さいたまスーパーアリーナのコミュニティアリーナにて、“格闘技とのふれあい”をテーマにした『格闘技EXPO』を開催中。

12月29日から31日まで、さいたまスーパーアリーナのコミュニティアリーナにて“格闘技とのふれあい”をテーマにした『格闘技EXPO』を開催している。長南亮&川尻達也トークショーや、ヒース・ヒーリング、マーク・コールマンらレジェンドファイターの撮影会、リングエリアでのK-1エキシビション、マットエリアでのDEEPエキシビションなど、格闘技ファンにはたまらないイベントが3日間に渡って目白押しだ。

30日、リングエリアでは『第1回RIZINFFアマチュアチャレンジ』が開催された。この大会には、将来のMMAを担うであろう若手アマチュアファイター24名がエントリー。3分2ラウンド、ヘッドギアとレガースを装着し、パウンド無しのルールで実施された。出場選手の中には、前日にRIZIN本大会『SARABAの宴』に出場した宮田和幸のBRAVEに所属する辻真弘も。合気道養神会の内川直哉相手に、肩固めで見事な一本勝ちを決めた。また、本大会で才賀紀左衛門に勝利した所英男のリバーサルジム武蔵小杉所プラスに所属する萩原一貴も出場。積極的に得意の寝技に持ち込み、RENZO GRACIE所属のロニー・アラナに3-0の判定勝ちを収めた。

表彰式には、この大会をリングサイドで見守っていた修斗協会理事長の佐藤ルミナ氏とTRIBE TOKYO M.M.A主宰の長南亮氏が登場。「ルミナ賞」は降籏健嗣(TRIBE TOKYO M.M.A)、「長南賞」は望月冬也(Team SOS)、「DEEP賞」は楠本佳子(アブソリュート岡山)、「RIZIN賞」はロニー・アラナがそれぞれ受賞した。降籏は、「さいたまスーパーアリーナという舞台だったのでちょっと緊張しましたね。有名な選手が試合をしている会場で戦えたのはすごく嬉しいです。いつかRIZINのリングで戦いたいですね」と受賞の喜びを語った。

また、マットエリアではグラップリングルールのワンデイトーナメント『第1回RIZIN FFオープングラップリングトーナメント』を開催。今回は65kg以下級と75kg以下級の二階級で行なわれ、それぞれ16名が優勝を賭けてしのぎを削った。(※試合は準決勝まで1R5分の1R制、決勝は1R4分の2R制。)

65kg以下級の準決勝第1試合では、2014年のZST プロ・アマGT-F賞金争奪オープントーナメントのバンタム級 で優勝経験を誇る嶋田裕太(NEXUSENSE)が、中島雄大(創価大学柔道部)に開始55秒でアキレス腱固めを極めて一蹴。続く準決勝第2試合では、修斗やZSTでMMAファイターとしても活躍する齊藤曜(和術慧舟會トイカツ道場)が、平尾悠人(X-TREAM柔術アカデミー)を積極的に攻め立て、最後は得意技のギロチンチョークで勝利を収めた(1R4分38秒)。

迎えた65kg以下級の決勝では嶋田と齊藤が対峙。嶋田は片足タックルでトップポジションを奪い、果敢に一本を狙うなど攻撃的な面が目立つ。一方の齋藤もギロチンチョークのほかに洗濯挟みを繰り出して応戦。試合は判定までもつれこみ、結果は2-1のスプリットで嶋田が辛勝。試合後、嶋田は佐藤ルミナ氏から表彰を受けた。

75kg以下級の準決勝第1試合では、2014年の全日本ブラジリアン柔術選手権大会で茶帯ライト級&茶帯無差別級の二階級で優勝を果たしている世羅智茂(GROUND CORE)が、DEEPを主戦場とするMMAファイターの岸本泰昭と激突。世羅が素早い動きでスリーパーから腕ひしぎ十字固めに繋ぎ、一本勝ちをスコアした(4分35秒)。同じく準決勝第2試合では共に黒帯柔術家である八隅孝平(ロータス世田谷)と細川顕(CARPE DIEM HOPE)の注目の一戦が実現。試合は互いにスリーパーを掛け合い、一進一退の攻防を繰り広げた結果、判定3-0で八隅が勝利。

75kg以下級の決勝では世羅と八隅が対峙。1Rは両者共に牽制する場面が見られるも、2Rに入ると世羅が飛びついて、下からの足関を狙い、八隅も腕ひしぎを仕掛けるなど、白熱の展開に場内からは拍手が巻き起こる。最後は八隅が胴タックルでトップポジションを奪うと、渾身の肩固めを極めて激勝。セコンドの北岡悟に勝利を称えられた八隅は、長南亮氏から優勝の記念品を受け取った。