3月14日(火)都内にて、自閉症啓発イベント「Fight4u.1」についての記者会見が行なわれた。会見には榊原信行RIZIN実行委員長、小路晃、平野厚雄が出席した。4月2日「世界自閉症啓発デー」に、自閉症啓発イベント「Fight4u.1」の開催が決定した。大会概要は以下の通りだ。

■小路晃氏コメント
 私は2011年4月22日、いまから6年前に現役生活にピリオドを打ちました。引退後は故郷の富山に戻りラーメン店を営みなるべく格闘家・小路晃という顔を表に出さずに過ごしてきました。しかしながら、大変嬉しいことに今でも全国からファンの方々がラーメンを食べに来てくれ、「コールマン戦を見て勇気もらいました」とか、「ヘンゾ・グレイシーの試合、今でも覚えています」と言われます。ヘンゾ・グレイシー戦は『PRIDE.1』で、20年前の出来事です。本当に格闘技の素晴らしさ、格闘技の影響力というものを改めて見つめ直しました。そんな中、私は今日同席しております平野厚雄さんと出会いました。平野さんは社会保険労務士をする傍ら2人のお子さまを育てあげました。その2人のお子さまは生まれながらの障害を持って生まれてきました。テレビを見れば毎日のようにいじめや差別が原因で自殺したり、人間関係で悩む声が毎日のように聞こえてきます。そして、小さい子どもや障害を持った子どもたちが犠牲になる本当に辛いニュースが流れてきます。平野さんはその情報を少しでも世の中に広めるべく、世の中と闘っている人でございます。私は平野さんの在り方に共感し「何かやれることはないか?」と考えて、その想いを榊原社長に伝えました。榊原社長はすぐに「一緒にやろう」と言ってくれました。『PRIDE.1』に始まり『PRIDE.34』までの間、私は23回という最多出場を果たしました。私にしか伝えることができないメッセージがあると思っております。どうか皆様のお力をお借りしまして多く情報発信をしていけたらと思っております。どうぞよろしくお願い致します。押忍。

画像1: 4月2日(日)、自閉症啓発イベント「Fight4u.1」開催決定


■平野厚雄氏コメント
 このような貴重なお時間をいただけたことに感謝を致します。私は現在、社会保険労務士という仕事をしております。私は25歳のときに平直行先生が代表を務める『ストライプル』というところで柔術を始め、総合格闘技もやっておりパンクラスのアマチュア大会などで試合をさせてもらっていました。30歳で引退をし、柔術は今も続けております。私は30歳のときに結婚をしまして2人の子どもを授かりました。そして、その2人の子どもが自閉症という障害を持って生まれてきました。私自身自閉症という障害を全く知りませんでした。自分の子どもにまさか障害があるということを思っていませでしたので、悩み苦しんだ時期もありました。今は生まれてきてくれたことに感謝をしています。しかし、自分がそうであったように、なかなか自閉症を含めた発達障害というものが世の中に知れ渡っていない。そういう現状があるなと私はひとりの親として感じておりました。ある時、私は「この子たちを残して死んでいくんだな」と思ったときがありました。親がいる間はいいかもしれませんが、「親がいなくなったあと、この子たちはどうなってしまうんだ」という想いが浮かびました。自閉症という障害は見た姿は普通の人と同じです。ただ、言動が特徴的なのでそこに対していじめを受けてしまう、差別を受けてしまうといった現状です。私は使命を感じ格闘技を通じてひとりでも多くの人に「障害があるということを知ってもらいたい」という想いでこの活動を始めました。初めは一個人で『ストライプル』という練習会の中でそういうことを発信していたのですが、『ミスターPRIDE』小路さんと出会いがあり小路さんから「平井さん、だったらもっともっと発信していこう」ということでRIZIN榊原代表とのご縁をいただきました。このような活動を通してひとりでも多くの人に障害を持った人がこの世の中にいるんだということを知ってもらいたい。そして、今ニュースで溢れているいじめ、差別をなくして障害者が安心して暮らしていける社会、誰もが自尊心を持って暮らしていける社会を作っていければと思っております。

画像2: 4月2日(日)、自閉症啓発イベント「Fight4u.1」開催決定


■RIZIN実行委員長榊原信行コメント
 私がこの格闘技界に戻ってくるということを決意した中のひとつが、格闘技というものがもっともっと社会に影響力を持てるということを取り戻すことでした。今の格闘家たちは自分たちが輝ける舞台を作っていくだけじゃなくて、格闘家を目指す人たち、子どもたちの将来をきちっと支援していく。そういう活動が大事だと思っています。闘う姿ももちろんですがもっともっと社会貢献もしていくことが大事なことです。私は7年間、FC琉球で指揮をとらせて頂いていたんですが、サッカー界は地域貢献をしていくこと育成・普及をしていくこと、そして、自分たちが発信力、行動力を持って社会に貢献していくためのアクションを起こしていくことができていました。格闘技は個人競技なのでなかなか団体で動くということは難しいんですけど、RIZINに関わる選手たちには社会貢献、地域貢献の意識を持って活動していってもらいたいと思っています。そんな想いを持っている中で今回、平野厚雄さんと出会いました。きっかけは志を持った小路晃です。PRIDE時代、ともに格闘技界を突っ走ってきた男からの提案だったので、ボクにとってもいい機会でしたし、RIZINにとってもいい機会でした。今回こういう機会が頂けたことをボクらは小路晃にも平野さんにも感謝をして、積極的に我々が媒介をして日本、そして世界に自閉症をもっともっと多くの方に知ってもらうために「RIZINになにができるか」ボクらも世の中に打ち出していけたらと思っております。

画像3: 4月2日(日)、自閉症啓発イベント「Fight4u.1」開催決定

<自閉症啓発イベント Fight4u.1>
4月2日(日)「世界自閉症啓発デー」に、自閉症啓発イベント Fight4u.1を開催いたします。

大会名 : 自閉症啓発イベント Fight4u.1
日 時 : 2017年4月2日(日) 14時00分(13時30分開場)〜16時30分(17時00分撤収)
会 場 : 中央区立 総合スポーツセンター 第1武道場
主 催 : NPO法人・日本総合格闘技OBクラブ
後 援 : RIZIN FF
参加費 : 大人1,000円 子ども(高校生以下)500円
時 間 : 13時30分〜 開場、14時00分〜 主催者挨拶、16時30分〜 終了
ゲスト : バルト選手、RIZINファイター(予定)

「Fight4u」をよろしくお願いいたします。皆さまのご参加、お待ちしております。

画像4: 4月2日(日)、自閉症啓発イベント「Fight4u.1」開催決定

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