第12試合 イリー・プロハースカ

画像: 第12試合 イリー・プロハースカ

——試合を振り返っての感想をお願いします。
プロハースカ 3年前に負けた相手であるキング・モー選手と対戦できて非常に光栄で、嬉しかった。3年間、彼を打ち負かしたいという気持ちでやってきた私と今日、対戦相手となってくれて、結果を出せたことは成果だと思います。

——ベルトを巻いた気分は?
プロハースカ すでに申し上げましたが、チャンピオンベルトを持つことは、ひとつの目標であり、チャンスを頂き、結果を残し、ベルトを獲れたことにRIZINに、そして榊原実行委員長に感謝しています。やはり目的をもって戦い、それを成し遂げられたことは幸福に思います。

——チャンピオンベルトを何度くらい防衛したいですか?
プロハースカ 今この時点では、いわゆる防衛戦は考えられない。まだ獲得したばかりなので。このベルトや地位を守っていきたいし、そうできるように準備をしますし。そして、試合内容や質をどんどん上げていかなくてななりません。そうすることで、死守をすることができるでしょうし、何回でも防衛戦で勝っていけるでしょう。

——3年前との違いは?
プロハースカ 今回一番違うのは、私がきちんと戦略を立てて準備して試合に臨んだことでしょう。重要なタイトルがかかっているのでどういう戦略の試合運びかが非常に重要になります。相手選手をしっかりと評価し、彼の技術や試合運びを考慮し、どのような動きが合うかを見極め、自分がどういうカタチで試合を終わらせたいかのイメージをしっかり持つことが大事でした。(前回は)気持ちが前へと焦り、どんどん前に進んで、相手選手をきちんと考えていなかったと思う。そこが大きな違いだと思います。

——得意の跳び膝あまり使わなかったのは、いきすぎないために封印した?
プロハースカ とても慎重に試合運びをしようと決心していて。責任を感じていたし、ベルトを獲ることを最大の目的としていたので、いつもより慎重になっていました。これぞという技術、好機、ここで出せば100パーセントということがない限りはあえて選ぶことはない。

——今晩はベルトを抱いて眠るのでしょうか?
プロハースカ もちろんです(笑)。

**——対戦相手のキング・モー選手が今年限りで引退すると話していますが、どう思いますか?
プロハースカ 彼の立場から言えば、順当といいますか、理解のできる決断だと思います。キャリアがあり、目も良くて、戦略も素晴らしく、ボクサーとしての能力も高い選手ですが、今回対戦して気づいたのは、自分のほうが速いし、力も強いと感じたこと。ということは彼の決心は妥当だと言えるでしょう。

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第12試合 キング・モー

画像: 第12試合 キング・モー

——試合を振り返っての感想をお願いします。
モー 今日はタフな試合でした。良い調子で戦えていると思い、イケるとも思っていて、惜しかったとも思う。かなり強くサイズも大きく。3Rが悔やまれる。彼につけいれられる隙を与え、そこから崩れてしまった。日本で楽しむことはできたので、また戻ってきて戦いたいし、次は勝ちたい。今回は大きくて強い相手だったので相手に恵まれなかったが、また日本でエンジョイしたい。

——対戦相手は前回とは違っていましたか?
モー 「我慢」に尽きる。彼は非常に長時間戦うことにも準備ができていて、それに対してスタミナ面でも精神的にもしっかり3ラウンドを戦い抜く強さもあり、積み重ねた自信もあり、見極めて我慢する戦局を見極める力が増していて、スマートな戦いができるようになっていた

——久しぶりのRIZIN、そして久しぶりの日本でしたが?
モー RIZINは“RIZIN”だった。ファイターのレベルも凄く高く、RIZINのリングで技術を魅せることに徹し、ファンに魅せるための特別なリングだと思うので日本で戦うことは、どのファイターも経験すると良いと思う。欧米とは全く違う。日本にはプロレスやMMA、格闘技の深い歴史があり、その日本で戦うことは経験しないと分からない。経験しないにしても、実際に日本に来るということ、実戦が一番だが、みんな来てみてほしいと思う。

