──昨年末のRIZINデビュー戦では見事な勝利でインパクトを残されましたけど、周囲の反響はいかがでしたか?

矢地 みんな喜んでくれたんでよかったです。ちょっとの時間でしたけど、テレビに出るとなったらみんな観てくれるし、ああやっていい勝ち方もできたんで、反響はありましたね。自分の身内だけですけどね(笑)。

──身内だけですか? 街を歩いてて「あの人!」みたいな反応はありませんでした?

矢地 それはないッスよ(笑)。だって、1分も映ってないんですよ? それはないッス(笑)。

──試合自体が秒殺でしたからね。

矢地 でも、凄く喜んでくれました。

──それは良かったです。そして、その勢いでRIZIN第2戦が早速決定したんですけど、現在はどんな心境ですか?

矢地 うれしかったですね。継続して参戦できるのもうれしいですし、対戦相手もいい選手を用意してくれたんで、すげぇ興奮しましたね。

──Twitterでも相当アピールしてましたね。

矢地 はい、してました。やっぱしたほうがいいのかなと思って(笑)。フォロワーは微々たるもんですけど、発信していこうと思って。「出たい、出たい」って言ってました。

──今日の会見に集まった選手たちを見ていると、とりわけ矢地選手は割と自分を出していっているイメージがあるんですけど。

矢地 あ、そうですか? 自分は本当に自然体でいいかなと思って。キャラ作ってもボロ出ちゃいそうだし(笑)。あんまオラオラキャラでもないし、黙っててもいいタイプでもないし、もう自分らしくいこうと。自分ではあんま出しているイメージはないッスけどね。

──いや、いい感じで力が抜けているというか、物怖じしないというか。

矢地 あ、そうッスか?

画像1: [インタビュー]矢地祐介、「クルックシャンクはRIZINをナメてる、ちゃんと仕上げて来い」と一喝!

──そういうところはやっぱりKIDイズム的な部分はあるんですか?

矢地 どうなんだろう? そういう人が周りにいるから多少は影響があるのかもしれないですけど、自分ではわからないですね。

──でも、今回も横浜アリーナという大会場での試合ですし、モチベーションも高いんじゃないですか?

矢地 やっぱり、大きい舞台でできるのでテンション上がりますよね。たくさんのお客さんの前だし、演出も凄い盛り上げ方をしてくれるじゃないですか。RIZINのイベントとしての素晴らしさを体感しながらできるので。なおかつ、強い選手とできるっていうのがやっぱりいいッスよね。格闘家としては強い相手とやりたいっていうのはみんな常にあると思うから。それはうれしいッスよね。何から何まで楽しみですね。

──大舞台がプレッシャーになったりはしないんですか?

矢地 ないッスね。楽しんじゃうタイプですね。楽しまないともったいないんでね(笑)。せっかく大勢の前でやれるのに縮こまっちゃってるんじゃおもしろくないですからね。普通の人じゃできない経験ができるんだから、楽しみたいっていうのはありますね。

──縮こまっちゃう人も、縮こまりたくて縮こまっているわけじゃないと思うんですけどね(笑)。

矢地 ああ、そうかそうか(笑)。

──でも、性格的に人前で何かをすることに向いているんでしょうね。

矢地 向いてますね(笑)。

──格闘家という仕事は天職ですか?

矢地 本当に格闘技が好きなんで、それでこうやって試合に呼んでもらえて、ファイトマネーをしっかりもらえるっていうのはやっぱり天職なのかなって思いますね。好きなことで飯を食えるっていうのはいいことッスよね(笑)。

──今回の対戦相手となるダロン・クルックシャンクに関してはどういう印象をお持ちなんですか?

矢地 やっぱりちゃんと強いですよね。立ちはもちろん強いし、寝てもできるんだろうし、中途半端にやってたんじゃUFCで10戦以上できないッスからね。やっぱり華もあるし、実力もあるしっていう選手なんだなって思います。

画像2: [インタビュー]矢地祐介、「クルックシャンクはRIZINをナメてる、ちゃんと仕上げて来い」と一喝!

──そういう相手をRIZINが矢地選手にぶつけてきたことに関してはどう思いますか?

矢地 いや、うれしいですよね。自分の実力を試せるし、UFCは世界一の舞台だし、そこでやってた選手と俺がどれぐらいやれるんだっていうのを肌で感じることができるんで、凄くうれしいッスよね。

──現在の自分の実力の位置がわかるっていうか。

矢地 そうですね、はい。

──ちなみに、年末の北岡選手とやったクルックシャンク選手の試合はご覧になられていますか?

