「あれ(トリトラトプス拳)を試合中にやるのは良くない(苦笑)。強そうには見えるんだけど、疲れるだろ?」(板垣)
 「疲れますね(笑)」(那須川)

12月22日(金)、年末に開催される『RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2017 バンタム級トーナメント&女子スーパーアトム級トーナメント 2nd ROUND/Final ROUND』(さいたまスーパーアリーナ)において、『Cygames presents RIZIN KICK ワンナイトトーナメント』に出場する“神童”那須川天心が公開練習を行なった。

東京・渋谷のHMC JAPAN Shibuyaで行われた今回の公開練習には、31日大晦日に行われる『Cygames presents RIZIN KICK ワンナイトトーナメント』(優勝賞金300万円)の優勝候補筆頭と目される那須川天心が登場。今日はすでに2Oラウンドのスパーリングをこなしてきたという那須川は、“21ラウンド”目となる3分間シャドーを、榊原信行RIZIN実行委員長、そして人気漫画家の板垣恵介先生が見守る中で披露。相変わらずの鋭いパンチとキックを繰り出し、榊原委員長は「見ての通りの絶好調」と太鼓判を押した。

画像1: 「あれ(トリトラトプス拳)を試合中にやるのは良くない(苦笑)。強そうには見えるんだけど、疲れるだろ?」(板垣) 「疲れますね(笑)」(那須川)

那須川、浜本“キャット"雄大、砂辺光久、藤田大和の4選手で繰り広げられる過酷な本トーナメント。那須川は1回戦で“地球上最も危険な格闘技”と呼ばれるラウェイ王者、浜本“キャット”雄大と戦い、勝てば決勝で砂辺vs藤田戦の勝者と優勝を争う。
12日の会見で「僕は何発打たれても、腹でも胴でも顔でも何度でも立ち上がる。天心選手を絶対にぶっ倒す」と宣言した浜本に対し、「倒れる前提なのか?」と一笑に付した那須川は、この日も「アピールが凄いんでそれに乗らないこと。巻き込まれないこと、相手にしないこと」が浜本対策であると宣言。「敵は自分だと思って練習している」と万全をアピールした。

榊原委員長は「外国人選手が昨日あたりから続々と来日をしています。選手は最後の追い込みというところだと思います。伊藤盛一郎選手が残念な怪我により欠場となりましたが、他の選手も怪我のないように我々もテイクケアをしながら素晴らしい大会になるように準備していきたいと思っています。そして、この場をお借りして板垣先生には、今回(大会ポスターに)素晴らしい絵を描いていただき、RIZINがこれからもっともっと世の中に広めていくうえで背中を押していただきました。ありがとうございました」と板垣先生に感謝を述べると、那須川も「凄い嬉しかったです。RIZINと刃牙がコラボするというのは凄いことで僕は興奮が止まらなかったです」とコメント。これを受けて板垣先生は「俺らの世代独特のものなんだけど、他流試合にどうしても惹かれてしまう」と那須川に惹かれる理由を語ってくれた。しかし、板垣先生の「倒れるところも見たい」という衝撃のリクエストには那須川も思わず苦笑い。「格闘技に絶対はないですが、絶対に近づけるように練習してるので、そういうことのないように頑張りたい」と胸を張った。
また板垣先生から「堀口選手がキックルールで戦いたがっている」と聞いた那須川は「ぜひやりたい。堀口選手はキックでも世界レベルだと思う」と即答。榊原委員長も「来年ズバッと実現してもおかしくない」とこのドリームマッチに思いを馳せた。

いよいよ、大晦日決戦まであと9日! “神童”那須川天心がまた新たな伝説を作るのか? その瞬間を絶対に見逃すな! 