——ベテランだと思うが今後は?
モー 今年は自分の現役最後の年と思っているのであと数試合したいが、できれば現役引退は日本の大晦日で締めたい。俺のキャリアは2008年に日本で、戦極でスタートした。いま思えば11年前。キャリアを日本の地でスタートしたので日本の地で終えることは本望。それが19年年末だか、20年のニューイヤーなのかは時差があるからどう言えばいいか分からないが、この年末年始だ。

——その引退は試合前から決意していた?試合をしてそう思った?
モー 試合前から決めていました。選手生活を振り返ると足、膝、股関節に金属も入っていて、あと肘など、数え切れないほど手術をしていて。家族がいて子供がいるので戦い続けてボロボロになってしまうので潮時だと思った。

——3Rでテイクダウンを切られたのは距離が遠かったから?
モー その場面は覚えています。疲れもあってしっかりと両足で踏ん張れなかったりもしたが、特定の場面において双方がスベッたというのはある。非常にリングに汗が滴っていて。足が疲れていたのもある。

——引退試合で戦いたい相手はいますか?
モー 特にないです。とにかく試合をしてファンを楽しませて勝って有終の美を飾りたいです。

——2019年の目標とする試合数は?
モー 正直ないが、キャリアを選手としてやっていくにあたって50試合を目標にしていたが、これまでの怪我や故障や離脱で到達しないのは分かっていたので。それは置いておいて、今年4試合できたらいいけど、現実的には2、3試合の話が来たらいいと思う。

——堀口選手のBellator参戦は観たいですか?
モー 試合を観に行くかは、さておき。(堀口)恭司は良い選手だと思う。どうしてアメリカで戦うのか、俺はよく知らないけど勝つと思うし、彼と(那須川)天心は日本のTOPで世界的にもトップレベルだと俺も思う。恭司はBellatorでベルトを獲るだろうし、二団体制覇を頑張ってほしいと思う。

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第11試合 那須川天心

画像: 第11試合 那須川天心

——試合を振り返っての感想をお願いします。
那須川 今回の試合は急に決まったのですが、いろいろなこと試そうとしすぎて逆に空回りしすぎて力みが多かったですね。様子を見ていこうという。いろいろなことを試すと思ってしまったのが良くなかったです。ひとつの攻防に対して、やろうとしてることがゲームのコマンドみたいなのが頭の中に出てきて、色々試そうとしすぎてダメっすね。

——相手選手の印象は?
那須川 凄いタフで、蹴りが結構良かったですよね。覚悟が決まってるな、というか。パンチを打って、相打ち覚悟で前にきたので自分との距離があまり合わなかったけど修正できて。3Rでそれは遅いと思ったので経験になりました。

——次はRISEで試合ですか?
那須川 だと思いますけど。急に試合が決まるかもしれないですし。何が起こるか分からないので気は抜けないですね。ずっと。

——(今日は)無傷ですか?
那須川 ちょっと拳が痛いですね。距離が近かったので拳が痛い。あとは足が痛いですけど、明日も仕事なので気合を入れて頑張ります。

——パッキャオさんと2ショットを撮りましたか?
那須川 凄い「良かったね。凄いね」みたいなことを言われたのですが。本当に凄い(人)、強い人はあまり多くを語らないんだなという感じはしました。

——パッキャオさんのオーラは感じましたか?
那須川 そうですね。感じました。なんだろう…次期大統領かもしれない人の圧がありましたね。試合終わったばかりなので気にすることはできなかったですけど。