矢地 もちろん観てます。ただ、確かに強いんでしょうけど、そこまで穴がないなみたいな感じじゃなくて、北岡選手の試合を観た感じだといけちゃいそうだなって感じたんですよね。

──攻略に自信あり!

矢地 得意なはずの打撃に関しても、そんなに上手くねぇんじゃねぇかなっていうのが正直あって。もちろんナメてるわけじゃないんですけど、そんな印象を受けましたね。「そんなにだな」っていう。

──ああ。では、イメージしていたのと実際の印象とでは違うというか。

矢地 かもしんないですね。あと、UFC時代と全然動きが違くて、ナメてんのかなって思っちゃったんスよね。「あぁ、こんなに動けんだ。こんな身体つきなんだ」っていうのにビックリしちゃって。それ観てから、RIZINでの試合を観たら、仕上げてきてない感が凄くしてしまって。すげぇナメられてんなって思っちゃったんですよ。別にこれぐらい仕上げておけば勝てるからいいやじゃないですけど、そういうふうに見えちゃいましたよね。だから、絶対に負けたくねえって思って。

──ナメるんじゃねえぞ、RIZINをと。

矢地 そうそう。そう思っちゃって。それぐらい感じが違くて。UFCの時はちゃんと身体も作り上げていたし。俺、UFC時代を知らなかったんで。試合を観たこともなかったし。RIZINで初めて観て、こんな選手いたんだと思ってUFCの試合を観たら、「えっ、実はこんな選手なんだ」ってビックリしたんですよ。

──もっと強いじゃんって(笑)。

矢地 そう、もっと強いじゃんって。それをUFCでやってる。で、「RIZINではこんな感じなの?」って思って。

──年末も負けちゃいましたからね。

矢地 そう! だからこの間負けたのは、俺は北岡選手がやってくれたなって思ったッス。そんな甘いところじゃないよ、ここはって。っていうことをちょっと感じてくれたんじゃないですか?

──じゃあ、これに懲りたら4月はちゃんと仕上げてきてほしいと。

矢地 そう、仕上げてきてほしいッス。そんなナメた感じでやられたくないですね。まあ、真相はわからないですよ? そんな気なしに前と変わらずガッツリやってるのかもしれないですけど、俺の見た印象はそんな感じでしたね。だから、ちゃと仕上げてきてほしいですね。

──なるほど。でも、記者会見で発表されたコメントではクルックシャンク選手も威勢が良かったですよね。矢地選手も打撃で応戦するとおっしゃられていましたけど。

矢地 打撃でやりたいですね。それをRIZINの主催者や、お客さんがそれを観たいのであれば、そういう試合をしたいですね。それで喜んでくれるなら、俺は打撃でやります。

──ナメられないように。

矢地 RIZINのためにがんばります。まあ、俺よりクルックシャンクの方がRIZINに出てんですけどね(笑)。

画像3: [インタビュー]矢地祐介、「クルックシャンクはRIZINをナメてる、ちゃんと仕上げて来い」と一喝!

──そうですよね(笑)。あと、今大会のポスターを見たらRENA選手の顔がドーンとアップになっていましたけど、いずれ自分の顔がそこにいきたいなっていう思いはありますか?

矢地 そうッスね。いずれはって思いますね。今はポスターにも載ってないけど、それはしょうがないことで。まだ誰も知らない格闘家なんで、こっからですよね。で、RIZINもそうなってくれるようにって今回も強い選手を当ててくれているからそれに応えて、今年の年末はあそこにドーンと載りたいッスね(笑)。それぐらいの位置まで持っていきたいです。そのスタートとして今回は大事ですよね。実力と顔を売るためにも、この選手に勝てればデカいですよね。

──いい勝ち方したいですね。では、横浜でのクルックシャンク戦期待しております!

画像4: [インタビュー]矢地祐介、「クルックシャンクはRIZINをナメてる、ちゃんと仕上げて来い」と一喝!

<矢地選手の出場するRIZIN 2017 in YOKOHAMAの大会概要はこちら>
http://jp.rizinff.com/_ct/17028393

画像5: [インタビュー]矢地祐介、「クルックシャンクはRIZINをナメてる、ちゃんと仕上げて来い」と一喝!

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