「いや、天才でしょ。天心は何やっても天才。でもそんな天才を倒して『紀左衛門やるやん』って言われるようにやりますよ」(才賀)

「2Rありますが、僕は2Rいらないかなと思っています。メインを食ってやるような試合をしようと思っています」(那須川)

 
6月12日(月)、和術慧舟會HERATS(渋谷区代々木)にて、7月30日(日)、さいたまスーパーアリーナで開催される『RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2017 バンタム級トーナメント 1st ROUND
-夏の陣-』で対戦する那須川天心と才賀紀左衛門の公開練習、そしてこの試合のルールが発表された。

画像: 「2Rありますが、僕は2Rいらないかなと思っています。メインを食ってやるような試合をしようと思っています」(那須川)

〈スペシャルワンマッチ〉
那須川天心vs才賀紀左衛門 
RIZIN MIX特別ルール / 肘なし(57.0kg契約)
1R5分 キックボクシングルール(キックボクシンググローブ着用、ワンキャッチ・ワンアタックまで可)
2R 5分 MMAルール(オープンフィンガーグローブ着用)

●インターバル90秒 (通常60秒だが、グローブの付け替えがあるため)
●決着がつかなければドロー。ただし、試合中にイエローカードが出た場合は、その枚数の差により一方を優勢勝ちとする。

 
榊原実行委員長は「ファイターがもっとも活きるルールでやりたかった。RIZINは常に“果し合い” “決闘”をテーマにしている。キックで見たいと言う意見、MMAで見たいと言う意見ありました。じゃあ、結局何が見たいのかと言うと、この2人の“ど突き合い”だと思うんです。真剣で斬り合うような、やるかやられるかの試合、ファンの一番見たいものが確実に見せられるルールだと思っております。殺気立った異次元のファイトを見せてくれると思っています」とこの試合に期待を寄せた。

那須川天心は「2Rありますが、僕は2Rいらないかなと思っています。皆さんが喜ぶような試合をして大会一番の試合、メインを食ってやるような試合をしようと思っています」と力強いコメント。
一方の才賀紀左衛門は「天心はホンマの天才だと思う。僕自身も天心のファンなのでこの試合ができることはスゲー嬉しい。でも立ち技ならぶっちゃけ負ける気はしないので1Rに俺も倒しに行きます。2R、MMAになったら俺のほうが先輩なのでMMAの厳しさを教えてあげようかなと思います」とコメントした。

 
このあと、それぞれが2分2Rの公開練習が行なわれた。

那須川は安定の素早いフットワークや、高速ミット打ちを見せる。

画像1: ●インターバル90秒 (通常60秒だが、グローブの付け替えがあるため) ●決着がつかなければドロー。ただし、試合中にイエローカードが出た場合は、その枚数の差により一方を優勢勝ちとする。

才賀はひとつひとつ確認するように重いパンチやキックを放った。

画像2: ●インターバル90秒 (通常60秒だが、グローブの付け替えがあるため) ●決着がつかなければドロー。ただし、試合中にイエローカードが出た場合は、その枚数の差により一方を優勢勝ちとする。


ついに注目の一戦のルールも決定。7月30日の大会に向け、さらに期待感が高まった。

■以下質疑応答

——先ほどお互いの公開練習を見て感想を。

那須川 基本ができていて一発一発が強いなと思いました。まだ隠してるような感じがしたので、本当はもっとスピードもあると思いますし、そこはしっかり警戒していきたいなと思ってます。

才賀 いや、天才でしょ?(笑)。早いし、強いし。俺は頑張って全力でミット打ちましたよ(笑)。

——MIXルールに決まったことについてどう思いますか。

才賀 久しぶりの立ち技なんですが、天心が相手なので俺はチャレンジしていく気持ちです。俺が得意なのは打撃で、天心が得意なのも打撃なので、何のルールであろうが俺は打撃でガンガン行きたいですね。天才・天心とキックのルールで闘えることが俺は本当に嬉しいし、俺は自信のない試合は受けないので。俺は俺で頑張って天心にチャレンジしていこうかなって感じっスね。

那須川 僕はMMAでもキックでもよかったんですけど、紀左衛門選手は僕が昔、テレビで見ていたときから活躍していた先輩なので、そんな先輩と闘えることは嬉しいです。

——57.0kgで闘うことについて

榊原 現実的に言うと2人の階級は違います。紀左衛門は前回の試合は58.0kgで闘っています。天心はキックの試合ですと55.0kgです。その間をとるという形で57.0kgということになりました。前日計量なので試合当日になるとそれぞれウェイトは変わってくると思います。紀左衛門は57.0kgに落としてもらう、天心に関しては体格的には上の相手になるけれどもチャレンジしてもらう。それぞれの歩み寄りの数字で57.0kgということになりました。

那須川 僕はキックなら57.0kgでも60.0kgでもそのくらいの選手なら倒せる自信があるので、すぐにOKしました。いつもと変わらずにやります。

才賀 僕は58.0kgでやりたかったな(笑)。僕も天心とやれるってことでOKしました。今日から焼肉食べるのやめます(笑)。

——何秒で倒しますか?

才賀 天心はチャンピオンなので、全力疾走します。

那須川 最初からどんどん飛ばして隙があれば速攻倒します。

——那須川選手は2RのMMAにいかないで倒しますか?

那須川 そうですね。ただキックの試合で5分ってやったことないので、これも新しい試みだと思うので、その辺もどう攻めるのかトレーナーたちと相談します。

——才賀選手はMMAに持ち込みたいという気持ちは少なからずあるんですか?

才賀 持ち込みたい……(笑)。まあ、天心が相手なのでMMAのほうがいいっスよね、それは。でも俺がいつもMMAの試合でやられているネチネチひっつくのはやらないです。「自分の嫌がることは人にするな」ってお母さんに教えてもらってるので(笑)。打撃でガンガン行って、俺ディフェンス得意なのでよけます。

——那須川選手のMMAの試合を見てどう言った感想を持ちましたか?

才賀 いや、天才でしょ。天心は何やっても天才。でもそんな天才を倒して「紀左衛門やるやん」って言われるようにやりますよ。まぁMMAだったら投げてもいいし、叩きつけてもいいので、MMAで天心とやるのは自信がありますね。

——才賀選手は「天心選手の壁になる」とおっしゃっていましたが、どのくらいの壁になりますか?

才賀 ベルリンの壁くらいにはなるでしょ(笑)。それは冗談として僕も立ち技をやっていた時は上の階級の人とやっていました。比べようがないんですが、僕はMMAは厳しい世界だと思います。僕はMMAのファイターが最強だと思っています。MMAの世界はそんな甘くないし、俺もその壁に今ぶち当たっているところだし、天心に「MMAはそんなに甘くないぞ」ってところをしっかり見せられればいいなと思っています。

那須川 MMAにはMMAの厳しさがあるとは思います。「MMAが最強だ」と言ってましたけど、僕はキックも素晴らしいと思っていますので、しっかりキックを極めてMMAのルールになっても壁をぶち壊していきたいなと思っています。

——才賀選手は最近は黒星が多くなってきていると思いますが勝ちにはこだわりますか?

才賀 もちろん。プロなので勝ちにはしっかりこだわっていきます。いま天心は無敵モードなのでそんな天心に俺が勝っちゃったら「やるじゃん」って言われると思うので、しっかり勝てるように頑張ります。

画像3: ●インターバル90秒 (通常60秒だが、グローブの付け替えがあるため) ●決着がつかなければドロー。ただし、試合中にイエローカードが出た場合は、その枚数の差により一方を優勢勝ちとする。

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