11月30日(水)、都内ホテルにて記者会見が開かれ、12月29日(木)・12月31日(土)にさいたまスーパーアリーナで開催される『Cygames presents RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2016 無差別級トーナメント 2nd ROUND / Final ROUND』の追加対戦カードが発表された。

今回発表されたカードは全部で4カード。まず、12月29日に行なわれる元谷友貴vsアラン・ナシメント、浅倉カンナvsアリーシャ・ガルシア、矢地祐介vsマリオ・シスムンド、そして12月31日に行なわれる才賀紀左衛門vsディラン・ウエスト。また、現在対戦相手は交渉中という和田竜光の参戦も併せて発表された。会見には元谷、浅倉、矢地、才賀、和田の5選手と榊原信行実行委員長、髙田延彦統括本部長が出席。選手たちはそれぞれ試合に向けての意気込みを述べた。

まず、和田は、「今回ヘビー級の試合とかいろいろな階級の試合がありますけど、日本のフライ級はメチャクチャ熱いんですよ。ボクはその中でトップにいると思っているので、フライ級のスピードや迫力を出して試合をします。とにかくクタクタにやっつけて、ここに強い日本人がいることを世界に大配信します!」とコメント。対戦相手は未定だが、「強い相手と試合したい」とすでにモチベーションは高い。

続いて初参戦となる矢地は、KRAZY BEE所属の選手で山本“KID”徳郁の愛弟子。「年末の格闘技はガキの頃から観ていた舞台。参戦できてうれしいし、祭りなので日本人らしく楽しく盛り上げて、日本を元気にします」と明るく意気込みを述べた。当日は山本美憂と山本アーセンの親子も参戦するが、「アーセンのバーターとか言われないように試合をします(笑)」とユーモア溢れるコメントで会場の笑いを誘った。

対戦相手はフィリピン出身のマリオ・シスムンド。キックボクシング、ムエタイ、ボクシング、ラウェイという立ち技格闘技では敵なしの37歳で、母国の英雄であるマニー・パッキャオに似ていることもあって、人気も急上昇中だという。そんなシスムンドを迎え撃つ矢地だが、「打撃の選手なんで噛み合うと思います」と臆するところなし。「パッキャオに似てるらしいんで、ボクも勝って6階級を目指します(笑)」と冗談めかして語っていた。

すでに参戦が発表されていた浅倉の対戦相手はジョシュ・バーネットの秘蔵っ子であるアリー・シャ・ガルシア。浅倉と同じくレスリングをベースに柔術にも打ち込んでいる選手で、髙田本部長の紹介によるとこれまで試合に安定感がなく、ここ1年間は試合をせずに練習に集中していたという。しかし、ここに来て、師匠のジョシュからゴーサイン。浅倉と対戦することとなった。浅倉が「正直相手は意識してなくて、判定ではなく一本かKOで勝ちたい。レスリングでもMMAでも上回って勝ちたい」と強気なコメント。

ところが、なんとガルシア本人がFacebook LIVEでこの会見を視聴していたのだ。ガルシアは「私は意地悪な女。私の夢を妨げるつもりなら、全力で潰しにいきます」と物騒なコメントを会見中に発信。これを記者から聞いた浅倉も、「同じ気持ち。負けるわけにはいかない。自分が勝っているシーンしか思い浮かばないですね」とやり返すなど、違う場所にいながらも火花を散らしていた。なお、浅倉に関しては、「かわいすぎてわからないかもしれないけど、山本美憂選手やRENA選手、村田夏南子選手の中に入っていける選手」と髙田本部長もその実力には太鼓判を押している。

続いて、4月の『RIZIN.1』でアラン・ナシメントと対戦予定だったにもかかわらず、自身の減量失敗と体調不良により試合が中止となってしまった元谷は因縁の相手との闘いに挑む。

