第6試合 川尻達也

画像: 第6試合 川尻達也

——どんなお気持ちですか

いや、久々に、自分らしい試合ができたというか、自分以上の試合ができたから。昔っていうか。接戦でいつも取りこぼして、このままだと大体3ラウンドでやられるのが今までの俺だったんだけど、3ラウンド攻められたので、もっと、前の昔の自分より強くなれた。一歩乗り越えられた。

——トレ—ニング環境を変えて何が今回違いましたか?

練習面で言えば40代の体に合った休息を。ファイタ—ってね、やれるだけ練習やっちゃうので、僕なんか特にねクタクタになるまでやっちゃうので、そうじゃなくて、回復を意識して、常にベスト・コンディションで、一回、一回の練習を濃くできるように強度の高い練習をできるように。昔は疲れていても、気合と根性で頑張ることが強くなる近道だと思ったけど、それじゃ強くなれないと分かったので気合と根性ではなく、しっかり休んで常にベストコンディションでいることを心がけました。

——その結果どうなりましたか?

それが今日の結果ではないですか?どうですか?みなさん?強かった?俺?(挙手を仰ぎ)思う人!あれ、意外と…。あ、ありがとうございます。それが今日の結果になったと思います。今までフェザ—級は特に減量がきつくて、3ラウンド目に消耗してやられることが多かったので、今回バック取られても返せて最後まで動けたので、やっぱりライト級っていう適正体重と強度の高いしっかりした練習と、体のコンディションの良さがあったから、こういう結果になったと思うし。向かい合って分かったけどアリは相当強い。俺だから勝てたっていうのはあった。やばいっす、アイツ。

—―ゲ—ムプランとして自分の思い通りでしたか?

本当に僕がアリに勝てたのは年齢と、結局、根性だけだった。最後は。気持ちで、根性でアリを上回ったから。全てでアリも高いレベルの選手だったから、俺の勝因は根性かな。気持ちが。最後はメンタル。練習は気合と根性ではダメだけど、リングに上がったら一番大事なのは気合いと根性だからね、そこが上回っていたと思います。あとは41歳になり、だいぶ舐められているので。ファイタ—にもね、RIZINの上にも、みんなに舐められてると思うので。40代舐めんなって気持ちで。全部、舐めてる奴らの思いを覆したいという思い出、必死で戦いました。

―― グランプリ出場はいかがですか?

顎が痛いので。アリの前蹴りで。あれだけ強い選手なので五体満足でリング降りられなかったけど(グランプリに)出れるなら出れたいし、メインの勝者と戦いたいかな。

―― どういう意味で?

一番弱いから。優勝したいから弱いやつと戦いたい。GP1回戦、弱いやつと戦って年末に繋げたい。それだけ。

―― 宣戦布告と受け取って良いですか?

全然構わない。20代 vs 40代は戦争だからね。絶対負けねえ。40代舐めんなっていうのが俺、テ—マなんで。技術でも若さでも負けててもね、気持ちは絶対負けないから、全部ぶっ飛ばす。20代も。今日で自信持てた。今までね、負けこんでるとさ、自分を100パ—セント信じることができなかったけど、MMA50戦以上やってきて始めてじゃないかな。今まで接戦とか総力戦で、接戦でメレンデスにもエディにも負けたから。ここ取りこぼさないで3ラウンドいけたっていうのは、まだまだいけるということだから。20代とやりたいね。宣戦布告です。

—― 再三バックを取られましたけど、ア—ムロックで切り返すというちょっとこう、オ—ルドスク—ルな技で勝てたというのは総力戦というか昔の技を思い出したのですか?

Uインタ—の大ファンなので、Uスタイルです。髙田さんから桜庭さんへ継承され、僕は継承されてないですが、Uスタイルです。Uが得意でしょ。バック取られてからのア—ムロック。その系譜です、とか言ったら怒られちゃうけど。あの切り返し昔から得意なんで。昔から結構使ってたんで。ヨアキム戦とか8年くらい前だけど使ってたので、久々に使いましたね。アリが「あ、こいつ、ここ弱いな」と思ったけど対処できてなかったので、正面向いて四つで勝負するとアリが強いのはわかってたので、正面向いて四つになるよりア—ムロックがいい。

—― 十字で極めたら最高でした。

そうですよね。それが自分の甘いところ。次は十字で極めます。

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第6試合 アリ・アブドゥルカリコフ

画像: 第6試合 アリ・アブドゥルカリコフ

ーー 試合の感想からお願いします。

相手がとても強くて驚きました。大変感情が高まったと思います。

ーー 特にどこに強さを感じましたか?

