7月31日(月)、東京都内のホテルで7.30『RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2017 バンタム級トーナメント 1st ROUND -夏の陣-』(さいたまスーパーアリーナ)の一夜明け会見が行われた。

会見には榊原信行大会実行委員長と、試合で勝利をおさめた選手の中から堀口恭司、那須川天心、大塚隆史、矢地祐介、KINGレイナ、山本美憂、真珠・野沢オークライヤーの7選手が出席。
まず、榊原実行委員長が昨夜のMVPとして才賀紀左衛門、北岡悟、所英男の3選手の名前を挙げ、「正々堂々と戦った敗者たち。堀口恭司を前にした時に所英男のような真っ向勝負ができるのか? キックボクシングルールの中、天心を相手に何一つ物怖じせず向かっていった紀左衛門がいたから、天心のノックアウトシーンをみなさんに届けることができた。矢地のあれだけのパンチを受け続けながら、それでも最後まで立ち続けた北岡の姿に皆、心を震わせたと思います。プロモーターという視線ではこの3人がMVPということになる」と、その理由を説明した。そして、「10月15日のマリンメッセ福岡に向けて、そして年末に向けて、さらにRIZINという舞台を高めていきたいと思いますので、今後とも応援よろしくお願いいたします」と、RIZINのさらなる飛躍を誓った。

また、大会当日の30日(日)にフジテレビ系のゴールデンタイム(19時開始の2時間枠)で放映された同大会の平均視聴率は6.3%(試合での瞬間最高視聴率は真珠のデビュー戦7.6%)。前回4月・横浜アリーナ大会の中継での平均視聴率(5.4%)から約1%増という数字だが、「もうちょっと取れてると思っていた。天心の試合も、真珠のデビュー戦もヤフーのトップニュースに出ていたから、世間には結構届いてきているんだと思う。ソフトに力はあると確信をしているので、時間帯なども含めてフジテレビとさらに協議をしていけたらと思う」と気を引き締めた。

続いて、7選手から昨夜の激闘についてコメントが述べられた。

真珠・野沢オークライヤー
「試合に勝てたということよりも、こんなに素晴らしい選手の方々の隣に座れるのが一番嬉しいです。本当にRIZINのみなさん、榊原さん、ほかの選手のみなさんありがとうございます」

画像2: 7.30『RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2017 バンタム級トーナメント 1st ROUND -夏の陣-』一夜明け会見
堀口「もっとRIZINを盛り上げていく」

大塚隆史
「勝つことに必死となった試合になりました。あとで矢地選手の試合とか堀口選手の試合を見ると、やっぱりしっかりと倒して勝っているので、RIZINという舞台では勝つだけじゃなく、倒したりとか、お客さんに何かを見せなければいけないという課題が残りました。次、勝つことも大事ですけど、それ以上にインパクトを残したいなと思っています」

画像3: 7.30『RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2017 バンタム級トーナメント 1st ROUND -夏の陣-』一夜明け会見
堀口「もっとRIZINを盛り上げていく」

山本美憂
「やっと勝ったという初勝利だったんですけど、まだまだみなさんにはハラハラさせるところばっかりお見せしてしまって、もっともっと頑張ります。あとは技術的なこと以外に、ちゃんと髪の毛を編んで結んで、(髪が)乱れないように、みなさんにお見苦しいところを見せないようにします(笑)。あとはマイクの時にマウスピースは外すこと(笑)。何を言ってるのかわからない状況にはならないように気をつけますので。すいません、初心者なもので(笑)」

画像4: 7.30『RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2017 バンタム級トーナメント 1st ROUND -夏の陣-』一夜明け会見
堀口「もっとRIZINを盛り上げていく」

KINGレイナ
「昨日の試合は一本取れなかったのですげえイライラしてます。いろいろ課題ができたかなと思うので、次の試合はもっともっと強い自分を見せようかなと思っています」

画像5: 7.30『RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2017 バンタム級トーナメント 1st ROUND -夏の陣-』一夜明け会見
堀口「もっとRIZINを盛り上げていく」

矢地祐介
「またお客さんに喜んでもらえる試合ができたんで、そこはよかったかなって思っています。僕もだいぶ『あいつ、髪の毛を気にしすぎだろ』と言われたので、ちょっと次までに努力します(笑)」

画像6: 7.30『RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2017 バンタム級トーナメント 1st ROUND -夏の陣-』一夜明け会見
堀口「もっとRIZINを盛り上げていく」

那須川天心
「本当にいい勝ち方ができてよかったです。紀左衛門さんが最初に対峙をした時に『打撃で打ち合うぞ』と言ってくれて、その言葉に本当に感動しました。ミックスルールだったので、絶対に2R(MMA)に持ち込んでやろうという作戦もあったと思うんですけど、そういうことをせずに真正面から打ち合ってくれて凄いなと思って、嬉しかったですし、尊敬のできるファイターだな、男だなと思いました。それがあったから僕はKOすることができたので、紀左衛門選手と試合ができてよかったと思います」

画像7: 7.30『RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2017 バンタム級トーナメント 1st ROUND -夏の陣-』一夜明け会見
堀口「もっとRIZINを盛り上げていく」

堀口恭司
「しっかりKOで勝ったんで、このままトーナメントで優勝できるようもっと努力して頑張っていきますので、応援よろしくお願いします。あと、このRIZINをもっと盛り上げていきますので、よろしくお願いします」


[以下、質疑応答]
——堀口選手と大塚選手にお聞きします。パンクラスのバンタム級王者、石渡伸太郎選手がトーナメントへの参戦を表明したことについてどう思いますか?

