし、誰であろうと全力でぶっ潰して、ファンと一緒に笑顔で帰路につきたいと思います」とコメントすると、「隣にいる堀口君だったり、元谷君だったり、ギラギラして魅力的ですけど、今年39歳のおじさんのギラギラも悪くねえぞっていうのをみんなに見せたいと思います」と若い選手たちにもライバル意識を燃やしていた。

そして注目の女子選手たちもコメントを発表。
まず女子総合格闘技ではベテランとなる石岡は念願叶って、初の大舞台登場。「巡ってきたチャンスを逃さないように勝って証明したいです。『DEEP JEWELS』、禅道会を背負ってがんばります」と静かに闘志を燃やしていた。

マントを羽織り、王冠を被り、熊のぬいぐるみを片手に持って現れたKINGレイナは、昨年末にギャビ・ガルシアvs堀田祐美子戦後、突如としてリングに上がり、ギャビに対戦表明をしたジャジー・ガーベルトとの対戦が決定。まだ総合格闘技でデビューして3戦目ながら、日本の女子重量級を担う素材として期待されいているレイナは、「海外で試合したいって言ったんですけど、また日本で試合やるみたいなんで、いつも通りやるだけなんで見といてください」とふてぶてしくコメント。さらに90kgの体重を誇るガーベルトとの体格差のことを聞かれても、「私の方が強いんで、誰でもいいんでドンドン試合やらせてください」とまったく意に介してない様子だった。

これが2度目のRIZIN参戦となる浅倉は「今回タイトルがSAKURAですけど、私の名前にも『さくら』が入っているので、自分のための大会だと思ってがんばります」と爽やかにコメントを発表した。なお浅倉は、榊原実行委員長より今回の会見用にSAKURAにちなんだピンクの服を買ってもらい、その出で立ちで登場。高校の卒業式を明日に控えているが、試合への意欲は満々で、女子のトーナメントに関しても「今回の試合で勝って、アピールしたいです」と力強く語った。

そして、最後に今大会の主役でもあるRENAは、「このたび4月、そして10月から行なわれるグランプリへの出場が決定しました。凄く悩んで悩んで悩んだ結果、今しかないと、波が来ている中、出ないのはダメかなと思い決断しました」と悩んだ末の決断だったことを告白。しかし、「現状では12月に優勝しますとは言えないんですけど、まだまだ日にちがあるので自分自身を強くして、優勝できるようにがんばっていこうと思います」と優勝宣言も飛び出した。

また、髙田統括本部長からは、「最大の見所というのは勝負論ですよ。いかに分厚い勝負論を観てる側に伝えることができるか、あるいは共有できるかということですね。いかにひとりでも多くの人たちに勝負論を共有させるか? そんな闘いができる、そんなファイターになるということです」と選手たちへの期待を口にしていた。


以下、会見に参加していない選手たちのコメント。


ダロン・クルックシャンク
「今年もRIZINのリングの上で激しい打撃戦を披露したい。矢地選手は前回同じ大会で試合したが派手に勝っていた。俺にあんな奇襲は通用しない。あんな雑な攻めをしたら返り討ちに遭うぜ。2人とも打撃で飯を食っている選手だ、がっかりさせるなよ」

フランチェスコ・ギリオッティ
「みなさんこんにちは。今回RIZINという舞台で試合ができるという事でとても感激しています。MMAには初挑戦となりますがそれは相手も似たようなもの。中途半端にかじったってキックボクシングが染みついているはず。ボクは小さなグローブでキックボクシングをやりに行くし、グラウンドまで行かせるつもりもない。最初から全力で倒しに行くから期待して待っていてくれ」

アンソニー・バーチャック
「カワジリという強豪を退けて俺の名前を世界中に覚えさせる瞬間を楽しみにしている。カワジリは日本の格闘技界、いや、格闘技界の象徴というべき男だ。彼が最高のファイターだったと認めない事はウソになる。が、彼はすでにキャリアの終焉を見据えている、そして俺たちのいるスポーツは若い連中が成り上がるスポーツだ。俺は川尻相手にファイト・オブ・ザ・ナイト級の試合をしてRIZINで受け入れられるようなパフォーマンスを見せるつもりだ。自分の格闘技人生における新たなるチャプターを歩むことを楽しみにしている。みんな、横浜で会おう!」

ベスターレ・キシャー
「RIZINという舞台で、横浜アリーナという巨大な会場で1万人を超える観客の前で闘える事を心待ちにしています! サオリは経験豊富な選手だけど大したことはない、私が圧勝するわ! サオリが肘無しルールを希望してきたのはがっかり。肘があった方がお互いボコボコにできるじゃない!? でも私がサオリの立場で私と対戦するとなったら肘無しルールを選んでいるわ。私のパンチがサオリの顔面に当たった瞬間、あなたたちは私に恋をするわ! よろしくね ベスティより」

ジャジー・ガーベルト
「ここまで来るのはとても長くて辛い道のりだったけど、ようやく努力が報われるわ。日本のファンの前で闘えることができるのが私にとって最高の名誉。KINGレイナはライオンの様にハングリーで闘いに飢えているのがビンビンに伝わってくる。とてもアグレッシブで気が強い選手だと思う。体格面では私が有利かもしれないけれど彼女はとてもテクニカルで経験が豊富、とても興味深い試合になるわ。いずれにしろ素晴らしい試合をしてこの最高のチャンスをものにするわ! 期待していてちょうだい」

アレクサンドラ・トンシェバ
「日本の皆さんこんにちは! 日本の皆さんの前で試合をすることが出来てとっても嬉しいです。私は合気道を12年間習ってきたので本場日本に来ることが夢でした。素晴らしい文化を持つ日本のファンの前で浅倉選手と共に皆さんが満足いくような試合をする事を約束します!」

石井慧
「このような機会をいただき心の底から感謝しています。ありがとうございます。あこがれの選手のひとりであるヒース・ヒーリング選手と闘えるのは非常に楽しみです。支えてくれる友人、兄弟のために闘い、そして勝ちたいと思っています」

ヒース・ヒーリング
「長い時間を経て昨年末日本のファンの前に戻ってこられて本当に良かったと思っているよ! みんなの声援と歓声がとても懐かしかった。こうやってまたみんなの前で闘える機会がもらえて本当に嬉しく思っている。今回の石井選手はとてもタフなファイターで、その相手とも俺流のエキサイティングな試合をファンのみんなに見せるから期待していてくれよな」

追加対戦カード

RIZIN MMAルール(肘あり)(120.0kg)石井慧 vs. ヒース・ヒーリング

RIZIN MMAルール(70.3kg)矢地祐介 vs. ダロン・クルックシャンク

RIZIN MMA特別ルール3分3R(56.7kg)那須川天心 vs. フランチェスコ・ギリオッティ

RIZIN MMAルール(肘あり)(65.8kg)川尻達也 vs. アンソニー・バーチャック

RIZIN 女子MMAルール(48.0kg)石岡沙織 vs. ベスターレ・キシャー

RIZIN 女子MMAルール(48.0kg)浅倉カンナ vs. アレクサンドラ・トンシェバ

RIZIN 女子MMAルール(90.0kg)KINGレイナ vs. ジャジー・ガーベルト

既報対戦カード

RIZIN MMAルール(58.0kg)堀口恭司 vs. 元谷友貴

<RIZIN 2017 in YOKOHAMA 大会概要はこちら>
http://jp.rizinff.com/_ct/17028393