「前例がいないので自分をどれだけ高めていけるかっていうところですかね。そこにワクワクしています」

——4月16日、早くもMMA3戦目が決定しました。

那須川 はい。こんな早い段階で3戦目をやるとは思っていなかったですね。でも、前回、前々回の経験が残っているのでその経験をしっかりと思い出して試合に臨みたいなと思っています。

——那須川選手の場合は通常の試合間隔ではないですよね。

那須川 そうですね。12月にキックの試合を含めて3試合してますからね。トーナメント以外では、まあありえないですよね(笑)。

——ありえないですね(笑)。そこは楽しめているんですか?

那須川 そうですね。楽しんでるっていうより、ダメージがないので「もうやるしかない」って感じですね。

——2月12日(日)の『KNOCK OUT vol.1』ではまたしても見事なKO勝ちを収めましたが、MMAを経験してからのキックの試合は何か影響はありましたか?

那須川 悪いことはないです。むしろ体幹が強くなったりとか、集中力の部分であったりとかいいことはかなりありますね。

——現在はどんなトレーニング状況なんですか?

那須川 2月の試合まではMMAの練習はあまりやってなかったですね。でも4月の試合も決まりましたし、もう一回しっかりやっていこうかなて思ってますね。前回はああいう勝ち方をしたので今回は気を張っていかないといけないなって。

——年末はMMAデビュー戦、2戦目ともに本当に素晴らしい勝ち方をしましたからね。相当なアピールになったと思います。

那須川 そうですね。反響はデカかったですね。でも、もっとあると思ってたんですけどね(笑)。

——ボクももっとあっていいと思いました。誰もやったことないことを成し遂げたわけですから。

那須川 まあでもこれが格闘技の現状だと思うので、もっともっと活躍して注目されていけば必然的に変わってくるのではないかなと。

画像1: 「前例がいないので自分をどれだけ高めていけるかっていうところですかね。そこにワクワクしています」

——那須川選手が思い描く”選手像”ってあるんですか?

那須川 ないですね。ないのでこれからどうやって作っていくのかってところがわからないですね。前例がいないので自分をどれだけ高めていけるかっていうところですかね。でもそこにワクワクしています。

——たとえば、ボクシング界のスーパースターであるマニー・パッキャオは国会議員なんかもやってますよね。

那須川 いやー……それはちょっと無理ですね! 頭悪いんで(笑)。そういうことじゃないか?

——ちょっと飛躍しすぎたかもしれません(笑)、でも格闘家は国民的スターにもなれるってことですから。

那須川 ああ、なるほど。でもいまはそこまで考えてないです(笑)。

——そうですよね(笑)。那須川選手がこれからどんなふうになっていくのかとてもワクワクしますね。

那須川 フフフ(笑)。

画像2: 「前例がいないので自分をどれだけ高めていけるかっていうところですかね。そこにワクワクしています」

——格闘技の試合はあまり観ないとお聞きしましたが、本を読んで影響を受けたりすることってありますか?

那須川 いやー、それもないですね。自分は精神的な部分って強いと思うんですよ。メンタルは。

——メンタルも強いんですね(笑)。

那須川 ストレスを感じたことがないんですよね、あんまり。

——え、ストレスがないんですか?(笑)。

那須川 そうですね。「ストレスってなんだろう?」みたいな(笑)。まあ、昔はあったと思うんですよ。親からのプレッシャーだったりとか。でもいまはそれ以上のことがないので、だからあまり感じないのかなって思いますね。

画像3: 「前例がいないので自分をどれだけ高めていけるかっていうところですかね。そこにワクワクしています」

——この時代に生きていてストレスがないってかなり凄いことですよ(笑)。

那須川 アハハハ! そうですか?(笑)。だからみんな「ああ、ストレスが……」って言ってるので、「なんでだろう?」って。 

——那須川選手にとってはそれ自体が疑問なんですね(笑)。ネガティブなものは意識的に取り入れないようにしていますか?

那須川 そうですね。ボクはスーパーポジティブなんで。ちょっと悪いことあっても「べつに大丈夫しょ」みたいな(笑)。

——周りに一緒にいる友達とかもそういう感じですか?

那須川 そうです。そういう人が周りには多いですね。だからあんまりネガティブなものとは関わりたくはないなと思っています。

——なるほど。やはり那須川選手は18歳にして大物感がありますね。入場曲の矢沢さんの曲がハマるわけですね(笑)。

那須川 ハハハ。上の世代の方からは「18でこれが似合う男いねーよ」って言われますね(笑)。

——那須川選手の入場はいいですよね。ワクワクします。

那須川 ボク自身、入場は最大の見せ場だと思っていますし、試合の次に大事にしています。闘うだけではダメだと思うので“魅せること”、エンターテイナーにならないといけないかなとは思っているんで。

画像4: 「前例がいないので自分をどれだけ高めていけるかっていうところですかね。そこにワクワクしています」

——”魅せること”を現時点で意識的にされているんですね。

那須川 意識してます。ボクはけっこうプロレスとかも好きなのでプロレスラーの魅せ方って凄いなと思います。そういうところからも勉強したいなと思ってますね。

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