2月14日(水)、東京都内でRIZIN FIGHTING FEDERATIONが会見を行ない、今年2018年のイベント日程や来たる5月6日(日)、マリンメッセ福岡で開催する『RIZIN.10』の決定対戦カード発表を行なった。会見には榊原信行RIZIN実行委員長、髙田延彦RIZIN統括本部長に加え、浅倉カンナ、村田夏南子、朝倉海の3選手が出席。

まず、榊原委員長が年間スケジュールを発表し、2018年はメインシリーズを5大会行なうことが決定。
5月6日(日)、『RIZIN.10』マリンメッセ福岡を皮切りに、7月29日(日)にさいたまスーパーアリーナで『RIZIN.11』、8月12日(日)に愛知県体育館で『RIZIN.12』、9月30日(日)にさいたまスーパーアリーナで『RZIN.13』、12月31日(月)に同じくさいたまスーパーアリーナで『RIZIN.14』が開催される。
各イベントタイトルにある通り、海外メディアやファンからも要望を汲み、今年からイベントタイトルをナンバリングすることになった。RIZIN旗揚げとなった2015年末の2大会はEPISODE.0的な意味合いからノーカウントとし、その後のイベントをグランプリも含めてカウントしていくと、5月の福岡大会が10回目となるため『RIZIN.10』となる。
また、この5大会を“メインシリーズ”と呼ぶ理由は、「セカンドシリーズ的な大会の企画をしている」(榊原実行委員長)ため。こちらについては続報を待ちたい。

さらに榊原委員長は「冒険をしていきたい。選手たちと共にプロモーターも今のところに立ち止まるのではなく、冒険に乗り出すという気持ちでいます。選手たちもチャレンジとか挑戦という言葉ではなく、もう一歩、もっとスケールの大きな形の取り組みをRIZINとしてはやっていきたいと思います。既成概念、海外にひもづく形のルール、レギュレーション、興行スタイル、すべて斬新に変えていきたい」と今年の抱負を述べた。テーマは「冒険」だ。

さて、注目の5月6日『RIZIN.10』が開催されるマリンメッセ福岡は、2017年10月15日に大きな盛り上がりを見せた『RIZIN FIGHTING WORLD GRAND PRIX 2017 バンタム級トーナメント&女子スーパーアトム級トーナメント 1st ROUND -秋の陣-』以来、2度目の開催となる。前回は九州だけでなく、本州・四国からも多くのファンが詰めかけたが、その際に日帰りができなかったという声があったため、今回はゴールデンウイーク最終日ということもあり、開始時間を14時30分にして、全12試合(予定)、イベント終了時刻を20時30分に設定する。

そして本日、髙田延彦RIZIN統括本部長が決定した5試合のカードを発表。

《『RIZIN.10』対戦決定カード》

①RIZIN MMA特別ルール(61.0kg):5分3R/インターバル60秒
堀口恭司 vs イアン・マッコール

②RIZIN 女子MMAルール(49.0kg):5分3R/インターバル60秒 ※肘あり
浅倉カンナ vs メリッサ・カラジャニス

③RIZIN MMA特別ルール(59.0kg):5分3R/インターバル60秒
マネル・ケイプ vs 朝倉海

④RIZIN 女子MMAルール(53.0kg):5分3R/インターバル60秒
ウェイリー・ジャン vs 村田夏南子

⑤キックボクシングルール(63.0kg):3分3R/インターバル60秒
北井智大 vs 3/18 RISE WEST トーナメントの優勝者

昨年末、バンタム級グランプリでぶっちぎりの優勝を果たした堀口恭司が、同じくバンタム級グランプリの2回戦でマネル・ケイプのひざを顔面にもらい、大量出血によるTKO負けという不運な敗戦となったイアン・マッコールと激突。ファン待望の元UFCファイター対決という世界レベルの戦いがワンマッチで行われることとなった。
そして、昨年末の女子スーパーアトム級トーナメントを制した浅倉カンナも登場。対するはアメリカの老舗団体KOTC(キング・オブ・ザ・ケイジ)を主戦場とするメリッサ・カラジャニス。カラジャニスはスタンドとグラウンド共にどの局面でも戦えるオールラウンドファイターだ。浅倉は、「チャンピオンになって第一戦が決まりました。ここからがまた新しいスタートだと思っています。チャンピオンではいるんですけど、チャレンジ精神は忘れずにたくさんの人に成長している姿をまた見てもらえるように。その中でチャンピオンとしてしっかり一本かKOで勝って会場を盛り上げたいと思います」とコメント。対するカラジャニスからは「昨年のトーナメントで浅倉カンナ選手をずっと見てきたけれど、彼女を選手としてとても尊敬します。世界トップ選手を相手に私がどれだけやれるのか、自分を試す良い機会だと思っています。RIZINで、そして日本のファンの前で戦えることは非常に光栄なことで、必ず素晴らしい試合になることを約束します」とのメッセージが寄せられた。