そもそも、戦いということにおいて彼のほうが強かったと思うし、彼のほうが経験が上でした。そういうことがあって、100パーセント実力が発揮できませんでした。また、初のロシア国外の試合であったこともあると思います。

ーー 実力が発揮できなかった敗因はどう言ったところだと思いますか?

はっきりとは分からないのですが、上手くできなかったということです。また機会をいただけることがあれば、その時は100パーセント発揮できればと思います。

ーー 相手の川尻選手は41歳です。41歳だということは感じましたか?

全く感じませんでした。私と同じくらい若いのではないかと思いました。全然年齢は感じませんでした。

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第5試合 ホベルト・サトシ・ソウザ

画像: 第5試合 ホベルト・サトシ・ソウザ

ーー 試合を終えた率直な感想をお願いします。

この試合で、練習してきた柔術をたくさん使おうと思ったけど、パンチが当たったから本当に良かったね。

ーー 廣田選手の印象は?

試合の前は、私ちょっと怖くて。彼はスタミナが凄い。1Rから3Rまで諦めないから、極めるのが難しいのでとても心配でしたが。分からないのですが最初で決まって、KOで勝ったから、難しいね。ちょっと早かったから(廣田選手の印象は)よく分からない。

ーーパンチが得意な廣田さんに打撃で勝って驚きました。自分ではどう思いますか?

彼は打撃が強く、投げのディフェンスも強いから、投げにいくことだけは絶対できないので打撃もたくさん練習した。私の打撃もまだみんな信じないけど、でも本当にたくさん練習してる。

ーーMMAでこの階級で、トップファイターとやっていけるという自信を感じましたか?

もう、みんな66kgがいいと言ったけど、私は体重を少しだけ落として、みんなは15kgくらい落としているけど、私は8kgだけ。私の階級、70kgのライト級には「ああ、この人は強い、この人には勝てない」というのはないからライト級でそのまま。

ーー ブルテリアの坂本さんのお母さんに捧げるという発言をしていましたが、お母さんが亡くなられたのはいつ頃だったのですか?

正しい日付はわからないけど、だいたい1ヶ月前くらい。

ーー捧げたかったのは、お母さんにもお世話になったのですか?

どこへ行っても、坂本さんのお母さんも一緒に行く。あまり話をしないけどいつもいる。坂本さんのお母さんは、いつも坂本さんを支援していたので。ブルテリアを始めるのも、今、坂本さんが助けてくれているのは、坂本さんのお母さんが坂本さんを助けていたからだと思っています。

ーー 試合後に「ここはRIZINだよ。UFCじゃない」と言っていたのは?

試合の前は、みんなから「あなたの相手は強いよ。次の相手はUFCに出ていた選手だ」とばかり言うけどUFCは関係ない。RIZINが強いんだから。

ーー 印象的な試合で、今日もKO勝利で、KOのイメージがついたと思いますが、どう思いますか?

もちろん寝技だけではなく打撃も強いと思っています。どんな選手でも、バーリトゥードをやっていたら、一つのことをやっていてもダメで寝技だけでなく打撃もできなくてはいけません。そう言う時代です。

ーーライト級GPに名前が挙がると思いますが、それにあたり怪我などは?出場の可能性は?

まだトーナメントについては考えたくない、少し休みたいし。運よく上がってきたと思われたくないです。手を少し負傷しましたが、1週間くらいで治るものだと思います。

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第5試合 廣田瑞人

画像: 第5試合 廣田瑞人

ーー率直などういうお気持ちでしょうか?

うーん「やられたな」っていう感じですけどね。

ーー試合を振り返っていかがですか?

まあ、何にもできなかったっていうのが一番ですかね。

ーー打撃でこられたのは意外でした?

