ワレンティン・モルダフスキー
「私の最終目標は勝つことだけなので、とにかく勝つだけです」
──現在のコンディションはどうですか?
モルダフスキー とてもいいコンディションです。
──RIZINでは何度か試合をしていますが、準備はどうですか?
モルダフスキー 準備は万端です。100%万端です。
──トーナメントは日程がタイトですけど、対戦相手に関してどのような研究をしていますか?
モルダフスキー まだ日本に着いて今日が1日目なのでこれからどういうふうに自分が身体をキープしていくか考えているところなんです。それしか考えていません。
──対戦相手のシモン・バヨル選手に関しては?
モルダフスキー とてもいい選手だと思います。強い選手だと思います。グラウンドでもスタンドでも両方に優れた選手だと思います。
──トーナメントの選手が入れ替わっています。シウバ選手も欠場となりました。前回の1回戦でシウバ選手はあなたに檄を飛ばしていたと思いますが、どうですか?
モルダフスキー それはよくわかりますが、私の最終目標は勝つことだけなので、とにかく勝つだけです。
──それを受けて変わったことは?
モルダフスキー 彼の激励の言葉で私が何かしら変わることはありません。私は私の練習をしてきました。
──日本のファンにどのような試合を見せたいですか?
モルダフスキー 見ごたえのある試合、これをお見せするのが一番だと思います。
──ヒョードル選手から何かメッセージとかありましたか?
モルダフスキー 「がんばってこい。成功を祈っている」と言われました。「優勝してほしい」と。
──自分が勝ち上がった場合は準決勝に出てくるのはアリアックバリ選手かヒーリング選手か、どちらが勝ち上がってくると思いますか?
モルダフスキー 難しいですけど、どちらかと言うとアリアックバリのほうじゃないですか?
──決勝は誰が勝ち上がってくると思いますか?
モルダフスキー キング・モーですね。まだ最終戦を語るのは早いと思いますけど(笑)。
──全試合を勝ち抜く体力は培ってきましたか?
モルダフスキー もちろんです。その確信がなければここには来ていません。
那須川天心
「(MMAをやることは)自分しかできないことなんで、自分が代表として挑戦しようかなと思いました」
──現在のコンディションはいかがですか?
那須川 あとは体重を落とすだけです。体調もいいです。
──MMAで準備も変わってきたと思うんですけどどうですか?
那須川 身体の疲れ方が違ったんで、ケアの仕方も変えたりいろいろ試してやってました。
──具体的に一個教えていただけますか?
那須川 いつもよりマッサージを多くしたりとか、追い込みの期間を短くしたりとかですかね。
──いつもより緊張は?
那須川 いまのところはまったく変わんないです。でも、相手をずっと想像しているとか、いつもはそういうことはないんですけど。あと寝技があるし、グローブも小さかったりするので、いろいろ考えて。
──グローブの感触はいかがですか?
那須川 これで殴られるとダメだなと。絶対一発ももらえないなというのはありますね。もらっても相手のことを見ていると。絶対に目をそらしてはいけない。
──自分の破壊力はどうですか?
那須川 だいぶ違いますね。スピードも速いですし、変なところで殴ると自分の手も壊しちゃうから、そこはこれまでのパンチテクニックで今まで通り打てればケガをしないかなと。
──相手の研究はしていますか?
那須川 結構映像は観ましたね。特殊な感じというか、今まで闘ったことがないタイプですね。
──どの辺が特徴的ですか?
那須川 ガードが下がって、蹴り主体のポイントで当ててくるタイプなんで。しかも、競技が違うので警戒しなきゃいけないのかなと。
──寝技は?
那須川 自分よりは確実に経験しているとは思うので。でも、見ていて寝技なら大丈夫だなとは思いました。あれなら大丈夫だなって。
──寝技の指導は?
那須川 パラエストラの柏で鶴屋さんに教えてもらって。みっちりつきっきりでやってもらいました。
──1日の中で打撃の練習の比率とか寝技の比率は?
那須川 7:3ぐらいで寝技ですね。まずは切る練習かなと思って。それがだいぶ慣れてきたかと思って、最近は仕掛けることもやっています。
──寝技で極める練習も?
那須川 それも多少考えてます。絶対極めてやろうっていうわけじゃないですけど、流れの中でっていう感じです。
──シュートボクシングのRENA選手がデビューでまさかの飛びつき腕十字で勝ちました。那須川選手も我々が予想してない技を持っているんですか?
那須川 でも、飛びつきは練習はしてます。あれだったら極まるぞっていうのを教わったんで。
──誰から?
那須川 鶴屋さんから。
──ちなみにご自身の試合に集中していると思いますけど、無差別トーナメントがあります。注目カード、誰が優勝すると思いますか?
