4月17日(日)愛知県日本ガイシホールにて開催される「トップ Presents RIZIN.1」で、グラップリングタッグマッチに出場する田村潔司。今回はともに鎬を削り、日本の格闘技界をつくってきた戦友たちと共演。田村が戦う理由とは——

画像: 我が道を突き進む“孤高の天才”田村潔司。“46歳の生き様”、46歳の今をみせる。

「食レポは苦手なんですよ、格闘技の。それはもう観て判断してもらうしかないので」

—田村選手は2月にミャンマーで行なわれたプロレスの試合に出場しましたが、ミャンマーでの試合はどうでしたか?
昔の日本を見ているような発展途上国で、だけど、スマホとか、そういうのは流行っていたりしてるんですよ。だから、その辺で不思議な感覚はりありましたね。会場は凄く盛り上がりましたよ。僕の試合以外は(笑)。でも本当にお客さんが、プロレスの見方をよく知っていたのでミャンマーいいなと思いましたね。

—昨年の後半から先日の『巌流島』まで、非常に積極的に舞台に上がっていると思うんですけれども、最近参戦が増えたきっかけが何かあったのでしょうか。
いやいや、きっかけはないですね。お話を頂いて、うまくはまっていってるだけで、まあ特には。時代の流れじゃないですか(笑)。

—今回RIZINのリングへあがる決め手は何かありましたか?
うーん。まあ決め手はないですけど、強いて言うならやっぱり、今までずっとPRIDEを榊原(信行RIZIN実行委員長)さんが引っ張ってこられたのでそこにつきますかね。

—榊原実行委員長からのオファーだからということですか?
はい。でも僕ができることって限られていると思いますし、どこまでお力になれるかわかりませんけど、半分以上は恩返しというか。そういう気持ちは凄くあります。

—今回グラップリングタッグマッチでの出場ですが、同じチームのヴァンダレイ・シウバ選手、対戦相手の桜庭和志選手、所英男選手とは、全員と闘ったことがありますよね。それぞれどんな印象を持っていますか?
ヴァンダレイ・シウバに関しては、荒削りな部分がありますし、勢いで来るような選手ですよね。やっぱり日本人とはもともと持っている根本的なパワーなどが違うので、凄く勢いがあるイメージ、どういう表現がいいかな? イノシシみたいな。猪突猛進というか。桜庭選手は、その勢いの前にちょっと自分の頭の中で考える選手。まあIQレスラーって言われているぐらいなので、一回自分の頭の中で整理をして、どういう攻め方をすればいいのかとか、その時々によって戦術なり戦法なりを変えてくる選手です。技術と試合の展開の上手さと、あと冷静さと、それが備わっている選手っていうイメージですね。所くんに関しては、そうですね…ボクがやったのいつだったっけな、7、8年前かな?

—2007年12月31日の『K-1 PREMIUM 2007 Dynamite!!』ですね。
7、8年前はまだまだ本能で闘っていた選手なので、今後の一壁を乗り越えるためには、桜庭みたいに頭で考えて闘えば、もうひとつ上にいけるんじゃないかなと。

—会見で、一本を取る気持ちはあるけど、そこは見て欲しくないと。あれは問題提起だと思うんですけど、その真意はなんですか?
いやいやそこは、別に勝ち負けじゃないので、観て判断してくれればいいです。

—試合を観て判断してほしい、と。
食レポは苦手なんですよ、格闘技の。それはもう観て判断してもらうしかないので、表面だけで食べて美味しいっていうより、本当にうまい表現の仕方ってあると思うんですよ。だからそれはリング上で、ボクら選手が本当に美味しい素材を出して、観ているお客さんが本当に美味しいっていうふうに感じてもらえればいいんで。それが加わった上での一本はいいんですけど、ただ単純に一本って、ちょっと違う感じがするので。本当に美味しい料理って言葉じゃないと思います。ビール飲んで本当に美味しい時って、言葉が出ない。飲んで良かった、観戦して良かった、そんな試合を提供出来たらいいですね。試合を観て判断してもらいたいです。

「46歳になった今は、“46歳の生き様”っていうのを見せていければいいと思っていますので」

—過去田村選手がプロデュースされていた大会で、ダブルバウトはよく目にしますが、田村選手なりに何かダブルバウトの思い入れはありますか?
総合格闘家としての脂がのりきって、一山越えた選手がやるのが面白いと思うんですよ。有名選手の組み合わせとかも可能になると思うので。あと僕はグラップリングもどんどん取り入れた方がいいなと思いますね。参戦の幅も闘い方も広がりますし。

—髙田(延彦)RIZIN統括本部長と公の場で会われたのは引退試合のとき以来ですか?
そうですね。それぐらいじゃないですか? ちょっと記憶が曖昧ですけど。

—あの引退試合で田村選手に向けて髙田選手が言った、「お前は男だ」という言葉から、その後のいろいろなパフォーマンスや流れにつながっていったと思うんですけど、師匠でもあった“髙田延彦”をどう見ていたんですか?
いやいや、僕が髙田さんどうのこうのって言う立場でもないんですけど。昔、数年間一緒に過ごさせて頂いたことがあるので、やっぱり、こっちの世界に入っていろいろお世話になって、離れてまたそういう偉大さとかがわかったりして。今はもう本当、過去一緒に時を過ごさせて頂いた仲間っていうことであり、そこはすごく貴重な時間で、そこの部分でしか僕は語れないんですけど。まあ本当に貴重な時間を過ごさせて頂いたっていうことだけですね。

—去年の年末RIZINで行なわれた桜庭vs青木戦の感想をお聞きしたいんですが。
えっと、感情って日によって違ってくるんですけど、観た直後っていうのは、まあ、やっぱり桜庭を応援していたので。結果は、青木真也の型にはまったので、うーん、まあしょうがないといえばしょうがないですけど、結果が全てなので。でも、昔一緒にいた仲間がボコられるのを観ると、ちょっとそういう悔しい感情はでてきますよね。ただ、桜庭が僕の発言を聞いて大きなお世話っていうふうに思うんであれば、やられてよかったねっていう(笑)。

—なるほど(笑)。では最後にファンの皆様にメッセージをお願いします!
そうですね、僕自身が総合格闘家としての役目はもう終わっていると思うのですが、そういうところではなく、46歳になった今は、“46歳の生き様”っていうのを見せていければいいと思っていますので。一人でも多くの方に会場に足を運んで頂いて、僕の“生き様”を観て頂けたら嬉しいです。

名称:トップ Presents RIZIN.1
日時:2016年4月17日(日)
開場:14時00分/開始:15時00分
会場:日本ガイシホール
主催:RIZIN FIGHTING FEDERATION
特別協賛:株式会社トップ
協力:東海テレビ放送
アクセス:日本ガイシホール
愛知県名古屋市南区東又兵ヱ町5丁目1番地の16
【交通】
JR東海道本線
笠寺駅 徒歩3分
Twitter:@rizin_PR
Facebook:https://www.facebook.com/rizinfightingfederation

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