「来るかな」とは思っていたんですけどね。最初タックルきて、2回目を切ったところから、多分、強引に出てきたのかなという感じですけど。

――ご自分としてはパフォーマンス発揮できなかったと思いますが…。

まあ、本当に何もしていないんで、相手が強かったっていうだけですかね。

ーーサトシ選手の実力はどのように感じましたか?

どうなんですかね。強いのは強いのですけど、グランプリでどうなるかっていうのは分からないけど、勢いがあるのは、あるというのは思っています。

ーーご自分はいかがでしょうか、どのように作り直していこうと?

まあ、とりあえず先のことは考えていないので、やるかどうかはちょっと分からないです。

ーーやられたままでは終わりたくないのではないですか?

ははは、それはそうなんですけどね。今日の、もう、やられ方を見てもらうと「もういいんじゃないか」という人も多いんじゃないかと思うんですよ。まあ、そうですね。色々相談しながら考えますけど、ま、「もういいかな」とは思っていますね。

ーーもうMMAは満足したという感じなんですか?

はは…満足な結果は出ていないですけど、まあ、しょうがないっすよね。この負け方はちょっとね。もう、本当に完敗なので。続けてもしょうがないかな、というのは、今はやられたばっかりであんまりちょっと頭が回らないですが、そういう感じですかね。

ーー最後の場面は右のロングフック、一発目は耐えてというか立っていて、そのあとの二発目はどんな感じだったのですか?

二発目は覚えてないですね。

ーー「もういいかな」と思ったのは、パンチの効き方からもご自身で感じた?

まあ気持ち的にも、なんていうんですかね、ずっとやるか、やらないか、どうするか迷っていたところで、周りや仲間に説得されて今回は出たのですけど。やっぱりそういうのが伴っていなかったというか、そういうところが出たんじゃないかと思いますね。

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第4試合 ジェイク・ヒューン

画像: 第4試合 ジェイク・ヒューン

ーー今日の入場のパフォーマンスの出来はご自分ではどうですか?

とても良かったと思うよ。ディスコのダンスで、パーティーの始まりって感じで試合をそういう気分で始められるのは楽しいし、実際の試合は血の海になってしまったけど、ハッピーだよ。

ーー試合の率直な感想は、いかがでしょうか?

シュメトフ選手がここに戦いに来たことが、それは念願叶って頑張ってやってきたことはよく分かったし。自分としては、ここRIZINでの戦いはどういうものか教えられたと思う。ローブローが入ってしまって、見返して確かにあれは入ってしまっていたんだけど、その間に一旦アドレナリンが止まってやり直すことで、3ラウンドまでいく疲れが残る試合だったけど、とってもハッピーだ。次の試合が楽しみだよ。

ーーシュメトフ選手と戦ってみてどんな印象を受けましたか?

タフガイでした。クレイジーなスピンなど、いろんな技をかけて俺をノックアウトしようしてきたのを跳ね返して倒せた。彼にはとてもやる気があってリスペクトしてるし、その対戦相手に選ばれたのは光栄ですが、これで彼はもう過去のものとなりましたので、先に進んでいきたい。

ーーこの階級で結果を残し、次の標的は誰を?

興味のある選手としてはライトヘビー級にはいろんな選手がいるけど、もちろん、もう一度、イリー(・プロハースカ)と再戦してもいいと思うし、今日の大会に出ていたイヴァン(・シュトルコフ)もとても才能ある良い選手で、俺とスタイルが似ているところもあって、対戦すると面白いんじゃないかなと思って見てた。ただし、日本で学んだことはRIZINの試合は榊原さんと信吾(柏木)に任せておきたいということで、彼らがヘビー級と言おうが、ライトヘビー級と言おうが、とにかく自分はここのリングに上がりたい、願わくば大晦日に出たいと思っています。

ーー「誰も俺のグラップリングは見たくないだろ」と言っていたのに結果的にグラップリングを見せることになってしまったのは、シュメトフ選手がそれだけ強かったから?

