――大晦日がMMAのデビュー戦になりますが、今はどんな心境ですか。
柔術で9度目のタイトルを獲ったときに何か次のチャレンジがほしいと思い、まだ何のオファーもなかったときから体重を落としてMMAの練習を始めました。その後、いくつかの大会から声は掛かったのですが、自分がMMAのキャリアをスタートするにふさわしい、魅力的なオファーはありませんでした。そんな中、運よくベストタイミングでRIZINからオファーをいただいたのです。日本は武道の生まれた場所であり、私が大好きだったPRIDEが行われた地。まさか、その遺伝子を持つイベントで、私がリングにあがる最初の女性になれるとは思いませんでした。これは、まさに夢の実現です。日本以外の場所でMMAデビューしたいかと問われたら、その答えはNO。武士道精神が生まれた国でのデビューは、神様からのプレゼントだと思っています。

――日本のMMAファンに、どんな戦いを見せたいですか。
久しぶりの大晦日のイベントということで、日本だけではなく世界中の格闘技ファンが喜んでいると思います。私もPRIDEを見て育ちましたが、それ以上のイベントがあるかといったら、間違いなくないでしょう。だから私は、このイベントRIZINにすべてをかけるため、アメリカに移住して新たなトレーニング環境を整えました。100パーセントこの試合に専念して挑むつもりです。また、日本のファンはとても礼儀正しく、ファイターをリスペクトしてくれる。MMAに対する理解も深い。そんなファンのためにも、たくさん練習して、女性の力を見せつけたい。最高のショーをお見せしたいですね。

――このデビューをきっかけに、その後の格闘技人生に期待することは。
私はステップごとに考えているので、今の時点では大晦日の試合に集中するのみです。とにかく、このイベントに出ることは大きな責任を負うということ。だから、素晴らしい試合を見せたいのです。そして来年以降もまた日本で試合をすることになるでしょう。私がファンを沸かせることのできるファイターだということを、日本の人々に認めてもらいたい。それが目標です。

――ファンのみなさんにメッセージを。
必ずいい試合を見せますので、信じて待っていてください。そして、この新しいイベントの力を信じて待っていてください。とにかく、私は全力を尽くします。大晦日には、夢を実現した女性ファイターがリングの上に立っている。その姿をぜひみなさんに観ていただきたいと思います。