——急に相手が決まり、あまりデータも無い中で何をしてくるか分からない状況で、そういう試合が多いと思いますが対策は?
那須川 対策は全くしていないですね。していないというか、データも無いですし、いつも対策というのは、あまりしないのですが。最近は少ししているんですけど、こういう技を出そう、そのためにこうしようというのはやっているけど、それがなかなかできなかったので。これまで以上に自分を高めることと、あとはいろいろなことを試そうとした試合で、そう思うとダメなのかなと。試合を経験して実感できるので、最初から倒せる時に倒す。1R目も何度か倒せるポイントがあったのですが、攻めあぐねた。そういうところが良くなかったかなという風に(反省ですね)。試合をしてそういう結果となり、KOで終わったのですが試合をしてそういう結果が出たことが、練習よりも、実戦に勝るものはないので良かったです。

——RIZINに帰ってきたことについては?
那須川 RIZINは、本当に世界中から注目されているというか。RIZIN のおかげで世界の人に知ってもらうことができたと思うので。どんどんRIZINを盛り上げ、格闘技を盛り上げ、根本的にRIZINはMMAの団体だと思いますが関係なく、お客さんも応援してくれていることに感謝して、もっと盛り上げていきたいと思います。

——今回パッキャオ推薦選手と戦い、パッキャオとのことを聞かれて驚くような状況になっていますが?
那須川 自分では思ってなかったけど、凄いですよね。(フロイド・)メイウェザーも自分を知ってるし、パッキャオも(コナー・)マクレガーも自分を知っていて。幸せですよね。良い人生を過ごしていますよね。20歳ですけど濃密で展開の早いマンガだなという感じ。もっともっと有名にならなきゃ、もっと自覚を持たなきゃと思います。

——肉体改造に関しては?
那須川 良い部分、悪い部分がはっきり見えたと思うので、方向を改善して今は試合が終わってどこがダメだったか反省点が出たので直したいと思いますし、改めて格闘家としてどう生きていけばいいか凄い考える。それを考えて練習していると凄く楽しくて、モチベーションどうなのと言われるけど、試合決まっていなくても、めちゃくちゃ楽しいです。成長している実感しかない。成長過程なので、どんどん自分を倒すなら今のうちだぞと。今でも負けないですが、そういうところを見せていきたいです。

——フリッツが天心選手をアイドルだと言っていることに苦笑していたようですが?
那須川 調子狂うというか。「明るすぎだろ!」と思いました。「お前が着てるTシャツくれよ」と言われたけど。ファンだと言われて。(Tシャツを)あげました。良い人ですよ。こういうのがあるから、格闘技は良いなと思いますよ。

——先ほど「凄い人は多くを語らない」というのは誰かと比べてのことですか?
那須川 どうなんですかね。なんだろうな。イメージですよ。

——今日の試合で試したことというのは?
那須川 右ですね。左で倒すことが多いので左で倒せているのを右の攻撃いっぱい使って、右で倒したかったのですが、力んでしまって。一発力むと空回りしてパンチがあたらなかったりした経験がこの試合でできたので、次は当てられるかなと。意識することが大事だが、自然に出るのが大事で。練習で意識してやっている中での無意識が大事なので。「まだまだ練習不足だな」という感じです。

——パッキャオの推薦選手と今回試合をしました。いずれはパッキャオさんと?
那須川 ノーコメントで。

——KO後にやっていたのはカメハメ波ですか?
那須川 やられたのでやり返しました。

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第11試合 フリッツ・ビアグタン

画像: 第11試合 フリッツ・ビアグタン

——試合を振り返っての感想をお願いします。
ビアグタン 試合直後はフラフラしていて覚えていないけど、今回この試合は2週間前という直前に決まった試合だったので100%の準備をして臨むことができなかった。(那須川)天心選手は速すぎます。私にとってアイドルでもありますが。速かったなと思います。

——天心選手の印象は?
ビアグタン 彼はまだアイドル的な存在であり続けているというか。私にインスピレーションを与えてくれた選手で。今回、夢が叶ったけれど、ちゃんと準備して次また戦いたいから、その時に夢が叶ったよー! と言いたいです。

