「全部ひっくるめて”山本アーセン”っていうひとつのジャンルをみんなに見せられたらなって」

――バンタム級トーナメントの出場が決まりましたね。
アーセン  そっスね。チャンピオンが多いですよね。

――そうですね。石渡伸太郎選手はパンクラス・バンタム級チャンピオン、大塚隆史選手はDEEPバンタム級チャンピオンですね。
アーセン  やっぱり1試合目でナメられたくないんで、「こいつ余裕だな」って思わせるよりも、「やべぇ、アーセンと当たりたくないな」っていうのを1試合目で見せられたらなと思ってます。トーナメントはやっぱり勝ち進んでいきたいし、自分の中でも挑戦ですし、今年最後の仕事にするにはふさわしいかなと。

――トーナメントにはアーセン選手もよく知っている堀口恭司選手も出場していますよね。
アーセン  はい。お世話になりました。

――前回、会場で試合をご覧になったと思いますがどうでしたか。
アーセン  凄いスピードも速いし、パワーもあるし、当て勘凄いし、パワーはダントツ1位だと思いますね。

――アーセン選手が勝ち進んでいったら当たる可能性もあるわけですが。
アーセン  はい。自分はいま進化中なんで、できれば最後のほうに当たりたいなっていう気持ちはありますね。いままで4試合やって、試合ごとにそれなりにレベルアップしているんですけれど、トーナメント決勝まで勝ち進んでいけば、それまでに超成長すると思うんで、最後に当たれたらいいなっていう(笑)。

――決勝戦がベストってことですね。
アーセン  はい。それだと最高ですね。

――6月9日にアメリカ・ミネソタ州で開催された「King of the Cage」に出場して、初めてKO勝ちしましたね。
アーセン  そうですね。嬉しかったですね。

――KO勝ちをしたことで変わったことはありますか?
アーセン  ああ、はい。その試合で掴んだ感覚っていうのが凄くて。結果じゃなくて内容が自分の中で濃かったんです。グラウンドにもっていかれたりしたんですが、積極的に攻めて行って「あ、パウンドってこうやってやるんだ」って。しかも肘まで入れたんで。試合の中で成長していくっていう感じですね。

――やはり試合での経験が必要ってことですね。
アーセン  試合やらないと強くなれないです。

――先ほど会見でいつもよりも静かだったような気がしたんですが、ちょっと変わりましたか?
アーセン  さっきですか? 会見のとき相手に超腹立ってたんですよ。「変なこと言いやがって……」と思って。

――イラついてたんですか?
アーセン  あんなこと言われてもみたいな。返り討ちにしてやる。マジで。

――会見では今回の対戦相手、マネル・ケイプ選手がコメントしている映像が流れましたよね、「俺が最強だから、賞金もラクショーでゲットしてやるぜ〜」みたいな。日本語翻訳とはちょっと違うことも言ってる感じだったんですか?
アーセン  いや、汚い言葉が入っていたんですよ。あんな汚い言葉を使わなくても人を挑発することはできるし、なんかマクレガーとかメイウェザーの真似をしているとしか思えないんですよ。

――ああ、なるほど。そうだったんですね。
アーセン  だからこの人だけには負けたくないっス。帰って超練習して相手の穴見つけてすぐ試合終わらせます。

――相手のコメントでちょっと気持ちが変わりましたか?
アーセン  はい。ちょっとテンション上がりましたね。もうぶっ飛ばさないと。

――期待しています! この試合でMMA5戦目になります。現時点で格闘家・山本アーセンが試合を通して見せたいものってありますか?
アーセン  ああ、何を見せたいか……いい質問ですね。俺、何を見せたいんだろ? うーん。自分じゃないですか。全部ひっくるめて”山本アーセン”っていうひとつのジャンルをみんなに見せられたらなって。自分が言うこと、闘い方、すべてを伝えられたらいいなって思いますね。この道を進んでる自分をみてください。

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