画像1: 《『RIZIN.10』対戦決定カード》

さらにマネル・ケイプvs朝倉海、ウェイリー・ジャンvs村田夏南子の対戦も決定。
昨年のバンタム級グランプリ準決勝で堀口に敗れはしたが、その破天荒なファイトスタイルでトーナメントを大いに盛り上げたマネル・ケイプは、昨年末のRIZINデビューで才賀紀左衛門をKOで下した朝倉海と激突。ケイプは「俺はビッグネームとビッグファイトがしたいとRIZINに言ったはずだ。だから今回の試合に関してRIZINには失望している。今回も福岡でイージーマネーを手に入れて前に作った彼女たちと遊びに行くつもりだ」とこのカードに不快感を露わにしていることが明かされた。これに対し朝倉は、「俺が今、一番やりたいと思っていた相手なのでこのカードが組まれて最高の気分です。俺のファイトスタイルと相手のファイトスタイルを知っている人はわかると思うんですけど、間違いなく一番盛り上がる試合になる。失神させて黙らせたいと思います」と自信を見せた。

画像2: 《『RIZIN.10』対戦決定カード》

2016年の年末に中井りんに完敗を喫した村田夏南子が1年半ぶりにRIZINに出陣。2017年後半を怪我により長期離脱を余儀なくされた村田だが、対戦相手のウェイリー・ジャンはMMA17戦16勝の中国女子MMA最強ファイター。復帰戦でいきなりの試練が待ち受けることとなる。
その村田は「はじめまして、村田夏南子です。というくらいおひさしぶりです。一昨年の大晦日に負けて、頑張ろうと思ってたのですが、去年は怪我をして、また怪我をして、手術をして、ずっとどん底にいるみたいな感じだったんですけど、今回の相手は強いんですけどしっかり勝って、這い上がってやろうと思います。“リベンジ”するためには負けられないと思ってますので頑張ります」と必勝を期す。この一戦に向けて単身アメリカ修行を敢行する予定だそうだ。

画像3: 《『RIZIN.10』対戦決定カード》

また、キックボクシングルールとして北井智大 vs「3/18 RISE WEST トーナメントの優勝者」のカードも決定。チームドラゴン所属の北井は、「RIZINという大きな舞台で試合が決まったことをとても嬉しく思います。僕は高知出身なので福岡は近いですし、格闘技がとても盛んな福岡の地で僕が今回熱い試合をして、西日本を熱く盛り上げたいと思います。RIZINファンの皆様にも北井智大を覚えてもらえるような試合をお見せしたいと思っています。応援よろしくお願いします」とのコメントを寄せている。
対戦相手は3月18日(日)にアクロス福岡・イベントホールで開催されるワンデイトーナメントの優勝者となる。

そして、髙田本部長の口から那須川天心の出場が決定していることも併せて発表された!
こちらの対戦相手の発表が待ち遠しいところだ。


以下、マスコミと選手の質疑応答

ーー浅倉選手、村田選手、対戦相手の印象は?
村田 「対戦相手の名前を聞いて、動画を見て、戦績を見ました。動画を見ても強いし、戦績を見ても強いなと思いました。動画で研究してしっかりと穴を探している状況です。全部強い。打撃もできるし、寝技もできる」
浅倉 「相手の試合の動画を少し見た感じだと、立ちも寝技も両方できる選手で、去年アンディ・ウィン選手にも勝ってるので、そこをしっかり勝って、また実力を見せられたらなと思っています」

ーー浅倉選手、チャンピオンとしての今年一年のテーマは?
浅倉 「追われる立場となり、緊張はするんですけど、その中でまた高い目標を持って、今年は全勝。勝ち方にもこだわって、KOか一本でいけたらいいなと思います」

ーー村田選手、階級が違いますが昨年末の女子トーナメントで優勝した浅倉選手を見て、どう思いましたか?
村田 「自分と同じレスラーなんですけど、レスラーが大きい舞台で活躍する姿はすごく刺激になりました。私も頑張ろうと思いました」

ーー村田選手、怪我の状況は?
村田 「もう普通に練習をしている状況です」

ーー朝倉選手、今回のケイプ選手がフライ級から上げてくるということと、リーチの長いことについては?
朝倉 「僕のベストの階級がフライ級なんですけど、今回59キロ契約で2キロぐらいなら問題ないし、あと2ヶ月くらいあるのでしっかり身体を作るから問題はないです。リーチも自分のほうが身長が高いので長いと思います。打撃でも負けないです。危険な相手だと思うけど、楽な相手とやっても面白くないと思うし、こういう相手のほうがファンも喜ぶと思う。それをやるのがファイターなので受けました。僕は誰とでもやるスタイルなので強い選手とやりたいです」

ーー浅倉選手、肘ありのルールについては?
浅倉 「肘ありを去年はやってなかったんでしっかり練習して。せっかくの肘ありルールなので肘も使っていければなと思っています。もともと肘の練習もやってたのでそれを思い出して試合で出せればいいなと思います」

《2018年大会スケジュール》

5月6日(日)
『RIZIN.10』
マリンメッセ福岡

7月29日(日)
『RIZIN.11』
さいたまスーパーアリーナ

8月12日(日)
『RIZIN.12』
愛知県体育館

9月30日(日)
『RIZIN.13』
さいたまスーパーアリーナ

12月31日(月)
『RIZIN.14』
さいたまスーパーアリーナ

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