——先ほどスピードのことを言っていましたが、天心選手の強さをどこに感じましたか?
ビアグタン 直観力というのか、反射神経と言うのか。私にとって100%で打ちにいっても、彼にとってはスローモーションなのでしょうね。

——ご自身の良かった点は?
ビアグタン 良かった点?(ハッピーだったことは?と聞かれ)戦えたこと自体がハッピーなので無事、健康体で試合が終われて良かった。こんなに素晴らしいイベントに呼んで頂き、感謝しています。

——試合後にパッキャオと会話は?
ビアグタン まだです。あとで、その時間を設けてくれているようです。

——試合前にアドバイスは?
ビアグタン とにかくベストを尽くせと。勝ち負けに拘らず試合を楽しめと言ってくれました。

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第10試合 堀口恭司

画像: 第10試合 堀口恭司

——試合を振り返っての感想をお願いします。
堀口 そうですね。まあ、自分の距離を作らせないようプレッシャーかけてきたので、すごいやりづらいとは思いました。

——実際に戦って対戦相手の印象は?
堀口 あの短い時間だとなかなか分からないですけど、すごく対策を練ってきたなという動きをしていました。やっぱり距離を潰すという部分で対策を練ってきたと思いました。自分はジャブを出したりとか、相手が来るのに対してカウンターを出したりとしていました。

——勝敗をわけたポイントは?
堀口 冷静に相手を見れたと、ということですかね。

——Bellator参戦が発表されました。
堀口 しっかりとBellatorのベルトを獲ってきたいと思います。自信はあります。

——当面の予定はBellator?
堀口 そうです。はい。

——ニューヨークで、しかも会場は格闘技の聖地です。イメージは?
堀口 あまり。その...行ったこともないし。どこでやろうと自分の中では関係ない。しっかり倒すということだけです。

——アメリカのファンの前で久しぶりに試合ができますね。
堀口 それはすごく嬉しく思います。世界中の人が見てくれると思うので凄く嬉しく思います。

——コールドウェルは負けてないと言っていることについて今度はどうしてやろうか、など思っていることはありますか?
堀口 ニューヨークでまた魅せてやろうかな、とは思いますね。

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第10試合 ベン・ウィン

画像: 第10試合 ベン・ウィン

——試合を振り返っての感想をお願いします。
ウィン 残念な気持ちはあります。最初からプレッシャーをかけ続け、全力を尽くしたが、相手にジャブをかなり許し、タイミングもなかなか掴めず。相手はしっかりタイミングを合わせてきたのでフィニッシュされましたが、それも勝負ですので受け入れるしかない。ただ、ファンが喜んでくれたのであれば良かった。

——実際に戦って対戦相手の印象はいかがでしたか。
ウィン 堀口選手はとても素晴らしい選手で、それはみんな分かっていることだろう。王者たる理由があるからこそ王者なのだから。自分は彼のベストも引き出せたと思うし、私はそうしたかったが出し切れなかったと思うので、また近いうちに戦いたい。

——堀口選手のどんな部分が彼の強さだと思いますか?
ウィン 打撃につきるが、とくに速さ。目に見えない速さで、どこから飛んでくるか分からないキレの良い打撃こそが彼の強さだと身をもって実感した。分からないまま、極められていく中で自分の機会をどんどん見失ったのでやはりパンチの速さでしょう。

——グラウンドにいく作戦は考えていた?
ウィン レスリングもひとつのオプションとして持っていましたが彼を掴む、ということすら機会を得られなかったので用意していたものは出せなかったということ。

——RIZIN初参戦の感想は?
ウィン 楽しんで戦えた。勝利においてはプレッシャーは課されていなかったと思いますし、勝利よりも、良いパフォーマンスをみせるところに役割があり、勝てず残念だがエンターテインメント性のある試合を魅せるという点での結果は出せたと思う。

