4月24日(火)、東京都内のマスタージャパンにて『RIZIN.10』(5月6日、マリンメッセ福岡)に出場する浅倉カンナ(パラエストラ松戸)の公開練習が行われた。
今回の公開練習には、DEEP JEWELSアトム級王者・黒部三奈(マスタージャパン)がスパーリングパートナーを務めた。浅倉は普段から週1ペースでこのマスタージャパンを訪れ、黒部とはマンツーマンでみっちり汗を流している間柄。この日は3分1Rのグラップリングを披露。その動きからは本人が言うように順調な仕上がりぶりが見てとれた。
昨年2017年は、大晦日に『RIZIN』女子スーパーアトム級トーナメントに優勝して念願の“最強女王”の称号を手にした。今年は、フジテレビ『ジャンクSPORTS』に出演するなど、あらゆるメディアで引っ張りだこになるほどの人気者となったが、そのことによる影響は「ちょっとだけ(ツイッターの)フォロワーが増えました(笑)」と笑顔。
対戦相手のメリッサ・カラジャニス(Grants/rival mma)は、アメリカ・KOTC(キング・オブ・ザ・ケイジ)を主戦場とする女子アトム級の中心ファイターの1人。スタンド、グラウンドの両局面を得意をしている。浅倉戦のオファーは二つ返事で快諾し、女王を破り、一気にスターダムへと昇りつめようという野心が見え隠れする。
あと10日あまりに迫った福岡決戦に向け、『RIZIN』初代女王として、試合内容、勝ち方が問われるであろう今回のカラジャニス戦に向けてあくまでも明るく、だが静かに神経を研ぎ澄ましている。

以下、質疑応答

——コンディション、仕上がり具合は?
浅倉 ここまで順調に練習できていて、追い込みも今週で終わりなので、しっかり準備はできています。

——対戦相手の対策は?
浅倉 あまり動画は見ていないのですが、勢いのある選手なので、自分の得意な部分で勝負して、しっかり自分のペースで戦えれば勝てるかなと思います。

——具体的にはどんなイメージを抱いてますか?
浅倉 打撃の勢いがすごくある選手ですね。(自分も)打撃が徐々にできてきているし、グラウンドの得意な部分もちょっとずつ技術も上がっているかなと思うので、しっかり自分の得意な戦いで勝てればいいかなと思います。

——黒部選手から見て、浅倉選手の成長ぶりはいかがですか?
黒部 タックルは前からすごく強かったんですけど、寝技の展開が最近はどんどん成長してきているなと思います。なかなか立つのも大変だし、一本の極めの強さも、極められるようになってきているので。若さがあります(笑)。(昨年末のトーナメントを経て)自信がついてるかなと思います。プレッシャーもまあ強いです(笑)。プレッシャーをかけてタックルに入るタイミングとかうまいですね。
浅倉 普段は男子選手と練習することが多いので、同じ階級の女子選手と練習ができるので毎週すごくいい練習になりますね。覚えた技も男子選手にはなかなか使えないので試してみたりとか、女子同士の同じ階級ならではの練習かなと思います。(女子選手とは)黒部さんと練習することが一番多いですね。

——男子選手とはどの人と練習を?
浅倉 基本的に道場(パラエストラ松戸)で練習をしているので、内藤のび太さんとか軽量級の選手とやってもらっていますね。プロ選手が多いのですごく練習になります。

——今後、戦ってみたい選手は?
浅倉 今のところ、いないですけど、面白い試合ができるなら誰とでも挑戦してみたいなと思いますけど。

——黒部選手は、今回はどんな試合展開になると思いますか?
黒部 安易にタックルは入らないほうがいいかなと思いますね。打撃をしっかりやって、スクランブルを大事にして、倒せたらしっかり上をキープして相手を削っていってほしいなと思いますね。

——ヒジありルールですが。
浅倉 ミットでヒジの練習をしたりとか、グラウンドの状態で練習しているので使えるところがあれば使ってみたいと思います。

——どういう展開で勝ちたい?
浅倉 タックルが得意なので、そこをうまく使っていけたらなと思います。安易に入らないように気をつけつつ(笑)。

——榊原代表が黒部選手に『RIZIN』出場のオファーを公開でしていますが、そのことについて浅倉選手は意識していますか?
浅倉 前から出てほしいとずっと言っていたので、出場が決まったことはすごく嬉しくて、もし試合すると考えたらちょっと複雑ですね(笑)。でも、チャンピオンになったからこそ狙われる立場になり、その状況でも強くなれるようにやっています。

RIZIN.10 RIZIN女子MMAルール(49.0kg):5分3R
浅倉カンナ vs メリッサ・カラジャニス

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