(笑)結果として。まあ俺はショーマンではあるけど基本的にはMMAアーティストだから、キックだったり、寝技も総合的にやらなくてはいけないとは思っている。ただ相手を倒したところでそのまま寝技で極めるということではなく、パンチなりエルボーなりで、レフリーストップがかかるようなフィニッシュをしたいと思っていた。フィニッシュするには寝ていても立っていても構わないわけだけど、まあ今晩、グラップリングもちょいとできるんだよってことが見せれて良かったかな!って。

ーー相手がアピールして出てこれて、会場ではファンの声援も多かったけど、戦ってみて君の目から彼はRIZINにふさわしい選手だと思いましたか?

当然。彼はRIZINで戦ったことがないのに入場の時すごくファンのリアクションが大きかったよね。たくさんの声援を背に盛り上げてエンターテインメントショーができることは、RIZINというか日本の興行の良さだけど、自分が最初の相手で彼は運が悪かったと思うよ。俺と戦った相手は無傷では帰れないのは分かると思うけど。自分としても彼を倒せてすごく良かったと思っていて、彼も観客を沸かせていたから、彼がまた試合できたらいいなとは思う。

ーー人気のある選手と戦ったことで、試合後に彼のファンを自分のファンにできた?

彼が人気があることは分かってましたし、肌で感じて。ただ試合後に2人でも3人でもいいから僕のファンにもなってくれたら嬉しいし、それが1000人も増えたりしたらもってこいだよね。シュメトフみたいにファンベースがしっかりしている人と戦うのはすごく嬉しいし、そういうファンが多い相手を倒すことによって、そのファンを自分のファンにできれば良いと思う。

ーー神戸でシュメトフと対戦することが分かり、今日この場では別のロシア人、シュトルコフという意思も示しました。大晦日と言っていましたが、10月ということもありえますか?

これが今年で4戦目だから、休みの期間を入れたい。明日からバリ島で体を休めるつもり。リカバーできれば、やれたら戦う意思はあるので、信吾(柏木)と色々話していきたいと思っています。大晦日に戦うことが目的なので、そこに照準を合わせて、10月のプランはドイツでオクトーバーフェスでビールをたらふく飲みたいかな。

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第4試合 ビタリー・シュメトフ

画像: 第4試合 ビタリー・シュメトフ

ーー試合を終えて今どんなお気持ちでしょうか。

金的を受けた後はひどい状態でしたが、今はまったく問題ないです。

ーー試合を振り返っていかがでしょうか?

私も、チームも、今日の試合の内容には概ね満足しています。下腹部への打撃を2回被って体力的にもきつかったですが、痛みを堪えて3ラウンドまで続けました。その結果については満足しています。

ーー戦ってみてジェイク・ヒューンにはどんな印象を?

彼と戦ったのは初めてですが、かなり良い試合をしたと思いますし、彼をどう評価するといえば、平等に戦っていて、最終的にドクターストップがかかり、その時は何が起こっていたか分からず、本当は最後まで試合を続けたかったので、その力も意思もありました。

ーーRIZIN出場をずっと望まれていたので、残念に思っていますか?

一番大切なことは、やはりいつも私をサポートし、力づけてくれるファンがいることです。それは日本のファンや仲間たちで、彼らがいる限りこれからも戦っていきたいと思うし、今回の試合結果は残念でしたが、次の機会、次の試合につながり、そこで必ずやもっと良いパフォーマンスをできればと思いますので、ぜひご覧いただければと思います。

ーー日本のファンの声援は力になりましたか?

それはもう、もちろん私にとって大きなモチベーションになり、勝ちたいという動機になりましたし、彼らがいて私を応援し、サポートしてくれる。そんな彼らのために戦い続けたい、彼らを喜ばせたい一心です。

ーー対戦相手とかに関して、なんでもいいので、今後に向けて決めていることや考えていることがあれば教えてください。

試合終わったばかりなのでまずは傷をしっかり治して。次に対戦したいのはキング・モー選手です。二人の強い個性で面白い試合ができると思うし、日本のファンのみなさんを満足させられる試合ができると思っています。

ーーこんな形で参戦が決まったことは初めてではないかと思うのですが、今日の会場であなたへの日本のファンからの声援はトップ3に入るくらい大きいものだったと思います。驚きましたか?

