ハンナ・タイソン

「RENA選手は強くて経験が豊かな選手だと思いますが、もちろんノックアウトで倒します」

──来日は初めてですか?
タイソン 初めてです。驚くことばかりですね。東京の街並みは綺麗ですし、人もとても親切でとても感動しました。
──RIZINにはどんな印象を持っていますか?
タイソン 素晴らしい大会だと思います。何よりも驚いているのがこんなにも早くRIZNに出場できるとは思っていませんでした。
──対戦相手のRENA選手にはどんな印象を持っていますか?
タイソン 強くて経験が豊かな選手だと思います。RENA選手の技術にびっくりしないように闘わなくてはいけないと思います。いずれにせよ私がいままで闘った中で一番経験が豊富な選手だと思います。
──試合のイメージはできていますか?
タイソン 試合で起きたことに注意をしながら闘っていきます。これが私のシナリオです。
──注目して欲しいポイントはありますか?
タイソン 私はリングに上がったら非常に攻撃的になります。ボクシングとスピードを見てほしいです。おもしろい試合をしたいですね。もちろんノックアウトで倒します。
──散打をやられていたんですよね?
タイソン そうです。17歳から20歳くらいまでやっていました。そしてポーランドチャンピオンにもなりました。
──他は何かやっていましたか?
タイソン ムエタイとK-1もやっていました。ムエタイは3回ポーランドのチャンピオンになりました。世界の準チャンピオンにもなったことがあります。K-1ではヨーロッパチャンピオンになりました。
──MMAは?
タイソン アマチュアの大会には何度か出たことがあります。
──ポーランドにはUFCストロー級の王者にもなったヨアナ・イェンジェイチックもいますが目標にする選手などはいますか?
タイソン イェンジェイチックももともとはムエタイの選手ですし、彼女のことも個人的に知っています。彼女の技術は真似しようと思っています。彼女は私にとってアイドルなんです。

画像: 「RENA選手は強くて経験が豊かな選手だと思いますが、もちろんノックアウトで倒します」

アンディ・ウィン

「私はボクシングが彼女より強いので、それで勝ちたいと思います」

──来日したのは初めてですか?
ウィン はい。まだ街を見ることはできてないんですけど、本当に美しい街ですね。
──RIZINという大会はどういう印象
ウィン 『KING OF THE CAGE』をのぞいたところでは世界で最も素晴らしい大会だと思います。
──山本美憂選手の印象を教えてください。
ウィン 素晴らしいレスラーだと思います。
──MMAの試合は観ましたか?
ウィン はい。お互い様というか、お互いにもっと強化しないといけないところはあると思います。
──過去のあなたの格闘技のバックグラウンドを教えてください。
ウィン 約7年前にMMAを初めて、そのあとボクシングを好きになって、そのあとムエタイ、柔術、レスリングをやりました。格闘技としてはレスリングが最後だと思います。
──山本美憂選手はレスリングの世界王者になった実績があります。どのように攻略しようと思っていますか?
ウィン 彼女はおそらくレスリングで私より優位に立てると思いますが、私はボクシングが彼女より強いので、それで勝ちたいと思います。
──過去に世界で最もセクシーな格闘家ベスト10に選ばれたと聞きましたけど。
ウィン そういうふうに私を記事で取り上げてくれた人がいたようですけど、そういうふうに見てもらえたらうれしいです。私はシングルです(笑)。