那須川 誰が出るかわからないし、自分的にはどうでもいいかなと思っているんで(笑)。知っている選手がミルコ選手とお相撲さんのバルトさん。ミルコ選手に関しては知っているんですけど、相手はキング・モーとかいう。名前からして凄い強そうで、優勝しそう。去年も優勝していますよね?
──周りの反響はいかがですか?
那須川 賛否両論ありましたね。キック関係の人たちは出ちゃダメでしょみたいなのはありました。僕は気にしてないし、逆に自分が出ることでキックを広めることもできますし、自分以外誰ができるのかって考えて。自分しかできないことなんで、自分が代表として挑戦しようかなと思いました。
──今のは否の意見だと思ういますけど、賛の意見は?
那須川 ありますよね。キックで活躍している僕が寝技になるとどうなるかとか、楽しみだなっていう声もあります。
──自分がデカいさいたまスーパーアリーナで入場しているイメージは?
那須川 僕はああいうところで試合したことがなかったんで、ああいう長いところで入場するのは尺を考えなきゃっていうのはありますね。
──日にちは違いますけど、地上波のゴールデンタイムに映る機会がありますが、アピールすることは意識しますか?
那須川 自分はそこまで考えてないですね。そういうことを考えてしまうと動きとかも変な方向に動いてしまうことがあるんで、いままで通り倒す試合をしていれば、そういう結果もついてくると思うんで。気にしてないですね。
──勝った後のパフォーマンスは?
那須川 パフォーマンスはしっかり決めたいなと思います。
──お父さんからアドバイスは?
那須川 「自分を信じろ」といわれました。今までやってきたキックの技術を活かして、新たに教わった技をしっかりプラスしていけば大丈夫だからって。
北岡悟
「いやギリギリでしょう。死闘でしょう。もう僕は余裕で勝てる相手とかと闘ってないから。この何年も」
──コンディションはいかがですか?
北岡 計量の前日の状態です。
──いい感じですか?
北岡 いいのは当たり前。
──万全で試合に向けているって言う感じですか?
北岡 万全で当たり前。
──相手の研究は?
北岡 RIZINとか、UFCの試合をチラッと観ました。元々舐め回すように観るタイプではないので、セコンドとかには観てもらっています。あいつらもちゃんと観てないんじゃないかな?特性とかは長いからわかるんで。侮ってるわけじゃなくて、ちゃんとチェックはしているけど、今までやってきたことと違うことをやることになるわけじゃないですか? 何が起こるかわからないのがMMAのおもしろいところなんで。
──何で決めたいとか想定していますか?
北岡 勝てればなんでもいいですけど、相手があってのものなので、これで勝ちたいんじゃなくて、なんでもいいから勝ちたいんですよ。
──相手のクルックシャンク選手は強くて、北岡選手に対する期待は大きいんですけどどうですか?
北岡 この相手と闘うのが僕というのが全てだと思っているんで、光栄には思っています。
──試合時間は1R10分、サッカーボールキックがあったり最近やっているルールと違いますけど、影響はありますか?
北岡 10分ラウンドは感覚はちょっと違いましたよね。サッカーボールはずっとやってきているし、DEEPでもありなんで問題ないです。10分に関しては毛色が違うのは感じていますけど、向こうもそんなにやってないですよね。だからあんまり関係ないのかなと。クルックシャンクは間違いなく強いですけど、RIZINではイージーファイトしかしてないでしょ?
──このレベルの相手なら圧勝?
北岡 いやギリギリでしょう。死闘でしょう。もう僕は余裕で勝てる相手とかと闘ってないから。この何年も。(怒気を含んだような喋り方で)結果、差があったなって見えることはあったかもしれないけど、僕はギリギリの相手としか闘ってないから。べつにこんなところで怒る必要はないけど(笑)。
──第1試合ということに関しては?
北岡 さっきもフジテレビの取材で聞かれたんですけど、僕はこの場に来て試合をして、勝つということをやって、もらうもんをもっていこうと正直思っていたんですけど、俺に頼るんだなと思いました。RIZINは俺に頼るんだと。そう来たかという思いはありました。だから、そういうことじゃないんだなっていう。結局、僕はそういう感じのことはできないんだなと思いました。だから、請け負いますよ。
──全体の最初の試合ということで、北岡選手の試合である程度大会自体の温度というか、方向性が固まるというイメージがあると思いますけど、そこは意識はしますか?
北岡 (ちょっと声を荒げて)だから請け負うって言ったじゃないですか。すいません、全然怒っているわけじゃないですからね(笑)。
髙阪剛
「信条としてはKO一本で決着をつける試合をしたいので」
──身体が凄い仕上がっているようですけど、体調はいいですか?