とても嬉しく思っています。ファンの方々は本当に素晴らしくて、私は母国ですらこんなに暖かくサポートされたことはないですし、特にここ日本ではファンの応援に対してとても感情が揺さぶられます。

ーーキングモーと対戦したいとのことですが、すでに彼は引退を表明しています。他の選手のことも浮かびますか?おそらく、あなたにはまたRIZINで戦う機会があるでしょうし、あなたはそれに値するとジェイク・ヒューンも言っていました。キングモー選手以外の選手も想定していますか?

団体が用意した対戦相手であれば、だれとでもやる準備はできています。私はいつでも誰とでもやります。もちろん私はキングモーと試合がしたくて、試合の戦略やスタイルが似ているので、彼と戦うことは、とても面白くなるだろうと思う。それが大晦日であればと思う。

日本が大好きなので、この機会に日本に対して挨拶をしたいです。私は自分のファンの人たちを一番大切に思っていて愛しています。ファンの皆さん、私は皆さんのために戦っています。今日こんな怪我をしましたけれども、皆さんのサポートや愛があれば、格闘技をやめることはないし、これからも続けていきます。今回は残念ながら、自分の方に運がなかったと思うが、次回をお楽しみにしてください。キックボクシングでも、MMAでもどんな形でも、試合する準備ができています。

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第3試合 ハム・ソヒ 

画像: 第3試合 ハム・ソヒ

ーーまず久しぶりの日本での試合いかがでしたでしょうか?

また再び日本のリングに立つことができてとても嬉しいです。RIZINの代表、関係者の皆様、応援してくださった皆様に感謝申し上げます。

ーー試合は緊張せずにできましたか?

とても緊張しました。久しぶりの日本のリングということもあり、とても大きな舞台で、お客さんもたくさんいらっしゃったのでとても緊張しました。対戦相手の前澤選手は私にとっては、やりにくいスタイルの選手だったので、それも緊張した要因の一つかと思います。

ーー 対戦相手の前澤選手と戦ってみた印象は?

試合前の姿も非常に明るくてエネルギー溢れる、とてもエネルギッシュな選手。試合をしながらも、戦いながらも、彼女のそういう明るさやエネルギーを感じました。

ーー膝蹴りが決まった要因はなんでしょうか?

まず先ほども申し上げた通り、相手の選手が凄くエネルギッシュでよく動く選手なので、扱いにくいな、やりにくいな、という感じがありました。それに関しては準備は十分にしていましたが、思ったより序盤動かなかったんですね。自分の集中力が途切れてしまい、打撃をもらってしまったのですが、膝蹴りはタイミングよく入ったと思います。

ーー山本美憂選手とやりたいと言っていたのは?

RIZINのリングに立つからには最終目標はチャンピオンになることですが、たかだか1回勝ったくらいで挑戦するのは、自分にとってもリスキーですし、そう簡単に、易々とはいかないと思っています。挑戦することになった理由も、チャンピオンになりたいからでもありますが、RIZINの、特に日本の選手は素晴らしいので、一人一人勝って着実にレベルアップを図り、最終的にタイトルに挑戦できたらと思っていますが、中でも山本美憂選手は試合巧者なので、強い山本選手に挑戦したいと思いました。

ーー美憂選手のMMAファイターとしての評価は?

何と言ってもレスリングとしての経験が非常に長いので、特にMMAはレスリングの技が非常に有効に効果的に活用できる種目でもあります。その今まで彼女が培ってきたレスリングの技、そして経験にプラスされてさらに打撃が磨かれていますので、いろいろな意味でバランスのとれた素晴らしい選手ではないかと考えています。

ーーKーPOPなどのように格闘技で韓流ブームを起こす自信がありますか?

もう、是非!そうなって欲しいと思います。

ーー日本のDEEP・JEWELS等で戦われていた時より筋肉質になっている。トレーニングを変えた等のことがあれば教えてください。

トレー二ング方法自体はそれほど大きく変わっていないのですが、もう少しパワーをつけたいと思い、筋力トレーニングを強化しています。

ーーコスチュームについて思いがあったら教えてください。

実は12年前に日本でのデビュー戦、日本での渡辺(久江)選手との対戦の際に着たコスチュームなのですが。日本でのリングは5年ぶりですが、RIZINには初参戦ということで、初心に戻るという気持ちから、12年前のコスチュームを着用しました。

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第3試合 前澤智

画像: 第3試合 前澤智

ーー試合後の率直な感想をお願いします。

根性が足りませんでした。膝がお腹に入って、ちょっと効かされてしまって。でもそれまでは、自分の「自分のジムでの練習が出せたな」っと思ったんですけど、打撃の厳しさというか怖さを改めて思い知らされたなという感じです。

ーー ハム・ソヒ選手と戦ってみてどういう印象を受けたでしょうか?

