このコーナーでは、RIZIN出場選手や関係者の方々に、今まで観た試合・参戦した試合でいちばんの転機となったものを一つ選び、それにまつわるエピソードを語っていただきます

—テオドラス・オークストリス
BUSHIDO代表としてRIZINトーナメントに出場し、ブルーノ・カッペローザと対戦することになったリトアニアのテオドラス・オークストリス。彼のバッググラウンドは柔道だが、総合格闘家として歩み出す大きなきっかけを与えてくれた試合がある。それは、2003年3月16日のPRIDE.25で行われたエメリヤーエンコ・ヒョードルvsアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ戦だ。

「ノゲイラはグラウンドでダメージを受けても最後に関節で勝つという選手だったのに、ヒョードルはそんな彼をとことん苦しめて勝ちました。寝技最強と言われていたノゲイラに一本を決めさせることなく完勝したヒョードルがすごかった。僕はPRIDEを見て総合格闘技の道に進もうと決めましたが、特にその試合は印象に残っています。おそらく、僕の格闘技人生の転機になった試合と言っていいでしょう」

—ブルーノ・カッペローザ
年末のRIZINヘビー級世界トーナメント、エントリー第1号選手となったブルーノ・カッペローザ。ブラジルのJUNGLE FIGHT代表として、持ち味のアグレッシブさでRIZINの初代チャンピオンの座を狙う。そんなカッペローザが転機となった試合に選んだのは、2011年4月2日に行われたJUNGLE FIGHT 26のマルセロ・クルズ戦だ。

「相手にテイクダウンを取った時に鼻を折ってしまいましたが、最後までアグレッシブに攻めて、なんとか相手をKOすることができました。自分の格闘技人生で最も過酷な試合だったので、私はこの試合を選びました。日本の皆さんにも気に入ってもらえたら嬉しいです。どうもありがとう!」