2017年2月17日(金)、都内ホテルにて2017年4月16日(日)に横浜アリーナで開催される『RIZIN 2017 in YOKOHAMA』の記者会見が行なわれた。
会見には髙田延彦RIZIN統括本部長、榊原信行RIZIN実行委員長および参戦が発表された川尻達也、才賀紀左衛門、那須川天心が登場。会見で発表された内容は次の通り。
はじめに榊原実行委員長から改めて今年開催される大会のスケジュールと4月大会の詳細が発表された。
今年は5大会の開催を予定しており、4月16日(日)〈横浜アリーナ〉、7月30日(日)〈さいたまスーパーアリーナ〉。
そして、9月末から10月に予定されている大会では、昨年に続きグランプリを開催。世界初の試みとなる男子と女子のトーナメントをそれぞれ開催することが発表された。
9月末から10月に1回戦、年末に2回戦~決勝戦を行なう。階級については男女ともにまだ決定はされておらず、3月上旬までには階級が発表される予定となっている。
さらに4月大会の出場選手が一部発表され、川尻達也、才賀紀左衛門、那須川天心、RENAの出場が決定した。対戦相手は今後発表される。
続いて、髙田本部長からは「世界初の男子と女子のトーナメントが同時に開催されることが決定しました。RIZINができて1年ちょっとが経ちましたが、2年、3年過ごしたような感覚でいます。それだけ濃密な時間を過ごしてきたのかなと手応えを感じています。男女問わず、未来を背負っていけるような若い選手たちもたくさん出てきました。我々も楽しみですが、(男女のグランプリ開催という)大きな二本立てで秋から走っていけることを非常に楽しみに思っています」とRIZINの未来に大きな期待を抱く自身に満ちたコメントをした。
さらに、4月大会出場が決定した3選手が意気込みを語った。
昨年の大みそかクロン・グレイシーとの一戦に敗れた川尻達也は「2017年RIZIN一発目。僕自身も30代最後の1年になるのでですので、RIZINとともに今年もブレずに勝負していきたいと思います。次の大会で終わりが来ても後悔しないように最高の自分を表現したいと思います。この歳になると常にファイターとしての終わりを意識していて、たぶん僕の場合は綺麗に終わることはないと思うので、ボロボロになって弱くなったファイター川尻達也をみんなの前に見せることになると思うし、そうしたいと僕も思ってます。それが僕のファイターとしての生き方だと思っています。ただひとつだけ、私事ですが今年娘が小学生に上がることになりました。僕自身いつまで最高の川尻達也が見せられるのかはわかりませんが『強い父だった』いうことを彼女の記憶の中に残るように見せておきたいと思っているので、4月16日は絶対に負けられないし覚悟を持ってリングに上がりたいと思います」と決意のコメントをした。
才賀紀左衛門は「今年はチャレンジしていく年にしていきたいなと思っています。フライ級のチャンピオンともどんどん対戦してしっかり勝って、自分が総合格闘家としてどこまでやれるのかを試していきたい。いつやるかはわかりませんが、フライ級のトーナメントでチャンピオンになることが僕の目標です。おもしろい試合をやれる自信があるので一番目立って、一番輝いて、『RIZINと言ったらやっぱり紀左衛門やな』と思ってもらえるように一生懸命がんばります」とコメント。
そして、昨年末、29日、大みそかと衝撃のMMAデビュー2連勝を飾った格闘技界の新鋭那須川天心は「MMA3戦目をやるんですけど、僕はMMAでは経験はないですし、まだまだだと思っているのでもっともっといろいろなことに挑戦して、トップ選手に肩を並べるように挑戦をしていきたいと思います。みんな僕に期待していること大きいと思うので、その期待以上のことを今年もいっぱいやれていけばいいと思っています」と力強い発言をした。
今大会は昨年に引き続きフジテレビでの生放送が決定。
4月大会、今後の大会に向けて期待が高まる会見となった。
■以下、質疑応答
——前回の敗戦から気持ちはどう変化しましたか?