やっぱり経験の差が、実力もそうですけど、経験値が高いなということを。上手く言えないんですけど、空気で感じたというか。自分も、打撃を掻い潜って当てれてたかなと思うんですけど。うーん…もう少しこう…。もう少しリングに立っていたかったです、はい。

―― この初めての大舞台というのもあったと思うのですが、入場時やリングに上がってどういう風に思いましたか。

緊張していたんですけど。周りを見渡してみて、人がたくさんいて、すごいワクワクしました。花道を降りていき、リングに上がった時、ジムのみんながペンライト振ってくれてて。「あ、一人じゃないな」っていう風に思えましたし、自分的には会場の大きさとか人の多さに飲まれることなく今、自分が出せることをやれたかなとは思いますけど。もっと…。なんですかね、目立ちたがり屋なので(笑)。もっと目立ちたかったです。

ーー 結果的にはKOでしたが、越えられる感触はありましたか?

課題、MMAの課題=自分の課題なんですけど、打つ、投げる、極める、一個一個が東京に出てきてから伸びてきたかなっていう感触はあったんですけど。その間をつなぐ接着部分が「まだまだだな」と思って、それをもう少し課題として細かくクリアしていけたら。またこの大舞台に立たせてもらえるような資格が自分にあるんだったら絶対に越えてみせます。

ーー 右足はどの状況で痛めたのは?

ちょっと分からないんですよね、右足。終わった後に痛くしてしまって、気づいたらですね。右足は覚えていないです。骨とか全然異常ないので。ちょっと捻ったか、どっかに当たったか、軽いものだと思います。

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第2試合 KINGレイナ

画像: 第2試合 KINGレイナ

ーーまず試合を終えた率直な感想をお願いします。

そうですね…。まあ、んー…。今回初めてちゃんと減量して体重は落ちたけど、いざ試合をやってみたら、いつものスタイルより体に力が入っていないな、というのを凄く感じましたね。そこまで多分キツい減量していなかったら、普通にパンチも力も入っていたし、倒せるパンチが打てていない、力のこもったパンチが打てていなかったなって思いました。

ーーグラップリングで、ポイント差をつけられた感じがした。相手のグラップリングはどうでしたか?

自分の中では凄い上手いし強いとは思わなかったですけど、完全に力が体に入っていないというのがあったし、私があまり得意でない部分を相手が研究して狙ってきたのかなというのは相手の作戦が、圧倒的にそこを取られてしまった部分ですけど。次は今回みたいなキツい減量はしないと決めましたね。

ーー得意ではないというのは亀になってしまう癖?

外人選手なので手足が長い、どうしても足で絡まれてしまうので、そこは徹底してやらなきゃいけない部分なんですけど…。やってるんですけど、どうしても手足が長いと入られてしまう。もっともっとそこを重点的にやったほうが、というか、もっと気をつけなきゃいけないところだと思いましたね。

ーー会見とかでは減量は余裕だと話されていましたが実際はきつかった?

落とすのは楽でキツくはないのですけど、うーん…。いざ試合として体を動かせるかっていうところで言ったら、筋肉まで一緒に落ちてしまったのかな。体力も同時に無くなったというか落ちたし、という部分ではありました。体の面では普通に(生活して)いる分には、しんどくはなかったですけど、リカバリーも抜いた分の水分とかも戻せていたので。でもその部分で落としすぎてしまっていたという部分で体が思うように動けていないっていう感じでしたね。はい。

ーー試合後、珍しく涙されていました。相当な悔しさだった?