——プレッシャーをかけ続けたのは遠い距離が強いと思っていた?そして作戦は自分が決めた?それともチームで決めましたか?
ウィン (チームで考えた)プランだったし、堀口選手は距離を保って打撃戦に持ち込むのが得意だったので距離を詰めるのはプラン通りでチームの決断です。戦略としては良かったと思うけど、自分の動きを前後や左右だったりもっと自然な動きで対応力を広げるべきだったと思います。

——今後の展望などをお聞かせください。
ウィン 家に帰り、分析し直して強くなるためにどこを強化するかを抽出したいと思う。

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第9試合 ホベルト・サトシ・ソウザ

画像: 第9試合 ホベルト・サトシ・ソウザ

——試合を振り返っての感想をお願いします。
ソウザ 最初びっくりしたねー! 傷に入ったし、首絞めも入ったからレベルが! 強いな! ほんとに、このイベントは。もうそれだけ最初びっくりしたけど、そのあと少しずつ良くなったから、私のゲームプランでできて本当に良かった。

——北岡選手の印象は?
ソウザ 強いヒト。もうグランドもよく知ってるから、たぶん極めが難しい。彼の体は小さいけど力があるから首とか腕とか三角が入っても絶対に彼は逃げられるから打撃を使った。最初から私のプランはもっと打撃を使うこと。彼を極めるのは難しいから打撃で最初からいこうと思っていた。

——寝技も視野に?
ソウザ チャンスがあれば極めもやるけど、先にバック取ったとか、三角とか腕も極めることできない。本当に打撃のほうが良くて極めるのは本当に難しい。

——初参戦のRIZINはいかがでしたか?
ソウザ このイベントはすごく大きいけど本当に良かった。今までは全部の試合が全て私自身のプレッシャーだけで。この試合にはそれがないから。本当に良かった。強い選手とやれたから。

——ライト級GPに参加したいですか?
ソウザ 考えていない。強い人とやりたいとか、みんなに私の力を見せたいとか、ベルトまではまだ考えていない。

——日系ブラジル人を代表してメッセージをお願いします?
ソウザ 簡単じゃない。自分で強くなれてないと難しい。自分を心の中で信じて、どこでもできる、自分ができるということをみんな私の生徒にメッセージとして魅せたい。自分を信じて頑張るからできる。

——右足は?
ソウザ 3回くらいハイキックが入ったけど、彼の肘にあたったから。これは明後日くらいには治る。目は傷に入ったからもうちょっと時間がかかるけど。

——今後の展望は?
ソウザ 今はちょっと休みたい。本当に疲れた。これからも強い人とやりたい。MMA、私も強いし、柔術だけじゃない。

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第9試合 北岡悟

画像: 第9試合 北岡悟

——試合を振り返っての感想をお願いします。
北岡 相手の左を被弾しすぎましたね。見えて…うーん、もっと、ちゃんと、ディフェンスしないといけなかったですけど、もらってもいけるくらいに思っちゃったのがだめでしょう。楽な方向にいってるんでしょう。負けるときは。安易なというか。かなり仕上がっている自信があったので、それを勝利への確信にしたかったですけど“不正解”、ということなので受け止めて、まあ諦めちゃいけないみたいなんで…。いや、諦められないと思うので、ここからまた頑張る感じじゃないでしょうか。

——実際戦って対戦相手の印象は?
北岡 う~ん…そうですね…まあやっぱり、寝技強いですけど、MMAだからとは思っていて。それはそれでしたよね。まあ見ての通りというか。単純にイキモノとして僕より上だったと思うし、磨いて叩いて挑んできたつもりだったので悔しいですね。