髙田本部長から「元谷と和田は世界に対抗できるフライ級のツートップ」と期待を寄せられながらも、「減量大丈夫?」と心配される一幕もあった。しかし、元谷は「シュートボクセナンバー1の選手らしいので、お客様の心を掴んで一本かKOでしっかり勝ちたい」と意気込みは十分だ。昨年末はやはりシュートボクセのフェリペ・エフラインとノーコンテストという結果の元谷(エフラインの体重超過のため)。「まだRIZINでは結果を残せてないので、いい流れを作ってがんばりたい」と今度こそはという気持ちが強そうだ。

最後にコメントを出したのはすでにRIZINの中心人物のひとりとなりつつある才賀。「今回は自分のベストの体重の62kgで試合ができる。日本人がおもしろい試合をして、華のある階級はこのフライ級だと思うんで、そこで結果を残してがんばりたいです」と意気込みを述べた
今回は自分の適正体重での試合。ウエストとの対戦となったが、「そんなに見てないんですけど、俺はフライ級がベストな階級で、そこで試合ができるので自信あります」と自信満々。フライ級で試合できるのがうれしいのか、「俺が一番わかりやすくて、派手な技で相手を倒すことができる階級」と鼻息も荒い。

髙田本部長も「紀左衛門は2連敗中ですけど、素晴らしい存在感を残している。前回のアーセンとの試合もひどいケガなのによく最後まで諦めずにやり遂げた。魂のポテンシャルを凄く感じるんですよ」とこれまでの闘いぶりを高評価。「ただ、黒星を喫してあとがない状況ですから、奥さん(あびる優)のためにも、試合が終わって熱いキスを見せるためにもガッツリ倒してください」と冷やかすようなハッパをかけていた。

ここ数日、神取忍vsギャビ・ガルシア、桜井“マッハ”速人vs坂田亘などベテラン勢の試合が発表されてきたが、この日はフレッシュな顔ぶれが勢揃い。これには「楽屋の雰囲気が明るく、初々しく、清々しい雰囲気でした」と髙田本部長もご満悦。「日本発信で、世界のMMAを背負って立つ選手が並んでいます。今回の試合は皆さん、タイトルマッチだと思ってもらいたい。相手の首と観客の心を腰に巻く。年末を境にガラッと変わった状態でリングを降りてください。それができるファイターたちです」と若きファイターたちにエールを送っている。

【ディラン・ウエストのコメント】
「伝統的な日本の大晦日に才賀紀左衛門みたいな選手に自分の実力を試せる機会をもらえてとても興奮しているよ。ファイト・オブ・ザ・ナイトをもらえるようなパフォーマンスをして日本のファンを作りたいと思っているし、はるばる日本に行くからにはもちろん勝つつもりだ。今はまだ無名かもしれないけど2017年には俺の名前をみんな覚えてるだろう」

【アラン・ナシメントのコメント】
「RIZIN FFで闘える機会を再びもらえたことをとてもうれしく思っている。今年の4月に自分のパフォーマンスを披露する機会があったが、相手の減量失敗により闘えなかった。今回は同じ相手とキャッチウェイトで合意したため間違いなく日本のみんなにシュートボクセの選手らしい素晴らしい闘いを披露できるだろう。Heeyyyy!」

【マリオ・シスムンドのコメント】
「今回初のフィリピン人として日本のビッグイベントに出場することを非常に誇りに、そして喜ばしく思います。矢地選手はオールラウンダーな選手で経験豊富なファイターなので彼と闘えることはとても光栄なことです。私は打撃が得意なので矢地選手と打ち合い、母国に勝利を持ち帰りたいと思います」

【アリーシャ・ガルシアのコメント】
「今回このような機会をもらえて本当にうれしいです。初の海外試合が日本なんて夢のようです。とにかく試合をすることが大好きなので日本のファンが喜んでくれるようなおもしろい試合をしたいです。浅倉選手はレスリング出身と聞いているけれど私もずっとレスリングをやって来たから絶対に負けられないわ。とにかく私達も、見ている人たちも楽しくなるような試合をしましょう。