うーん。なんていうんですかね。自分の中で思っているように体が動いていないので、凄い自分の中でも悔しいですし。うーん。だからまあ…。その部分では…悔しい…っていうか。まあ、一番悔しかったかなって思っています。どの負け方よりも悔しかったなって思っています。

ーー今後の体重や階級変更に関して。なんとなくいつ頃までに最終的にはやっぱり何Kgまで落とすとか、そこまでは「思っていたけどやめる」とか今考えている範囲で教えて頂けますか。

別に階級落とすっていうのは嫌とも思っていないですし。もちろん最終的には、私が見据えているのはUFCなので、そこに合わせた61.2kgまで落としてやるのは、やるんですけど。そこに合わせて何Kg落とすというのを前もって決めていないと今回みたいにキツい減量になってしまう。なので最終的にはUFCのチャンピオンベルトのある階級と思ってます。

ーー練習の段階では、落としている影響は感じなかった?

まだ、ちょうど1週間前のラストの追い込みの時期の練習では練習相手は、ほとんどいつも男ですが軽量級の人とやっていて「今回動き良いな」とは思っていたんですね。パンチも当たるし、ポジションの取り方も取りやすくて、今回は結構上手くいくかもしれないなとは思っていたんですけど。最後の水抜きの2Kgのダメージが結構きたのかなっていうのが…。ただ今回サウナ行っただけじゃないので、最後の200g、300gはかなりしんどかったので。まあ、そういう感じですかね。

ーー最後水抜きはどれくらいやったんですか?

最終的に2kgくらい水抜きはしたので、サウナとかでは。まあ、残り300gとかだったので、その300がどうしても汗が出なかったので、ツバで出して落とした感じですかね。

ーー今後水抜きのやり方をうまくやるのと通常体重を調整すれば、61.5kgも可能という手応え?

普通に体重を落とす分には全然辛くない。増量の方がしんどいので。キツい減量しながら食べるって辛いのでキツい減量しながらご飯を食べないのは全然しんどくない。落とす分にはいいけど、一気に階級を下げるっていうのが、かなりしんどいなとは思っています。

ーー今回RIZINの舞台に復活するまで積み重ねて苦労されてショックだと思います。再起に向けてどんなことを考えていますか?

再起というよりも、気持ちという部分で私、負けてないんで。自分の体が、自分の負荷に勝てなかったので、それを自分の体も、ちゃんと分かってあげながら、練習も減量もしていきたいなとは思っています。

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第2試合 ステファニー・エッガー

画像: 第2試合 ステファニー・エッガー

ーー試合を終えた率直な感想からお願いします。

勝つことができて幸せですが、自分のパフォーマンスには満足していません。できれば、サブミッションかTKOで勝ちたかったのですが、3Rまでいき、判定になってしまいました。

ーー戦ってみてKINGレイナ選手はどんな印象ですか?

とてもタフな対戦相手でした。一度右で完全にとらえたと思ったのですが、彼女自身がそういう素振りを見せなくて右でキャッチできず、タフだったと思います。対戦相手としてとても尊敬しています。

――今後のプランについて教えてください。

できる限り早く戦いたいと思っています。最後の試合は1年半前だったので、私はまだ4戦目ですし、もう少し試合間隔を短くして試合を重ねて、MMAの経験を積みたいです。次の大きな大会は、ADCCのカリフォルニア大会で、こちらはグラップリングの大会ですが、今年中にMMAの試合にももう一度出場したいと思っています。

――本日の試合のプランについてはいかがですか?

距離をとって、コントロールをしたかった。そしてワン、ツーを入れていきたかったのですが、彼女にも強い右があると知っていたので、中に入って出て行き、テイクダウンしてチョークに持ち込めたら良かったと思っていたのですが、上手くいかなかったんです。

ーー KINGレイナ選手がバックを取られると亀の状態になることはわかっていた?狙っていましたか?

試合を見ていてその背中を見せたら丸める傾向は、分かっていたのですが思った以上に彼女はとてもタフなので、中々チョークを極めるところまで行けませんでした。自分の次の相手に対しては、立たせないようになど、対策していきたいと思います。

ーーKINGレイナ選手のパンチについての印象を聞かせてほしい。スピード、パンチ力ともに足りていなかったように見えたのですが、彼女は今回ちょっと階級を下げているのですが、その影響を感じた?