画像: 「私はボクシングが彼女より強いので、それで勝ちたいと思います」

山本美憂

「前回とは違う心境で上がれますね。やっと選手らしい考え方になってきたのかなって」

──現在のコンディションはどうですか?
美憂 体重はもうほぼリミットに近いので、用意はできているかなっていう感じです。
──前回と比べて、試合前の気分はどうですか?
美憂 前回は準備期間がなくて、もう来ちゃったみたいな、リングに上って大丈夫かなっていう葛藤もあったんですけど、今回はやるべきことをやってこれたから、安心して。まあ、安心と言うか気を抜かずにですけど。
──今回は沖縄で練習してきたということですが。
美憂 平仲ボクシングスクールで寮にも入って、ボクシング、立ち技中心というか克服するために。ウィークポイントというか何もわかってなかったので基礎からボクシングをやって。その他は弟とレスリング、グラップリングとかMMAに必要なことをやっていました。
──KID選手やアーセン選手も一緒だったんですか?
美憂 そうです。アーセンも一緒に寮に入って。朝はプロのボクサーと朝練をやって。ボクサーって速いんですよ。駅伝の選手かと思うぐらい。4キロコースで100メートルもついていけなかったですね。でも、選手たちも「諦めずに走ろう」って応援してくれて、毎朝走って、だいぶ走るのに自信がつきました。レスリングやってた頃よりも全然走りましたね。
──前回の試合後に「MMAがおもしろくなってきた」とおっしゃっていましたけど、今はその気持ちが上がっていく感じですか?
美憂 毎日成長している自分が見られたり、新しいことを覚えるのは楽しいというかうれしいですね。
──前回、RENA選手と対戦して新たに気づいて今回の試合に活かすポイントはありますか?
美憂 試合の時に頭爆発してでやってきたことをできないのが一番悔しいんですけど、そういうことを想定しながら。自分が思うとおりにできなくても、今度はこういう体勢を取ったりとか。柔術のいろんなポジションを教えてもらったり、試合後どういう精神状態でいたらいいのかとか、弟からは精神面を学んで、前回とは違う心境で上がれますね。前回は本当に相手がどう来るのかなとかそういうことばかり考えて、自分がどう攻めるのか頭になかったんですけど、今回は自分から取りにいくパターンもあるし、カウンターのパターンもあるし、やっと選手らしい考え方になってきたのかなって。
──アンディ・ウィンの印象はどうですか?
美憂 立ち技中心の選手なんで。
──今回も親子で同じ舞台に上がるわけですけど、モチベーションは違いますか?
美憂 今回は大晦日だから。アーセンとかを観ていて大晦日にやるのはいいなって。選手ではない目で観てたんですけど、いいなと思って観ていた選手たちと同じ舞台に立てるのが凄くうれしいと思います。
──沖縄のロードワークは一日何キロぐらいやったんですか?
美憂 4キロバーっと早く走るケースと、坂道から階段ダッシュとか短距離もあるし800メートルのダッシュもやったし、とにかく走り込みでした。
──レスリング時代はどれぐらい走った?
美憂 走るときはいつもランニングみたいな感じでしたね。ただ距離をこなす感じだったんで。合宿では朝練でやったりしてましたけど、個人でついていかっていうのはなかったんで。私は大学のチームとかも入ってなかったんで。だから、まず背中が見える位置を保とうということをやっていましたね。
──ボクシングのパンチですけど、自信がついたものはありますか?
美憂 相手のパンチを見て避けることとか、まず手を出すこと。前回はジャブすら出せない状態だったんで。手を出すということがやっとできてきたっていう感じですね。
──平仲先生のお手製の料理は?
美憂 お鍋とか食べたかったんですけど、会長もお忙しくて。でも、必ずミットを持ってくれたので。あとはKIDの奥さんとかアーセンの奥さんがご飯を作ってくれて、私たちのために。自炊というよりも作ってもらっていましたね。私は朝の子供たちのお弁当ぐらいでしたね。