大塚
「僕は前に負けてるんで、やりたいという気持ちがあります。この場じゃないとできないと思うんで、お互いにトーナメントで勝っていかないと。ずっとあの負けが自分の中に残っています。石渡選手に勝って自分を取り戻さなきゃいけないので、ぜひリベンジしたいですね」
堀口
「自分は石渡選手が出ても何も。RIZINが盛り上がるなら、誰でもかかってこいと思っています」

——那須川選手にお聞きします。次はどのルールで戦いたいですか? また、これからもキックルールで戦いたいですか?
那須川
「盛り上がるのならどのルールでもいいのかなと思うんですけど、MMAルールがあって、今度桜庭さんがやるグラップリングルールがあればキックルールもあってと、いろんなルールがあってRIZINという舞台をみなさんで盛り上げていければ、最高の舞台になるんじゃないかなと思っているんで、いろんなルールがあっていいのかなと思いました。(次戦のルールは)まだわからないです」
榊原
「現実的に言うと、ケージの中だとキックの試合はできないと思う。そういう意味ではリングはフレキシブルにいろんなものに対応ができる戦いの舞台だなと思っていて、(いろんなルールの試合は)リングでやっているからこそ引き出せる引き出しだと思っています。僕らは天心には二刀流を目指して欲しい。とても才能の溢れる選手だと思うので、二刀流と言わずに例えばボクシングルールでやっても面白いと思うし。あまりルールに縛られることなく、『総合ルールだけやれよ』と言う気はまったくないです。ただ、世界的な潮流でいうと圧倒的に総合格闘技ですから、那須川天心がこれからもっともっと世界に届いていくには、キックの世界に留まるべきではないと個人的には思っています」

——真珠選手はノーダメージだと思うんですけど、次はいつ試合をしたいですか?
真珠
「それはRIZINのみなさんと話をして。今、ジムを変えているところなので、そこも含めて話をして決めます。(気持ちとしては)明日でもいいです(笑)」

——美憂選手はRENA選手との再戦をアピールしていましたが、今やって勝てる自信はありますか?
美憂
「前回はわけがわからずにリングに上がっていた状態だったと思うので、あれから時間が経ちまして、いろいろ学んだことができればいけるかなと思っています。ただ、トーナメントなので自分の前に立った相手を倒していくだけですね。それが優勝にもつながるので」

——堀口選手と那須川選手の口から「RIZINを盛り上げるために」という言葉が出ましたが、他の選手の方達は自分がRIZINを盛り上げるために何をするべきだとお考えでしょうか?
レイナ
「いろんな人に格闘技、MMAというものを知ってもらう、RIZINという舞台を子供からおじいちゃんおばあちゃんまで知ってもらうことが、大前提なのかなと思っています。みんなに見てもらうことが一番人気が出ますし。もっともっと宣伝をすることが大事なのかなと思います。SNSをやっていない人たちもいるんで、もっとやんないと人気も視聴率も上がんないと思ってますね」
大塚
「自分はやっぱり試合で魅せていく。昨日の試合を見ていてもKOで勝つ選手がすごいなと思って、ああいうKOか一本という勝ち方でお客さんを盛り上げたいなと思いましたね。それがRIZINを盛り上げるためになるんじゃないかと思います」
真珠
「一番大切なのはエキサイティングな試合を見せることだと思うので、ハードトレーニングで頑張って、毎回100%でリングに上がることが大切かなと思います」
美憂
「今以上にレベルアップして、トレーニングをもっともっとハードにやって自分を強くする。あと髪を結ぶこと、マイクを持ったらマウスピースを外すこと(笑)。あとSNSも頑張ります」
矢地
「もちろん試合で魅せるのが大事だと思うんですけど、もっと選手一人一人が興味を持ってもらえるような人間になっていけたら、世間が食いついてきて格闘技の人気が上がるのかなと思ってます。なので僕もちょっと髪の毛をどうにかします(笑)」

画像8: 7.30『RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2017 バンタム級トーナメント 1st ROUND -夏の陣-』一夜明け会見
堀口「もっとRIZINを盛り上げていく」


さて、RIZINは次回大会10月15日(日)、マリンメッセ福岡で開催される『RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2017 男子バンタム級トーナメント&女子トーナメント1st ROUND -秋の陣-』。
榊原実行委員長によると、女子トーナメント4試合、バンタム級トーナメント3試合、そして桜庭和志vsダン・ヘンダーソンのグラップリンプマッチ。また地元で活躍をしているキックボクシングの選手でも数試合を予定しており、全14試合あたりでイメージをしているそうだ。
歩みを止めないRIZINの九州初上陸にも是非注目をしたい。

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