画像2: 「あれ(トリトラトプス拳)を試合中にやるのは良くない(苦笑)。強そうには見えるんだけど、疲れるだろ?」(板垣) 「疲れますね(笑)」(那須川)

以下、質疑応答

ーー板垣先生は天心選手のどういうところが魅力ですか?
板垣  強いじゃない。若いし、強いっていう。最初に知った時は17歳ぐらいで、人から聞いて(試合を)観に行った。やっぱり天才を見るのが好きなのでね。

ーートリトラトプス拳を見た時はどうでしたか?
板垣  あれは作品で使うときに撮影のあのフォームを撮るんだけど、俺は10秒もたないんですね。あれを試合中にやるのは良くない(苦笑)。強そうには見えるんだけど、あれ疲れるだろ?
那須川  疲れますね(笑)
板垣  あと入場シーンとか生意気そうじゃない。倒れるところも含めて見てえなあ(笑)。

ーー負けるところが見たいと?
板垣  もちろん、もちろん。それも含めて。倒すところと負けるところ、両方見たいですね。負けても飯には誘います(笑)

ーー負けるところを見たいと言われて那須川選手はどうですか?
那須川  前にも言われました(笑)。でも負けない戦い方、いつも通りに万全に整えれば、今のところ負ける相手はいないかなと思っているので。格闘技に絶対はないですが、絶対に近づけるように練習してるので、そういうことのないように頑張りたいです。

ーー今回の浜本対策で考えたことはありますか?
那須川  アピールが凄いんでそれに乗らないこと。巻き込まれないこと、相手にしないことかなと。試合もけっこう観たんですけど、あまり怖い攻撃とか、そこまで凄い攻撃はなかなか。「全体的に強いな」という感じなので、今まで以上に練習して、敵は自分だと思って練習しています。

ーー浜本選手は自分は防御がうまい、打たれ強いと言っていますが。
那須川  そうですね。でも、これまでもけっこうKOされたことのない選手を倒してることが多いので、そういう自信ごと全部失くしてやろうかなと思ってますね。

ーー板垣先生はMMAと打撃の両方の戦いをしてきている天心選手をどのように見てきましたか?
板垣  ハラハラしてる。総合もやるでしょ。俺らの世代独特のものなんだけど、他流試合にどうしても惹かれてしまう。まだ他流試合の要素が残っているじゃないですか。完成された総合を見るのとは違った期待があるんで、ハラハラしながら見ちゃう。面白いですよ、今の天心の試合は。

ーー今日のシャドーを間近で見ていかがですか?
板垣  体重の割に攻撃に重量感があるなと。身体の密度が違うのか、動きが速いんだけど重量感があって。驚いたのが終わって深呼吸も何もなく普通に会話ができるということに『羨ましいな』と(笑)。

ーー天心選手のキックの試合とMMAの試合、どちらがお好きですか?
板垣  どっちも。相手が誰なのか気になる。二ヶ月くらい前に堀口(恭司)選手と対談をして、その時に彼が「天心選手とキックルールでやってみたい」と言ってたのでワクワクしましたね。本当にそういう話が好きですね。

ーー天心選手は堀口戦はいかがですか?
那須川  ぜひやりたいですね。堀口選手はキックボクシングでも世界レベルだと思うんで。昔、スパーリングを一回やったんですけど、すげえ面白かったですね。こんな感じなのかって。いろいろ感じるものがありましたね。

ーー榊原代表、来年あたりどうでしょうか?
榊原  世の中の人たちの求めに応じてですね。見たいものが本当に見たいタイミングで出せるか、出せないか。選手それぞれの思いはあると思うけど、当然堀口も「誰とでもやる」と言ってるじゃないですか。バンタム級トーナメントの結果にもよると思うし、天心がこのワンナイトトーナメントでどのような可能性を見せてくれるのか、そういういろんな歯車が噛み合えば、何年も先の話じゃなくて、来年ズバッと実現してもおかしくないんじゃないですか?

ーーCygamesのCMに自分が出ていることについて感想は?
 めちゃくちゃ嬉しいですね。自分の人生で一番かっこいい瞬間を集めて流してもらっているわけじゃないですか。流してもらっていることで責任感だったり、Cygamesさんや周りの方に応援してもらっているんだということをさらに思うようになりましたね。

ーー大晦日もトリトラトプス拳は出ますか?
那須川  そうですねえ…。
板垣  いいよ、それはもう(笑)。
那須川  でも、やれればですね。最近凄い言われるんですよ。「やらないんですか?」って(笑)。やりたいんですけど、タイミングがあるし、自分の精神状態もあるし。なんせ疲れるんで(笑)。状況に応じてやれたらやりたいです。

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