初めて対戦したので分かりません。私は普段、男性と練習をしているので当然、彼女よりパンチはハードですから、彼女が階級を下げたっていうことが彼女にとってどう影響したかはわかりませんが、私にとって63kgに落とすと言うことは簡単な減量だったので、減量と言うことが彼女にとって影響したのかは、私にはわからないです。
私が常に男性と練習してきていることは良かったと思いますね。より強いパワーを受けてきているので、だから、彼女のパンチにおかしい部分は感じることもなかったし、そんなに「わあ」って思うようなパンチ力ではなかった。

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第1試合 Hideki

画像: 第1試合 Hideki

――まずは率直な感想からお願いします。

今回の相手は、いつもより階級が上だったことで最初のダウンを取ってから、いつもなら畳み掛けるところが守りに入ってしまったので、お客さんは楽しめなかったと思います。

――仕留めきれなかったのはどういう要因でしょうか?

3年ぶりの大きな大会でどうしても負けられないというのがあって。勝ちに徹してしまいまして、それで畳み掛けるところで…ちょっとまあ、足を使ってると自分は思っていたけれどお客さんからすると消極的になってしまったので。まあ、体格差と勝ちに徹してしまったことが原因だと思います。

――渡部選手の攻撃や圧力はどうでしたか?

正直、体格差がある割にはそこまで感じなかったのですけど。変に正面からぶつかり合うよりもカウンターや、回りながらを意識していましたが思ったほどは正直なかったです。

――出場停止処分以降、AEWで復帰戦があり、その後どうしていましたか?

試合はAEWだけ出ていて、フリーなのでいろいろなジムにスパーリングに行ったり出稽古に行き、いろいろな選手とスパーリングをしていました。試合ではないですが実戦で高め合うような活動をしていました。

――今後の関東を含めてどのような活動を考えていますか?

先ほど関係者の方にも言われましたが、ラウンドで勝ったが消極的な試合になってしまったので、今は「こうしたい」とかまた「RIZINに出たい」とか、強く言ったとしても、お客さんを盛り上げて、結果につなげるのが一流選手ですが、そこができていなかったので堂々と「こうしたい」とは言えないので、良い話があったら、反省点を生かしてやるしかないと思っています。

――戦いたい相手がいるとか?

そうっすね、まあ…(那須川)天心選手とやれればいいですが。階級も違うから一概に言えないですし、今日の試合もああなってしまったので。キックの63ー65kgで普段やっていて、今日は67kgで大きい階級でしたが、63ー65 kgの適正階級で名前がある選手なら誰でもいいですね。

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第1試合 渡部太基

画像: 第1試合 渡部太基

――試合を終えた率直な感想をお願いします。

「もらっちゃったな」という感じです。悔しいです。

――序盤のもらってしまったのは自分ではどういう状態だったのですか?

もらった瞬間は覚えていなくてセコンドに聞いて「そうなんだ」という感じでしたけど。一発だけを警戒していたつもりなんですけど、戦いながら「右だけ気をつけよう、気をつけよう」と思った矢先にもらったので「やべっ!」と思って一瞬飛んだ感じでした。

――飛んだ感じは長引いたのでしょうか?

意外とダウンして、ダウンカウントされて、ちょっと動いたら戻った感じです。

――何が足りなかったのでしょうか。

相手が思った以上に逃げていたんで、追えば良かったと思うんですけど、追いづらくて、追えなかったすね。追ったつもりだったんですけど、結果的に追えられていないから攻撃が当てられなくて。

――一発もらってからスタートする試合が続いています?どう改善していきますか?

そうですね…。うーん。もらってから後がないって思い、自分の中ではやり返しにいく感覚。始めは頭使ってどういこうかなと自分なりに考えているつもりですが、いつも“逆境ファイター”って言われちゃうんで。

――連敗となりますが、自分の中の長いトンネルの光は見えている?

練習している感覚では「なんで勝てないんだろう」と自分でも思うし、だからこそまだ続けているのかなっていうか、勝ちたいと、勝てると思って自信もあるのですが、なかなか結果に繋がらないんで、マジ歯がゆいですけど。

――これからどうしていきますか?
50戦目で節目だったので色々考えることもあるのですが、今すぐどうこうとは言えないし、もうちょっとゆっくり考えます。

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