——最初にびっくりしたといっていたが作戦でしたか?
北岡 作戦というか。それが俺の勝つ方法だと思っていましたし。なんて言うんですかね、ボクシングでもキックボクシングでも、いわゆる打撃格闘技術じゃなくて、“ぼくの打撃術”みたいな作ってきたもので。このルールで戦うっていう風に取り組んでいますし。もちろんいろいろなものを学びながらですし。僕は誤解を一切恐れないですが練習という言葉を煽りVで使っていましたが、僕は練習をナメてませんから。まあ誤解されていいです。そして負けたんだから叩かれるべきです。

——テイクダウン極めて、出血してブレイクして、スタンドで再開しました。
北岡 結構、綺麗なサイド取ってましたからね。まあ、そういうルールなんでしょう。

——重要な場面でしたか?
北岡 そうですね。でもそういうルールだから。

——テイクダウンすることを狙っていた?
北岡 いや、基本的には殴って攻めるつもりでしたけど。遠い間合い時のボディ、ストレートは好きですけど、距離で打っても合わないのは分かるので。遠い間合いで詰める術がテイクダウンになってしまうというだけ。もっと簡単な技、危険な技で、ギロチン、三角とかロールを待ってるかと思ったけどそれは意外となくて、ヴァンフルー(チョーク)とか狙えるんじゃないかという抱え方してましたよね。だからこそ、もっとやりようあったとかいうのは結果論ですよね。

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第8試合 カール・アルブレックソン

画像: 第8試合 カール・アルブレックソン

——試合を振り返っての感想をお願いします。
アルブレックソン タフな試合だった。一度、試合を落ち着いて振り返る必要があると思う。強い相手だったので全力を尽くし、勝利できて、嬉しいです。

——実際戦って相手の印象は?
アルブレックソン 思ったより強かったので、そういう意味ではもっとしっかり準備してくるべきだった。

——勝利のポイントは?
アルブレックソン 思ったより強かったけれど、それに対してもしっかり前へ前へアグレッシブに攻め続けられたことだと思う。

——今後の目標は?
アルブレックソン 次の目標は次の試合です。それがいつであれ、準備して臨むよ。

——RIZINへのリクエストは?
アルブレックソン ベルトに挑戦したい。

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第8試合 クリスティアーノ・フロリッチ

画像: 第8試合 クリスティアーノ・フロリッチ

——試合を振り返っての感想をお願いします。
クリスティアーノ・フロリッチ 今夜のような試合展開に期待はしていました。相手がレスリング技を使い、寝技に持ち込もうとするのは予想通りなので阻止できるよう練習をしてきましたが、相手のスキルにハマってしまって悔しいです。自分にも良い点はあったと思いますがベストを見せることはできませんでした。

——実際に戦って相手選手の印象は?
クリスティアーノ・フロリッチ あまり言うことはないですが、手強い相手という印象はある。技のバリエーションはさほどでもなく、テクニックもそこまではないと思う。とにかく寝技というか、ああいうマットでの勝負に持っていく一辺倒な印象を受けました。

——勝敗を分けたポイントは?
クリスティアーノ・フロリッチ なんといっても、3Rだと思います。1R終了時は、かなり手応えを感じていました。2R後も絶対いけると思っていたのですが、おそらく寝技に持っていかれると展開を予想していながら阻止できなかった甘さが悔やまれます。これまでの経験とは、RIZINはルールが違い、ラウンドごとの評価でなく、しかも3Rの良し悪しがかなり物を言うという印象で、そこで勝敗が分かれたと思います。

——RIZINに参戦してみていかがでしたか?
クリスティアーノ・フロリッチ 負けましたけど、それにも増して日本に来られて嬉しい気持ちが強いです。マーシャルアーツを12歳で始めて、子供の頃から夢だった日本での対戦が叶い、勝てばそれに勝るものはなかったですが。遠い地球の反対側のブラジルで、しかも過酷な状況で育った自分が今こうしてみなさんの前にいることが何よりの感動です。

