RIZIN.15 横浜大会に出場する武田光司が都内にて公開練習を行った。
武田選手は高校でレスリング五冠を成し遂げるなどの輝かしい実績を誇るDEEPライト級の現役チャンピオン。初めてのRIZINの舞台に向けて、ミット打ち4R、スパーリング1Rの計5Rを披露した。

画像: 右のジャブからのコンビネーションを何度も確認する武田選手。

右のジャブからのコンビネーションを何度も確認する武田選手。

画像: スクランブルの展開から腕ひしぎ十字固めを極める。

スクランブルの展開から腕ひしぎ十字固めを極める。

ー質疑応答ー

ーー現在の仕上がりはいかがですか?
武田 プロでデビューしてから今までノンストップで戦ってきて、今回初めて試合間隔が4ヶ月間と長い期間が空きましたが良いコンディションで取り組めています。相手の方が経験は上だけど、やることはいつもと変わらないです。

ーーいつも以上に気合が入ってるわけではない?
武田 もちろん緊張はしている部分もあるけど、今までやってきたレスリングでも大きな舞台は経験してきたので、そこまで緊張はしていないです。

ーー普段の練習も打撃が中心?
武田 これまでは寝技が中心でした。今は打撃が6割、寝技が4割と割合が逆転している感じです。

ーーパンチのバリエーションが増えている様に見えましたが?
武田 宮田先生に色々なスキルを教えて頂いています。芦田選手や岸本選手など、兄弟子からも色々な技やスキルを教えていただいているので、本当にありがたいです。

ーー自信があるパンチは?
武田 僕は総合での構えはサウスポーなので、右のジャブとフックに磨きをかけています。ジャブからのストレートや、ジャブからの組みなど、ジャブを活かして試合を組み立てられるようにしたいので。

ーー今回の相手はリーチがある選手ですが、ジャブはどう当てる?
武田 距離感が大事だと思います。その場で止まらない事と、距離を詰めた場合や組んだ時など、組むまでの過程を大事にしていきたい。

ーー相手は根性があって泥臭いファイターだが?
武田 もちろん僕も根性ファイトというか、諦めない気持ちでやる。レスリングの時もそうだった。総合格闘技もその延長線上で変わらない。スキルは相手の方が上だけど、泥臭さでは自分が上。スクランブルは絶対に負けない。

ーー相手は圧力をかけてくると思うが?
武田 プレシャーのかけ方は上手いなと思います。膝などの飛び道具もある。そこは少し怖いなと思います。

ーーこれまでケージでの試合でしたが、リングで戦うことについてはどうですか?
武田 リングでも練習してきたので、ケージとの違いについては特に問題ないと思っています。

ーー今日の練習での洗濯バサミ(足で首と肩を絞める柔術技)を見せてくれましたが?
武田 あの技はフィニッシュというよりは繋ぎとしての技ですね。

ーー今回の試合、自身にとっての位置付けはどんなものですか?
武田 強い相手とやりたいと思っていたので、すごい嬉しいです。相手はUFCの肩書きを持っている選手。その舞台で戦っていた選手と戦えるのは嬉しい。敬意を持って倒したいです。

ーー今回の試合のテーマを教えてください。
武田 前回は北岡選手を倒してチャンピオンになれたけど、RIZINは自分にとっては初の舞台。僕にとっては新たなスタートだし、大きな一歩でもある。スタートダッシュを切ります。

ーーファンにどういう試合を見せたいですか?
武田 周りが求めているのはフィニッシュだと思います。相手が強敵になっていくにつれて判定勝ちが多くなってきた。でも、フィニッシュばかり求めて行くより確実に勝利を手にすることが今は大切だと思っています。僕の十八番はスクランブルの展開。丁寧に仕掛けていく中でスクランブルになったら必ず上をとって勝ちに繋げたい。

ーージャーマン(スープレックス)を見せる自信は?
武田 あります。前回も(ジャーマンを)出せる場面はあったんですけど、テーマに沿った試合をしたので出しませんでした。今回はテーマは無いので割と自由に試合をします。宮田先生を信じているし、投げは絶対条件だなと思っています。

ーーライト級グランプリについてはどう思いますか?
武田 そこはまだなんとも言えないです。ライト級グランプリへの査定試合と思っている。負けたら無いと思っているので、確実に勝利したいです。

ーーライブを見ていたダミアン選手からのコメントが来ました。
ダミアン 抱きつきは無しで撃ち合いをしよう。

武田 無理ですね(笑)

ダミアン スクランブルが得意と言っていたが、レスリング対策をしているのでそうならない。

武田 打ち合いたいって事ですよね。打ち合うとしても僕が一方的に攻撃します。

ーー対戦相手がSNSで絡んでくることもある?
武田 Twitterで「いいね」とかもしてくれる事もありましたね(笑)でも試合前は少し違うのかなと。今は相手の事を気にするよりも自分のことで手一杯。SNSでやりあうよりも、僕の場合は試合で盛り上がればいいかなというスタンスです。

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