—コンディションはいかがですか?
レスリング、ボクシング、柔術、キックボクシングの練習をスパーリングを含めてやってきました。オランダから来たヘビー級の選手ともスパーをしましたし、他にもボクシングでタイトルマッチ経験のある選手、ジュニオール・ドス・サントス オリンピックメダリストともスパーリングをしました。ラスベガスでも練習をしましたし、アメリカントップチームのメンバーと練習をしてきてしました。コンディションはいいです。

—対戦相手の決定が他の選手より遅くなりましたが、練習に影響はなかったでしょうか。また印象をお願いします。
対戦相手が分からない時には、今日は対戦相手がレスラーだと思って練習して、次の日はキックボクサーだと思って、また次の日はグラップラーだったら、そんな風にシミュレーションをしながら練習しました。気にしてもしょうがないし、そうしないと集中できません。対戦相手の印象は、彼はパンチが強くて、元ラグビー選手で非常にタフだと思います。ただ映像を見ましたが、特に際立った特徴があるという選手ではないと思ったので、7分以内に勝てると思います。

—トーナメントに選ばれてどんな心境でしたか?
また日本で試合ができると思ったらもう眠れないほどで、本当に嬉しかったです。これは歴史的なイベントです。いま日本でMMAはあまり強いポジションを持っていません。でもこのイベントでまた強力なMMAが復活して、そしてこのRIZINを見て次世代が日本で育って、今後盛り上げていけると思います。PRIDEがかつてそうだったようなことができると思います。

—ベラトールという団体を代表して戦うことについてはどう思いますか。
まず自分は自分のために試合をして、その次に家族のために試合をして、それからベラトールという形になります。自分のために試合をするということに関しては、特にプレッシャーは感じません。どこで試合をしてもベラトールの選手である以上、自分がベラトールの代表ということに変わりはないので、最高の強い相手と戦う、そういった普段通りのプレッシャー以外は特に感じないです。普段の試合をしている時でも私はベラトールの選手として試合をしています。

—レイディー・タパ選手とトレーニングをしたり指導をしているそうですが、彼女の仕上がり具合はいかがでしょう?
何年か前にプロレスの学校へ行っている時に彼女と知り合って、2、3年前彼女がMMAへ行きたいと言っていたんです。それで3か月前に連絡があって、日本で試合をしないかというオファーがあったと。どこで? と聞いたらRIZINでという話だったので、絶対にそのオファーを受けるように言いました。対戦相手はギャビ・ガルシアだと聞いて、どこで練習してるのか聞いたらノース・カロライナだと言うので、今すぐアメリカン・トップ・チームへ来て一緒に練習をしようと言いました。それで彼女はフロリダへやってきて、今は泊まり込んで同じジム、同じコーチの下で練習をしています。かなりハードに練習をしていますので、ギャビ選手は素晴らしい選手だと思いますが、レイディー・タパも非常にいい選手ですので、大会で一番光るような試合になる可能性もあります。

—日本の石井選手と対戦するなら決勝戦となりますが、対戦してみたいお気持ちはありますか?
やっぱり日本の大会ですので、日本の選手が勝ち進むのは大事だし、いいことだと思います。もし対戦することができたら、いい点と悪い点があります。いい点は日本人の選手が決勝に残るということ、悪い点というのは対戦相手が自分で負けてしまうということです。ただ、石井選手は昔に比べてタフになりましたし上達もしました。いまオランダで練習をしているとのことでリスペクトしています。ただ最高の石井選手が最高のキング・モーと戦ったら、勝って出てくるのはキング・モーというだけです。それから1つ付け加えたいのですが、石井選手は日本人ですが、日本の選手で人気が出た選手というのは日本で練習をして日本に住んで、時たま海外へ行ってどこかのジムで特訓・合宿をするという形です。でも石井選手はオランダで練習をして、拠点は日本ではないですよね。そうすると日本のファンからは石井選手の顔がよく見えないと思うんです。桜庭選手も日本のMMAで非常に人気が出ましたが、やはり日本を拠点にしてレジェンドになりました。やっぱり日本のファンが「石井選手は日本人だから応援しよう」という気持ちになるには、もう少し日本との繋がりを持った方がいいんじゃないかと思います。

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