——勝つためになにが足りなかったのでしょうか?
クリスティアーノ・フロリッチ 1Rのタイムでしょう。あそこで技を仕掛ければ数秒のところで相手は倒れていたと思う。ほんの数秒の差だったと思います。2Rは停滞感が漂い、そこでの最大のミスは的確な打撃を与えるような技を仕掛けるタイミングを見極められなかった。1Rのあと少しで極められず、悔やまれます。

——バンダレイ・シウバから何か言葉はかけられましたか?
クリスティアーノ・フロリッチ よくやったと労いの言葉をもらったあと、「チャンピオンの道はけして平坦ではない。1度や2度負けてもめげるな」と。僕は彼の刺客として参戦したけれど、それにふさわしいKO勝利をプレゼントしたかったけれど、それができなかったこと。その責任を理解していたのにできなかったことを謝りました。自分のポテンシャルは信じているし、ヴァンダレイもそれを見出してくれていると思う。「これを教訓にして、糧にし、こういった敗北から何を得るかを考え、次につなげてほしい」と言われた。最終的に全力でいけたことを褒めてもらえました。

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第7試合 RENA

画像: 第7試合 RENA

——試合を振り返っての感想をお願いします。
RENA そうですねえ…。出し切れたかな、というのと。色々試してダメなところ、良いところが出た。51kgだと体とアジャストじゃないけど、キレの部分も試合も久々で物足りないところはあったけど。自分が今できることはできました。

——ホッとしましたか?
RENA ホッとはしましたね。

——サマンサ選手の印象は?
RENA 凄く強くて、気持ちが強い選手だなと。お腹も効いていたのが分かっていたので、どうしようかなと思ったのですが寝技になってもパウンドでも目が死んでいなくて、気持ちが強くて、戦っていて楽しかったです。いろいろな展開をお見せできたかと思います。極めきるまではいかなかったけれど、入るタイミングとか、返し返され、いろいろな展開ができたので今までとは違う試合の楽しさがありました。

——平成の失敗を平成のうちに、というのはできましたか?
RENA 入場の時にブーイング凄かったらどうしようかと思ったのですが、全く私には聞こえていなくて。歓声しか聞こえていなくて、どうしようと思って泣きそうになって。試合前じゃんって。お客さんに救われて試合に臨めて。失敗しましたけど、令和に向けて平成は終われたかと思います。

——平成に勝ったうえで、令和の目標は?
RENA 令和。「R」の時代なので、まだまだ私の時代、私がツッパッテいかなきゃいけない時代だと思うのでそれを実行していけたら良いと思います。

——アームロックが勝機でしたが、うまく極めさせてもらえなかった?
RENA 手がもうちょい下だったら力を使わずに極めやすかったのですが、パワー使っちゃって。パワー対決になり、足もハーフガードだったのであれがクロスだったらと、極めきれなかったので「ああこういう感じか」と楽しかったです。もうちょっとだったのですが…。

——バリエーションが増えた?
RENA やっと練習していることが出せたかなと言うか。この3年、4年で頑張ってきたことが少しでも試合に出たなと今は少し満足しています。

——打撃も見せられた。MMAファイターとしてと話していたらファンの歓声が大きかった。
RENA ありがとうございます。嬉しいかぎりで。アジャストするのは大変なことですが、シュートボクシングで培った打撃をいかして倒してこれて。それだけでは難しいので寝技はたくさんあるので、AACで寝技やらせてもらってミックスして私のカタチになっているので、もう少しかかるけど魅せていきたいです。

——ベルトもできましたが?
RENA (浜崎朱加)先輩が持っているので、どう言う感じというのは今のところはないけど、私は階級上げるつもりなので。今はベルトより強くなりたい。強くなった先にベルトがあれば取りにいきたい。

——堀口選手のベラトール参戦が発表されました。海外での挑戦は?
RENA NYですもんね。凄いなと思いますね。出場できるならしたいとは思いますが何も決まっていない。アメリカで試合はしたいけれど、もっと自分のレベルを上げたいです。