川尻 もの凄い落ち込んだんですけど、榊原代表から「落ち込んでる暇はない」という言葉をもらって、1月1日から走り始めて練習することでだいぶ気持ちはラクになったんですけど、心の一番大事な部分はまだくすぶったままなので……。結局、それを払拭するのは強い相手に勝つしかないということに気づいたので。まだ発表はできないですけど現時点で聞いている対戦相手はみんながワクワクするような相手ですし、僕自身もすべてをかけた闘いになると思うので、生まれ変わるといったらこの歳ではヘンかもしれないですけど、必死な川尻達也をリングで見せられたらなと思っています。
——娘さんからは何か言われましたか?
川尻 気を使ってくれていて……試合直後は凄い慰めてくれました(笑)。この歳で父親を慰めるんだ、凄いなって。ああいう思いを次はさせたくないですし、強い父親を見せて……、こんなとこで名前を出すのはいけないのかもしれないんですが、僕の中で2015年、年末の桜庭(和志)さんの煽りVが凄い印象に残っていて、「あれだけ強い選手でも負ける時が来る」っていうのを思って。そういう中で僕も年齢的には本当にギリギリだと思っているので。娘が小学校でいじめられないように「おまえの親父つえーじゃん!」って周りに言ってもらえるように(笑)。それが僕の新しいモチベーションでもあります。
——次戦の対戦相手の希望とトーナメントについて
才賀 現段階で総合格闘技での自分の実力があまりわかってないので、チャンピオンとやらせてもらえればわかりやすいので、元谷(友貴)くんや和田(竜光)くん、他にも日本に強い団体のチャンピオンはいっぱいいるので試合をしたいなと思っています。トーナメントはフライ級でやってほしいです。いろいろな階級がありますが、フライ級は日本人が一番輝ける階級だと思っています。そこで優勝してRIZINが世界で一番いい団体だということをアピールしたいですね。
那須川 グランプリはまったく気にしていないですね。とにかくいまは用意された相手と強い相手とやっていきたいなと思っています。去年の2試合よりもインパクトのある勝ち方をしてもっともっと注目される存在になっていきたいと思っています。
川尻 僕は年末負けた身なのでクロンの望む階級にあわせます。ワンマッチで再戦できるほど甘くないことはわかっているので、トーナメントでもう一度手を合わせられるように絶対に上まで生き残りたいと思っています。ぜひ、クロンの階級でトーナメントをしてほしいと思います。
最後に榊原実行委員長から「2017年は、1997年の10月11日に東京ドームで行なわれた『PRIDE.1』髙田延彦vsヒクソン・グレイシー戦から20周年になります。この2017年を『髙田・ヒクソンメモリアルイヤー』としていろいろなカタチで盛り上げていきたいと思っています。20年前、総合格闘技がこんなに愛されて、世界の競技者がこんなに増えるということは正直想像していませんでした。総合格闘技の繁栄に髙田・ヒクソン戦はとても大きな貢献をしたと思いますし、世界中のプロモーションに大きな影響を与えたと思います。次の20年、50年、100年と僕たちがこの世界からいなくなってもみんなに愛されて、レガシーを残していけるようにしたいと思います」とこの1年にかける熱い想いをコメントした。
■出場予定選手(2月17日現在)
・川尻達也、才賀紀左衛門、那須川天心、RENA
2017年の大会スケジュール発表
2017年4月16日(日)
RIZIN 2017 in YOKOHAMA〈横浜アリーナ〉
2017年7月30日(日)
RIZIN 2017 in SAITAMA〈さいたまスーパーアリーナ〉
2017年10月頃
RIZIN WORLD GRAND-PRIX 開幕戦(仮) 〈会場未定〉
男女のトーナメントを同時に開催
2017年12月29日(金)
RIZIN WORLD GRAND-PRIX 2017 2nd ROUND(仮) 〈さいたまスーパーアリーナ〉
2017年12月31日(日)
RIZIN WORLD GRAND-PRIX 2017 Final ROUND(仮) 〈さいたまスーパーアリーナ〉
<チケット好評発売中>
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