画像: 「前回とは違う心境で上がれますね。やっと選手らしい考え方になってきたのかなって」

山本アーセン

「所さんにはちゃんとリスペクトは持っているんですけど、ぶっ飛ばしてやろうと思ってます」

──コンディションやモチベーションはどうですか? 
アーセン 所さんのおかげでバリ上げ。体重もあと1.5ぐらいなんですぐ落ちるし、所さんの会見の言葉でモチベーション高いんで準備万端です。楽しみです。
──美憂さんと一緒に沖縄でキャンプを張っていたらしいですね。
アーセン はい。ボクシング、グラップリング、柔術、キックボクシング、本当に全部やってきましたね。
──特にボクシング?
アーセン そうですね。
──さらにボクシング技術がついたということをテレビで観たんですけど。
アーセン しっくりはきてますね。ちゃんと自分の間合いもわかってきているし、打つタイミングもちょっとずつわかってきているんで。完璧とは言えないですけど、試合では出せるようになりました。
──勘とかコツが自分の中に入ってきた感じですか?
アーセン はい。ありがたいことに。
──走り込みもやったらしいですけど。
アーセン 走り込みましたね。ずっと走り込んでいました。まあ、ボクサーの足は速さがやばいんですよ。必死で追いつこうとするとバテるし、普段よりキツかったですね。
──タイでKID選手との練習も厳しかったようですが、今回も厳しかったですか?
アーセン ずっと厳しいですよ、タイから。でも、あれがなきゃ強くならないし、いいムチをいただいています。
──所さん対策は?
アーセン 観てください、試合を。言っちゃうとサプライズが半減しちゃうんで。これだけは言っておきます。所さんの心を折りにいきます。「アーセンくんになにもでねえ」って思ってほしいんで。試合を観てください。
──前回はジャーマンやったりしましたけど、そういうのも考えているんですか?
アーセン あれは考えてなく、その場その場で頭に出てくる。神様のお言葉だと思って。ベースは持ちつつアドリブ入れながらやりたいと思います。
──所選手は経験があると思いますけど、そのペースに巻き込まれないように?
アーセン ちゃんとマインドをコントロールして、気を抜かないことですよね、最後まで。ずっと自分に言い続ければ大丈夫だと思います。
──引き出しも増えた感じですか?
アーセン 増えましたね。所さんも自分みたいなタイプはあんまりやってないと思うんで。彼のルーティンの中でも少なめの人間だと思うんで。
──髭を生やしているのはイメージチェンジですか?
アーセン 前回は剃っちゃたんですけど、自分は『ロッキー4』が好きで山小屋にこもっていると絶対に髭を剃らないじゃないですか? 試合になると剃るんですけど、それに憧れていて。今回も計量終わる日まで。試合の日はキレイに剃ってこようかなと思います。
──所選手が会見で勝ったらKID選手とやりたいと言っていて、まるで踏み台にするかのような発言をされていましたよね。
アーセン それほど腹立たしいディスリスペクトの言葉はないと思うんですよ。こっちは先を考えないで全力を尽くして練習してきているのに、そんな失礼なことはない。あんな失礼なことは言えないと思うんですよ、選手に。冷静にカチンときてて、だったらノリさんのところにいかせないよって。
──KIDさんの耳にも入っているんですか?
アーセン 気にしてなかったですよ。「大丈夫っしょ、アーセンで止まるから」って。そのありがたい言葉を無駄にしないように、自分の持っている力を全部ぶつけてやろうともいます。
──去年の大晦日は結果は出せなかったですけど、今回は是が非でも出したいと考えていますか?
アーセン 自分的には結果じゃないんですよね。とりあえず所さんにわからせたいっていうのが正直あって。あの言葉を聞くまでは絶対に結果を出したいと思っていましたけど、自分的には勝ちより所さんに「アーセンって強かったな」って思っていただければいいと思います。ちゃんとリスペクトは持っているんですけど、ぶっ飛ばしてやろうと思って。
──昨年の大晦日のデビュー戦でクロン・グレイシー選手に黒星を喫しましたけどリベンジを考えているんですか?
アーセン したいですね。ずっと考えていますよ。
──そのためには勝ちを重ねていくというか。
アーセン そうですね。でも、自分は先のことをあんまり考える人間じゃないんで。闘う相手に全力。経験があって強くて、厄介な相手だし。絶対足を救われるのと思うんで、今はクローンじゃないですね。所さんしか頭にないし、試合が終わるまで絶対に所さん以外は考えないし。絶対にぶっ飛ばしてやろうと思ってるんで。
──KO勝ち? 一本勝ち?
アーセン どうですかね。KO勝ちいいですね。
──沖縄合宿でパンチは掴めた感じですか?
アーセン 全部掴めましたね。こんなに間違ってたんだって。正しい打ち方、間のとり方を習って。すべてが上達したと思う。そりゃ体力なくなるはなっていうパンチを打っていたような気がしましたね。