髙阪 あらゆる意味で調整がうまくいったというか。
──精神的な面でも。
髙阪 トレーニングキャンプの中で目指してたい部分とかイメージしていた動きだったりとか、それを常に確認しながらやっていたんですけど、それがほぼ想定通りというか、思ったかたちに収まったなと。当然体重を、せっかく無差別級なんで、身体をちょっとサイズアップさせようという思いもあったんですけど、それもうまくいったのと、スキルのほうもそれに伴ってバランスを取るかたちになったので。まずは故障なくここまでこれたことですね。
──調子が上がってきていると。
髙阪 そうですね。おそらくは分析するに、自分自身のことがだんだん理解できるようになってきたんでしょうね。まだまだ理解できないところはありますけど、こんな動きができるんだとか、ここで動けるんだとか、体重負荷をかけた時にリアクションのスピードとか、自分の中でまとめていく作業だったりするので。だんだん理解できるようになったんだと思うんですよね。
──バルトとの体格差はどういうふうに対策をやってきたんですか?
髙阪 対策云々はあれですけど、自分自身が何をできて何ができないのかを把握したうえで、信条としてはKO一本で決着をつける試合をしたいので、その中で自分の強い攻撃はなんなのかというのを見据えてトレーニング積んできたんですけど、心強かったのは今回藤田がヘルプについてくれて、スパーリングを一緒にやってくれたので。前回、藤田がバルト戦のときは自分がヘルプに回っていたんですけど、今回は立場が逆になって凄くいいサポートをしてくれたので、かなり明確なイメージができるようになりました。
──藤田さんはセコンドにもつくんですか?
髙阪 やってもらいます。
──一本、KOにこだわるのは強いですか?
髙阪 それは強く思っているところはありますね。プラスアルファで自分はプロのファイターである、それ以前に格闘家であるという気持ちが凄く強いので。格闘家であるからには格闘家同士がリングに上がって、そのときだけ許される刀を抜いて傷つけ合うというものだと思っているので、そういう中で自分自身が厳しくないと命を落としかねないという。そういうものなんで。やられるぐらいだったら、こちらからやってやるっていう気持ちが強いですけど。
──かなりの体重差はありますけど、ご自身のストロングポイント、バルト選手のストロングポイント、ウィークポイントも把握できましたか?
髙阪 かなり明確に。ひとえにこれは藤田のおかげです。
──藤田さんもテイクダウンにてこずっていましたけど、闘い方が見えてきた感じですか?
髙阪 はい。
──2回戦で対戦するカードが変わりましたけど、そこを見据えてトレーニングはしているんですか?
髙阪 もちろん想定した練習も織り交ぜながら今回はやってきているので。その中でヴァンダレイではなくキング・モーというかたちになって。キング・モーに関してはかねてから試合の姿も練習で動いている姿も目の当たりにしているので、どちらにしろイメージできる選手だなという気がしましたけど。
──優勝するまでのべ3試合やることになりますけど、最後までイメージできますか?
髙阪 こればっかりはわからないです。自分は器用なまねはできないので、余力を残してとかは。ひとつひとつ全力でぶつかって、最後の一歩まで振り絞って3試合闘おうと今回トレーニングを積んできたので。逆に試合が終わってその場で立てないぐらいの。
──坂田選手が出ることになりましたが、一緒に練習されていたそうですね。
髙阪 そうですね。同じ場所で練習を。ただ、対戦相手の下手なイメージをつけたらと思って、肌を合わせることはなかったんですけど、助言だったりアドバイスは。極力声をかけてあげる状況は作れたかなと思いますけどね。
──坂田選手と一緒に練習するのはどうですか?
髙阪 まずは懐かしいなって。同期、3カ月上の先輩なんですよね。1993年の9月に自分が入門して、その3カ月前に入門した状態でしたけど、隙があったら倒してやるって、合宿所暮らしですけど、競争意識が強くてスパーリングやっても歯が飛んだり、鼻血が出たまま続けたり、そういうことを毎日続けていた記憶が蘇りましたね。そもそもそういうことをやってきた人間なので、芯の部分が強いですよね。今回も練習をしている姿を見て、まったくそこは変わってないなって感覚はありましたけどね。
──逆に髙阪選手も発奮することもありましたか?
髙阪 そうですね。さっき話したみたいな、自分が格闘技を始めた原点で同じ釜の飯を食った仲間なので、気持ちの部分で。「てっぺん取ろうぜ」って夢を話したこととか、記憶の中でフィードバックされたりっていうのが何回もありましたね。
──バルト選手とやる時の体重はどれぐらいを想定しているんですか?