——投げられた後の「くるりんぱ」は?
RENA そうですね「くるりんぱ」でした。組み投げしたら返し返されは体重移動のなかであるので、練習でちょいちょいあることなので「やられたな」とか、「できたな」とか。体がもう勝手に動いている感じですね。

——2Rの十字。パウンドや肘がうちやすかったけど関節技がやりたかった?
RENA 十字を取りにいって結構、伸びた場面があって、いけるかなと思って。パウンドや肘など色々できたら良かったのですが、そこまで視野が広がっていませんでしたね。極めれそうだけど、パウンドとか次で魅せていければと思います。

——今後の展望は?
RENA 具体的には決まっていませんが、試合間隔をそんなに開けずに試合をしたいのと、シュートボクシングに年に1回出ていたのですが、2回、3回とは出られない状況なので会長と何かできることがないか話しているので、そっち方面でも今を話しています。

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第7試合 サマンサ・ジャン=フランソワ

画像: 第7試合 サマンサ・ジャン=フランソワ

——試合を振り返っての感想をお願いします。
フランソワ 今回参戦できてとても嬉しい。また楽しく試合ができ、RENA選手と対戦ができて嬉しいです。思った結果ではなかったですが、持っていたゲームプラン通りにはできましたし、負けてはしまったけれど、負け方が一本取られたりKOではなかったので、この15分間持ちこたえられて満足しています。

——対戦相手と実際に戦った印象をお聞かせください。
フランソワ もっと体格的に違いが出るかと思ったけれど、49kgでも、51kgでもあまり変わらなかったというのが第一の感想です。彼女がより優れていたのは上の取り方で、それは彼女のほうが優っていたのだと思います。

——今後の展望や目標などをお聞かせください。
フランソワ できるだけ早く次の試合をすることで、今回のちょこちょことしたミスを修正しながら先に進んでいきたいと思います。

——大晦日にはかなりRENAさんにお怒りでしたが。
フランソワ 私だって一生怒っていられるわけではないから今は全然。彼女と対戦できたことを嬉しく思っています。51kgという体重でやることになり、その準備期間は一ヶ月だったので、それはもう少し時間をもらえたら。もうちょっと私も万全だったとは思うのですが、一本を取られたり
KOはされなかったので十分に試合はできていたと思います。RIZINがもしまた試合を組んでくれるなら、もっと早く事前に条件を取り決め、準備万端で試合に臨めたらと思います。

——RENA選手の寝技は?
フランソワ 彼女の寝技の技術は優れていて、それが彼女にチャンスを与えていたと評価しています。

——RENA選手の打撃は?
フランソワ 特に言えることはないですが、私も受けた打撃で顔に少し傷がついたりして。勝てなかったけれど、顔がぐちゃぐちゃの状態で息子に会うことにならなくて良かったです。

——もう一度、RENA選手を一本で倒したいという思いはありますか?
フランソワ もちろん次の機会をしっかり持てたら嬉しいです。おそらく49Kgではやって頂けないでしょうから、それを了解したうえで万全で臨めればと思います。

——RENA選手のハートの部分はいかがでしたか?
フランソワ メンタル面はコーナーでのことを考えると、そんなに完璧な高い状態とは言えません。ですから彼女と今後対戦する相手には十分チャンスがあると感じますが、彼女がこれで引退するというようなことかというとそれは尚早すぎますし、私も再戦の機会は欲しいですから、戦い続けることで上がってくるものだと思うので、それを考えて上がっていってほしいです。

——RENA選手の打撃への恐れはなかったのでしょうか?
フランソワ 怖くはありませんでした。そのためにリングに立っているので、トレーニングでもメンタルでも十分準備していました。KOされるというような恐怖も持っていません。彼女が打撃で攻めてくることは分かっていましたが、それで自分がダウンするなんて微塵も思いませんでした。

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