画像: 「所さんにはちゃんとリスペクトは持っているんですけど、ぶっ飛ばしてやろうと思ってます」

坂田亘

「おおっぴらに人前で人を殴れるのはこれが最後だと思うと、殴らないと損だなと。だから、殴り倒しますよ。向こうもそのつもりでしょうけど」

──実戦から離れていますけど、今はどんな心境ですか?
坂田 今はおかげさまで、試合勘を忘れているのが前提だけれども、身体の調子はいいので、早く済ませたいですね。この数日が一番ストレス。ケガとか疲れが出ちゃうので、詰めた練習ができないから。こういうのを省いてパッとリングに上がりたいというのが正直な心境です。
──髙阪選手とトレーニングをしていたそうですけど。
坂田 直接彼と……昔は階級とか関係なかったのでバンバンやってましたけど、自分がトレーニングに臨むことに対していい環境を作ってくれたんで。スパーリングとかはなかったんですけど、僕がやっている所に来てちょっとしたアドバイスとか、彼の言っていることは理屈が通ることが多いので、いいアドバスをもらいましたね。あと新弟子の時期が一緒だったので、よくある相撲でも格闘技でもそうですけど、兄弟のように過ごしていましたから、凄く不思議な気分でなんかいいなと思って練習できて、たしかに身体もキツかったんですけど、ただキツいだけだと街の空手道場に通っている子供のように行きたくないなっていのがあるのかと思ったらなくて。12月31日は怖いんだけど、週に何回か剛の顔を見ると安心できる。ゴリラみたいな顔ですけど、安心しましたね。
──では、充実した時間を過ごせたということですか?
坂田 だから、今年はあっという間でしたね。もの凄い時間が立つのが早かったというか。
──すぐに試合をやりたいという状況なんですね。
坂田 もうすぐやりたい。
──対戦相手のマッハ選手ですけど、対策とかは?
坂田 対策は向こうもそうだと思うんですけど、古いVTRしかないんで。ちょこちょこ観たんですけど、食い入るようには観てないですね。あんまり相手のイメージが入りすぎると、相手に合わせた闘いになっちゃうなと思ったんで。自分は途中ブランクがありましたけど、20何年かやってきたことがありますから。この12月31日は僕にとって特別なので、全てを出しきらなければ意味がないし、相手の研究というよりも、自分がその時何を出せるのかっていうのをイメージしていったほうがいいのかなって。とはいえ、彼の試合を観るとだいたい右のオーバーハンドのパンチとかローキックとかキツそうだなと思ったんですけど、キャリアを振り返ってみても同体重でやったらキツいと思うんですけど、リングスの時から100何十キロの相手とやってきたんで、痛いでしょうけど、そいつらに比べたら折れるわけじゃないっていう。
──奥さんからはどういったことを声かけられましたか?
坂田 妻は特に決まったワードはないんですけど、この数日は気を遣ってくれますね。ちょっと僕が治療というか、普段は行かないんですけど、マッサージに行くと、自分のスケジュールが合うと保護者みたいについてくるんですよ(笑)。恥ずかしいからやめてくれって言うんですけど、気が気じゃないみたいですね。普段はやったことがないようなね、自宅にソファーに座っていたら前腕をマッサージしてくれたりとか。気持ち悪いですけどね(笑)。
──引退試合になってしまうんですが、そこにすべてを出しきると。
坂田 もちろんです。出しきれなかったら……そのためにやってきたんで。まあねえ、あんまりこのカッコつけようと思えばいくらでもカッコつけられるんですけど、僕の根本ってプロになりたくてなったのはアントニオ猪木さんのプロレスに魅了されて、前田日明さんという強烈なアイドルが現われて、なぜかなと思ったら、人を殴ってカネをもらえるいい商売だなと思ったことなんですよね。おおっぴらに人前で人を殴れるのはこれが最後だと思うと、殴らないと損だなと。だから、殴り倒しますよ。向こうもそのつもりでしょうけど。
──奥さん以外にも誰に観てもらいたいとかありますか?
坂田 もちろんありますけど、今までの過程のことでは自分のことで精一杯で。そういうことを考えることない。もちろん、髙阪と練習していて、成瀬さんどうしてるのかなとか、山本さんどうしてるかなって話していると懐かしくなって、来てほしいとも思いますけど、練習がキツすぎて。連絡先入手して来てもらうということをやる余裕もなく。まあ、薄情じゃなかったらどっかで観てくれるだろうなって。観てくれてああだこうだって言ってくれりゃいいやって。

画像: 「おおっぴらに人前で人を殴れるのはこれが最後だと思うと、殴らないと損だなと。だから、殴り倒しますよ。向こうもそのつもりでしょうけど」

Cygames presents RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2016
無差別級トーナメント Final ROUND

対戦カード・開催概要
http://jp.rizinff.com/_ct/16978371

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