髙阪 おそらく明日の計量ですけど、101にはのったんじゃないですかね? そもそもが体重が増えないですね。だからといって、太ってしまってもしょうがないので、自分のコンディショニングをコントロールできる範囲でやったんですけど、うまくいきましたね。
矢地祐介
「リアルな日本の総合格闘技を見せられると思うんで、本当の格闘技の試合を見せつつ、楽しく、祭りらしくっていう試合をしたいですね」
──コンディションや心境はどうですか?
矢地 絶好調ですね。心境もだいぶワクワクしてますね。
──楽しみですか?
矢地 はい。あとは自分のちょっと凄さをバチッと世間に知らしめたいなと思います。
──さいたまスーパーアリーナでやることに関してはワクワクしますか?
矢地 凄い楽しみですね。ガキの頃からPRIDEを見ていて、聖地みたいな感じじゃないですか? そこでできるのはうれしいですね。
──対戦相手のマリオ・シスムンドの研究や対策は?
矢地 映像を見させてもらったら、アグレッシブな選手なんで。自分も打撃を得意としているんで打撃で打ち合ってやろうかなと思っています。年末は祭りなんで楽しい試合をしたいと思います。
──魅せながらやりたいと。
矢地 はい。なおかつ勝ちたいんですけど、ちょっと楽しくやりたいですね。
──ワクワクするほうがデカいですか?
矢地 そうですね。
──子供の頃からPRIDEを観ていたということですけど、今回はいろんなレジェンド選手が出たりしますし、山本美憂選手やアーセン選手も出ます。そういう選手と同じ舞台に出られるというのも楽しみですか?
矢地 そこはあんまり気にしてないっつうか、まあ楽しみですね。まあ、一緒に闘うわけじゃないんで。でもうれしく思います。
──改めてファンにはどこを見てもらいたいですか?
矢地 他のカードに比べたらリアルな日本の総合格闘技を見せられると思うんで、本当の格闘技の試合を見せつつ、楽しく、祭りらしくっていう試合をしたいですね。
──試合時間だったりルールだったり、ちょこちょこ細かい違いはありますが、対応に関しての自信はありますか?
矢地 ルールに関してはサッカーボールキックとか? まああればあれで使うし、10分とかも始まっちゃえば同じなんで。それ用の練習も特にしていないし。始まっちゃえばやるしかないんでっていうぐらいで捉えてます。サッカーボールキックとか踏みつけができるのは個人的にうれしいですね。
──68キロ契約ですけどそれに関しては?
矢地 自分は70の選手なんでそこが一番調子いいんですけど、そんなに大差ないかなと。
和田竜光
「那須川天心選手に関しては打撃が強い選手だと思うんですけど、総合をやるならすぐ相手をしてもいいなと思っています」
──コンディションや心境はどうですか?
和田 体重をゆっくり落としてきているし、風邪もなくケガもないんで。
──RIZINという舞台にどういった感じで臨みますか?
和田 注目度が高いのはあるんですけど、始まっちゃえばいつもと同じで変わんないと思うんで、自分の動きができるようにコンディション作りとかも同じですね。
──平常通りと。
和田 あんまり変わんないです。
──対戦相手の研究や対策はどうですか?
和田 映像を何個か見てイメージしていますけど、対策とかは特にないですね。もちろんイメージしてやっていますけど。
──かなりスピードがあるということですが。
和田 速い選手ともいっぱい練習しているんで、そのへんはそこまで気にしてないというか。
──RIZINでどういう試合を見せたいと思っていますか?
和田 打撃に関しても寝技に関してもどういう展開になるか、試合が始まってみないとわからないんですけど、相手をクタクタにやっつけて試合したいですね。その中で自分もクタクタになるぐらい全力で闘えたら。そういう姿を見せたいですね。
──同じ階級で元谷選手だったり、同じ階級になりそうな那須川天心選手だったりがいますけど、対抗意識はありますか?
和田 元谷くんに関してはDEEPで一緒に闘ってきた仲間じゃないんですけど、仲間意識みたいなものもなんとなくあって。ただ、同じ階級でやるのかなっていうのがあるんで。那須川天心選手に関しては打撃が強い選手だと思うんですけど、総合をやるならすぐ相手をしてもいいなと思っています。
──今回契約体重が異なる中でフライ級ということで試合をすることをどういうふうに位置づけてもらいたいと思っていますか?
和田 相手がタフで多少名前があるというか、知られている選手なのでそういう選手に対して僕がどれぐらいのパフォーマンスができるか楽しみですし、そういった相手に対して見せたいなっていうのはありますね。
──それは対世界ということを見据えて?
和田 そうですね、はい。
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無差別級トーナメント 2nd ROUND
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