[RIZIN MMA特別ルール:
 1R10分 / 2・3R5分 / インターバル60秒(65.8kg契約)]

(Lose)川尻達也 vs. クロン・グレイシー(Win)
2R 2分04秒 リアネイキッドチョーク

スペシャルワンマッチ。

1R、お互いにローで距離を伺う中、飛び込んで組み付きにきたのはクロン。これに対して川尻は首を抱えながらクロンの顔面に右のフックとアッパーを入れていく。差し合いから川尻がボディに右ひざを2発ヒットさせる。さらに右ストレート一発。しかしクロンも前に出て打ち合いに。川尻は右ボディ、そしてひざを決めていく。しかしクロンはなおも前に出て行くとフックで打ち合い、そして引き込みでグラウンドへ。ここは立ち上がった川尻がジャンピングしてのパンチで飛び込むがこれはヒットせず、さらに引き込みでグラウンドに誘ったクロンは、両足で川尻の胴をロックして、顔面にパンチを入れていく。そして腕十字を極めに行くが、ロープ際のため極まらず。さらにクロンは再びバックを取ると、チョークスリーパーに。これも極まらず、1R終了のゴング。

2R、川尻のローにひるむことなく、クロンは抱きつきでテイクダウン成功。上になった川尻はパウンドを入れながら立ち上がり、蹴り上げで追撃に行くが、この蹴り足を掴んだクロンはまたもバックチョークに。これががっちりと極まると川尻はタップ。クロンが一本勝ちを収めた。

マイクを持ったクロンは「川尻選手、強かったですね。川尻選手に心からリスペクト、感謝したい。そして父(ヒクソン)を始めるとするチームの全員に感謝します。この試合に向けて厳しいトレーニングキャンプを経て、最後は自分の力にかかっていることを実感した道のりでした。そして皆さんの応援を当然力となり、最後はファイター個人の力と一つになり、今日は勝つことができたと思います。今、世界を見渡すと、人種や宗教の壁といったものが見受けられます。ぜひ、そういう壁をなくしていけたらと思います。今日はみなさん、ありがとうございました」とアピールしてリングをあとにした。

クロン・グレイシーのコメント

──試合の感想をお願いします。

クロン こうやってキャリアを積んでいくとドンドン相手が強くなっていくというのもありますけど、自分も強くなってきていますし、強い相手と対戦したいという気持ちがありました。川尻選手はビッグネームだし、パンチも強いし、経験値も豊富だし、絶対にギブアップもしないし、相手として不足はないと思っていました。今回は心に決めたことがあり、それで試合を進めたんですけど、非常にによかったと思います。勝ち負け関係なく自分のいいところを引き出していこうと思っていたんです。強い相手と対戦して、自分自身の力試しをしていく感じです。

──結果的にはクロン選手がすべてコントロールしているような試合でしたけど、川尻選手の攻撃は想定内でしたか?

クロン 試合の前にゲームプランや戦略を立てるタイプではないんですけど、力を試したいという気持ちがで臨んでいます。川尻選手は手強い相手ではあったんですけど、トレーニングパートナに恵まれているし、経験豊富な人たちとトレーニングを積んできました。だから、彼はハードヒッターですけど、それほどダメージはなかったのかもしれません。2ラウンドも相手のパウンディングもありましたけど、相手を倒して相手にダメージを与えようという気持ちで闘いました。

──2ラウンドは早々に引き込んでガードに入りましたけど、ヒクソンさんとクロン選手が提唱するバーリ・トゥードガードの真髄を見せられたという感じですか?

クロン 子どもの頃から父には教えてもらっていますけど、17の時に父はブラジルに戻ってしまったので、それ以降は自分で学んできました。トレーニングパートナーにも恵まれてきたので、自分自身で学んで、たとえば朝のランニングも自力で起きてやっているし、誰からでも手取り足取り教えてもらっている感じではないんですよ。これまで父から学んできたことは、これからの人生の礎になっていくものだと思いました。しかし、今は自立しましたし、今日の試合はパフォーマンスとしては非常に満足しています。川尻選手も強い選手でしたし、初めて見た時は手強いなと思ったんです。実際に強いパンチも試合中にきました。ただ、簡単に勝つのではなく、相手のパンチに対してどう自分が反応するのか? そこを試したいという気持ちを持ちながら試合をすることができました。

川尻達也のコメント

──試合の感想をお願いします。

川尻 いや、クロン、強かったですね。さすが……持ってないな俺も。クソだなと思います。

──強かったですか?

川尻 強かったです。リングで向き合った時に不気味でしたね。蛇みたいな感じで。

──何度か引き込まれましたけど、強さはどれぐらいですたか?

川尻 強さっていうか、あれは想定内で。引き込んでくるからってセコンドには言ってたんですけど。あそこから押さえ込んでコツコツいってもいいんだけど、それだと今までの俺となんも変わんないなって思ったし、とにかくクロンという最高のグレイシー相手に自分を変えて挑んだ結果がこうなりました。俺よりクロンのほうが強かった。

──何回か飛び込む姿にそれを感じたんですけど。

川尻 あれは、ジャンピング踏みつけで足を取られて、足を抜いて、サッカーボールキックというところまでも練習ではやっていたんですけど、できなかったですね。無理にあんなことする必要はないのかもしれないけど、それでも自分を変えたかったし、みんなの期待に応えたかったし、みんなの笑顔を見たかったんですけど、結局たくさんの人たちにお世話になって日本に戻ってきて、なんの力にもなれなかったなというのが正直な気持ちです。

──フラストレーションが溜まっている感じですか?

川尻 フラストレーション……。いや、どうすればいいのか……? もうこれ以上期待されることもないだろうし、期待を裏切るのも怖いかなっていう気持ちは今もあります。

──次の試合は今のところは考えられないですか?

川尻 そうですね。試合前は勝ってみんなに伝えたいこともあったし、4月の横浜の大会も出るつもりだったけど。(涙声になって)もちろん試合はしたいし、RIZINを盛り上げたいけど、俺じゃ力不足なのかなっていうのもあるし……。俺はファイターでい続けたいけど、周りが許してくるれるのかなって。それは周りに委ねるしかないし、それがプロスポーツだから。もうおまえはいらないって言われたらそれまでだし。そのへんはわからないですね。

──PRIDE時代に殴り合いを楽しんじゃう川尻達也がいて、今回そのスタイルに戻したのはどういう理由がありますか?

川尻 10分という試合時間もあって。広いオクタゴンで回れるのとコーナーのあるリングの違いもあるし、10分間動き続けるのは無理なだと思ったのと、逆にクロンにプレッシャーを与えていたいと思って、昔のどっしりと構えて打つスタイルに変えたんですけど、通用しなかったですね。

──川尻選手のクリンチアッパーはボディに効いてたと思いますか?

川尻 1ラウンドはボディで攻めて、2ラウンドは顔を攻めようと思ったんですけど、それもうまくいかなかったですね。

──久し振りのPRIDE直系のリングはどうでした?

川尻 どうですかね? 日本に帰ってきていつまでできるかわかんないし、いつ終わってもいいように後悔だけはしないように毎日できることは練習以外でもすべてやって試合に挑もうと思って。キツい部分もあったけど、それは自分が望んで日本に帰ってきたんで、後悔はないし。とにかくいちばん大事な試合で結果が出なかったので、もうちょっとどうしていいかわかんないですね。

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