“RIZIN三銃士”随一のトータルファイター！ワジム・ネムコフインタビュー「チームヒョードルを挙げて試合の準備をしている」

4月17日（日）愛知県日本ガイシホールにて開催される「トップ Presents RIZIN.1」で、カール・アルブレックソンと対戦するワジム・ネムコフ。昨年末のRIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2015 100kg級トーナメントでは準決勝戦でイリー・プロハースカと対戦するも、激しい攻防に戦意を削がれTKO負けを喫した。今回、RIZIN三銃士の実力を示せるのか？！―

「（RIZINは）明らかに最高峰のイベントだったと思います」

——　昨年末の「RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2015」（12月29 ・31日さいたまスーパーアリーナ）で100kg級トーナメントに参戦されましたが、改めてどんな舞台でしたか？
ワジム　最高の舞台だったと思います。開会式もそうだし、どの試合も内容がよくてイベントとしてとても良い印象でした。明らかに最高峰のイベントだったと思います。

——　一回戦のゴラン・レリッジ戦はコーナーに追い詰め打撃で圧倒する展開（1R2:58　KO勝利）でした。振り返ってみていかがですか？
ワジム　ゴランは強敵だったし、とても良いファイトスタイルを持っている選手でした。自分のテクニックやスキルを思う存分発揮できる相手だったと思います。

——　準決勝戦で対戦したイリー・プロハースカ選手の印象はいかがですか？
ワジム　イリーは素晴らしいファイターだと思います。彼と実際に手を合わせてみてとても良い経験になりました。試合は自分の望む結果にはならなかったけど、彼との試合で沢山学びました。

——　結果的には1R終了時に続行不可能ということでTKO負けを喫してしまいました。改めて、敗因はなんだと思いますか？
ワジム　あの試合では、効率の悪い無駄な動きをするというミスをたくさん犯して、あんな結果になってしまった。今では、自分の今後のキャリアにおいてもイリーは避けて通れない存在だと思っています。だからいつかまた同じ条件、もしくは上の階級で再戦がしたいです。

——　大会後にヒョードル選手とはどんな言葉を交わしましたか？
ワジム　ヒョードルは、試合中に犯したミスのすべてを指摘してくれました。そして今後そのミスが起きないように共に改善していく事を約束してくれました。

——　トーナメント以外にもたくさんの試合が組まれました。どの試合（または選手）が印象に残っていますか？
ワジム　アナトリー・トコフの鮮やかなKOに感動しました。もちろんヒョードルは、復帰戦という条件の中で良い試合をしたと思います。彼はしっかりと作戦を立て、試合を完全に支配して相手に何もさせなかった。

——　大会後、休暇は取りましたか？どのように過ごしましたか？
ワジム　大会の一ヶ月後にロシアでサンボの大会があったので、休暇は取らないですぐに練習を再開しました。サンボの大会後に３週間の休みをとって、家族と旅行したり一緒に時間を過ごしたりすることが出来ました。

「とにかく自分の試合を観てみて、何が起きるか楽しみにしていてください」

——　現在は誰とどのような練習をしていますか？
ワジム　今はもう通常通りのスケジュールに戻っていて、４月の大会に向けた練習をしています。対戦相手の試合映像を入手して、そのスタイルに見合ったスパーリングパートナーも用意しました。自分の試合に向けてチームヒョードル全体で協力してくれています。主に兄と練習をしていますが都合の良い事に彼の体形は今回の対戦相手とほとんど一緒なんです。身長から手足の長さまでね。

——　今回はカール・アルブレックソン選手との対戦が決まりました。対戦相手の印象は？
ワジム　カール・アルブレックソンは、若くて負け知らず。彼は当面の試合も勝つ気満々で来ると思います。

——　そんなアルブレックソンを相手にどんな闘いを見せたいですか？
ワジム　よく言われる事ですが、『取り越し苦労をするな』って事だと思います。このスポーツは、決して何が起こるか分からない。とにかく自分の試合を観てみて、何が起きるか楽しみにしていてください。

——　ファンの方々にメッセージをお願いします。
ワジム　応援をしてくれたすべてのMMAファンに感謝したいです。年末は私にとって初めての大舞台で、今までの中で最大の挑戦でした。そんな中、また日本で試合できる事はとても喜ばしい事なので、ファンに素晴らしい試合を魅せるためにベストを尽くします！