RIZINの特徴であり魅力の一つはMMA以外の選手たちの参戦。昨年末の『RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2015 さいたま3DAYS』では、K-1やシュートボクシング所属の選手たちも多数出場した。その際、より楽しく観戦するためには、ルールをしっかり把握しておくことが肝心。今回の4・17『トップ Presents RIZIN.1』では5つのルールの試合が行われる。①RIZIN MMAルール、②RIZIN女子MMAルール、③キックボクシングルール、④Shoot Boxingルール、⑤グラップリングダブルバウトルール(今回、RIZINでは初の試みとなるグラップリングダブルバウトでの試合が行なわれる)それぞれの要点をわかりやすく解説。観戦前にルールのポイントをチェックしてみよう!
◼︎RIZIN MMAルール:1R10分/2R5分/3R5分/インターバル60秒
◼︎RIZIN女子MMAルール:3R5分/インターバル60秒
◼︎キックボクシングルール:3R3分/インターバル60秒
◼︎Shoot Boxingルール:3R3分/インターバル60秒
◼︎グラップリングダブルバウト:15分3本勝負%
[RIZIN MMAルール/︎RIZIN女子MMAルール]
・試合時間は1ラウンド10分、2ラウンド・3ラウンドは5分の3ラウンド制。
・女子は、5分3ラウンド制。なお、インターバルは男子も女子も統一で60秒。
・勝敗はKO、一本、試合放棄(タオル投入)、レフェリーストップ、ドクターストップ、3ラウンドが終わった時点で決着がつかなければ、ジャッジ3名によるマスト判定で優劣をつける(ドロー裁定は無い)。
・反則は、頭突き、金的、かみつき、ロープを掴む行為など。
・パンチ、キック、投げ、関節技は有効となり、相手がグラウンド状態でのサッカーボールキックや踏みつけ、膝による頭部への打撃も許される。いわゆるPRIDEルールと呼ばれる過激ルールが採用されている。
・ 両者が認めた場合のみ、頭部への肘攻撃が許される。(脊髄以外の首より下への肘攻撃は、常に有効)。
・ ・試合に支障がなければ、柔道着、レスリングシューズなどの着用が認められる。
[キックボクシングルール]
・試合時間は3分3ラウンド。
・スリーノックダウン制で行なわれ、試合中3回のノックダウンでTKO負けとなる。
・肘による攻撃は認められない。
・ワンキャッチ・ワンアタックと呼ばれる、相手の蹴り足を掴んで殴ったり、足を払ったりする攻撃は、1回の攻防につき1度は有効。これは首相撲の場面でも同様に認められる。
・3ラウンドで決着がつかない場合は、ジャッジ3名による判定で決着をつける。
[Shoot Boxingルール]
・試合時間は3分3ラウンド。
・通常のキックボクシングルールで有効とされる、パンチ、キック以外にもスタンディング状態での投げ、関節技が認められる。
・3ラウンドでKO・TKO・一本による決着がつかない場合は、ジャッジ3名による判定で決着をつける。
・判定がドローの場合は延長ラウンドを行うこととする。
・延長ラウンド毎に判定を行ない、判定はトータルではなく、そのラウンドのみを採点する。
・延長ラウンドは決着、もしくは判定による優劣がつくまで無制限に行なわれる。
[グラップリングダブルバウトルール]
・試合時間は1試合15分3本勝負で、2本先取したチームが勝ちとなる。
・すべての打撃は禁止。
・タッチ(選手の交代)は1試合(15分間)で1チーム5回までとする。
・タッチは、コーナーに控える選手が両足(もしくは片足)がリングエプロンに接地した状態でトップロープ越しに、タッチロープを掴んだ状態で行なわなければならない。
・タッチする側は手のひらのみ有効となり、タッチされる側は体のどの部分でも認められる。
・ どちらかが一本を取った際は、そこで1本目は終了する。2本目の開始は、1本目を取ったほう・取られたほうではない選手により試合が再開されることとする。
・15分でどちらのチームも2本取れない場合は、ドローとなる。(判定は行われない)
とくに注目は、滅多にお目にかかれないグラップリングタッグだ。おまけに顔ぶれは、桜庭、所、田村の日本屈指のグラップラーたちに、あのヴァンダレイ・シウバが加わる豪華なラインナップ。要注目だ!