『Cygames presents RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2016 無差別級トーナメント 2nd ROUND』
■2016年12月29日(木) 埼玉・さいたまスーパーアリーナ 試合開始/15:00

追加対戦カード

[RIZIN MMAルール:1R10分 / 2R5分 / インターバル60秒(60.0kg契約 / 肘あり)]
元谷友貴 vs アラン・ナシメント

[RIZIN 女子MMAルール:5分3R / インターバル60秒(48.0kg契約)]
浅倉カンナ vs アリーシャ・ガルシア

[RIZIN MMAルール:1R10分 / 2R5分 / インターバル60秒(68.0kg契約 / 肘あり)]
矢地祐介 vs マリオ・シスムンド

既報対戦カード

[RIZIN MMAルール:1R10分 / 2R5分 / インターバル60秒(70.3kg契約)]
宮田和幸 vs アンディ・サワー

[RIZIN MMAルール:1R10分 / 2R5分 / インターバル60秒(70.3kg契約 / 肘あり)]
北岡悟 vs ダロン・クルックシャンク

[RIZIN女子MMA特別ルール:5分3R/インターバル60秒 57.15kg契約]
中井りん vs 村田夏南子

[RIZIN トーナメントルール:5分2R / インターバル60秒 / 延長5分1R(無差別級トーナメント二回戦①)]
ミルコ・クロコップ vs ヴァンダレイ・シウバ

[RIZIN トーナメントルール:5分2R / インターバル60秒 / 延長5分1R(無差別級トーナメント二回戦②)]
高阪剛 vs バルト

[RIZIN トーナメントルール:5分2R / インターバル60秒 / 延長5分1R(無差別級トーナメント二回戦③)]
シェイン・カーウィン vs アミール・アリアックバリ

[RIZIN トーナメントルール:5分2R / インターバル60秒 / 延長5分1R(無差別級トーナメント二回戦④)]
ワレンティン・モルダフスキー vs シモン・バヨル


『Cygames presents RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2016 無差別級トーナメント Final ROUND』
■2016年12月31日(土) 埼玉・さいたまスーパーアリーナ 試合開始/15:00

追加対戦カード

[RIZIN MMAルール:1R10分 / 2R5分 / インターバル60秒(58.0kg契約)]
才賀紀左衛門 vs ディラン・ウエスト

既報対戦カード

[RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2016 無差別級トーナメント準決勝① 5分2R / 延長1R]
二回戦①の勝者 vs 二回戦②の勝者

[RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2016 無差別級トーナメント準決勝② 5分2R / 延長1R]
二回戦③の勝者 vs 二回戦④の勝者

[RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2016 無差別級トーナメント決勝 5分3R / 延長1R]
準決勝①の勝者 vs 準決勝②の勝者

[RIZIN MMAルール:1R10分 / 2R5分 / インターバル60秒(82.0kg契約)]
桜井“マッハ”速人 vs 坂田亘

[RIZIN 女子MMAルール:5分3R / インターバル60秒]
ギャビ・ガルシア vs 神取忍

[RIZIN MMA特別ルール:3分3R / インターバル60秒(67.0kg契約)]
チャールズ“クレイジー・ホース”ベネット vs 木村“フィリップ”ミノル

[RIZIN MMA特別ルール:1R10分 / 2・3R5分 / インターバル60秒(65.8kg契約)]
川尻達也 vs クロン・グレイシー

[RIZIN MMAルール:1R10分 / 2R5分 / インターバル60秒(62.0kg契約)]
所英男 vs 山本アーセン

[RIZIN 女子MMAルール:5分3R / インターバル60秒(49.0kg契約)]
アンディ・ウィン vs 山本美憂


【ワンマッチ出場選手】
RENA、和田竜光