――観客動員を教えてください。
12214人です。

――トーナメントについての総括を。
ドクターチェックで問題なかったので、全員準決勝に進むことになります。みんな予想以上にアグレッシブなファイトで、団体や国の誇りをかけて戦ってくれました。石井選手の相手も当初から危険だと言われていたけど、どの選手も強いことに驚きました。

――今日の演出については。
今日はMMAのひとつの終焉というか、句読点。○を打って次のチャプターに行こうという日。過去に僕らが使った音楽をオムニバスで入れてオープニングを作ってみました。MMAの総集編みたいな感じでまとめたということで理解してもらえるかと。

――青木選手も言っていたが、桜庭vs青木戦はストップが遅かったのでは。
遅い、遅くないというのはレフリーとジャッジに任せるべき。結果的にはタオルが投入されてのTKOだったが、客観的に見た彼らの目が正しかったと言えると思います。試合内容については、青木選手の有言実行さにはみんな言葉を失ったかもしれない。格闘技の魅力が凝縮された素晴らしい試合でした。

――青木選手から五味戦の話が上がりましたが。
青木選手に言われるまでもなく、僕らの仕事はファンが求める声にどれだけ応えていけるか。五味選手も、近い将来この舞台に上がってもらいたいと思っている一人。解説をしてくれた川尻選手にしてもそうです。実現するためには、RIZINがどれだけ魅力的であり続けられるかが大事だと思っているので、しっかりこの舞台を磨いていきたいと思います。

――石井選手については。
映像で見ている限りはいいシェイプだったんじゃないかと思いました。打撃のスキルも上がっていたのかなと。でも、それをはるかに凌ぐほどの力をプロハースカが持ち合わせていました。

――ジェームス・トンプソンの体重オーバーについては。
120キロ以下のヘビー級での契約。本当は守ってもらわなくてはいけなかったのですが、再計量で彼は諦めていたので、高阪選手とも話し合ってなんとか実現させました。TKはとにかく体重が何キロ上だろうとこの日のために準備してきたのでということで。

――総括的には。
非常に満足しています。選手たちもよくやってくれたなと。選手たちにここまで熱く試合をさせることができたのは、ファンの人たちの思いが届いたから。ファンの求めるものを理解して、最高のパフォーマンスをぶつけ合おうとしてくれました。いい形で31日にバトンがつなげられたことは嬉しく思っています。

――ジェロム・レ・バンナの欠場とピーター・アーツの参戦については。
ジェロムとバルトはみなさんにも期待していただいていたカードだし、ジェロムとも契約が整っていた。法的な措置も考えていますが、もう少し話をするつもりです。僕らは最後まで出てくれと言い続けたんですが、彼らからイエスを引き出せませんでした。今回、ピーターが引き受けてくれたことは本当に幸運でした。彼は本当に気持ちの熱い人で、日本のファンを大事にする思いがあるのだと思います。

――ヒョードル軍団については。
ダメですね、あんなに強すぎたら(笑)。スコット・コーカーが自信を持って送り出したAJマシューズも歯が立たない。ヒョードルが連れてくる選手はハズレがないんですよ。第二、第三のヒョードルを誕生させるために国をあげてやっていますから、恐るべしですね。選手の育成や普及を選手だけに任せていてはダメなんだと改めて思いました。

――今回参戦した外国人選手については。
アメリカのファンに向けていうと、今回はキング・モー以外、知らない選手ばかりだったのかな、と。でも、世界には強い格闘家がまだ眠っているし、チェコにもリトアニアもポーランドにもロシアにもたくさんいて。UFCという世界だけにトップファイターがいるわけじゃないというのを見せられたかな、と。ぜひ、われわれが目指した世界でナンバーワンのトップを決める競技会に、団体の枠を超えてチャレンジしてきてほしいと、世界中のプロモーションの人に呼び掛けたいです。いつか、UFCのチャンピオンにも出てきてほしいです。今回の各プロモーションの選手は本物でした。スピリットも技もすばらしかった。

――体重オーバーだったフェリペ・エフライン選手については。
エフライン選手については、プロとして契約体重を守るのは基本です。でも、他団体では脱水症状で亡くなられた選手もいますし、選手に無理させて生命の危険をおかしたり、パフォーマンスを引き出せなかったりするのであれば、これは体重を落とす競争じゃないので、キャッチウェイトでもいいと思っています。それぞれの選手の中でベストでマッチアップできる試合というか。今回の青木vs桜庭も、青木選手はいつもよりも2階級上くらいでの試合ですけど、それでも技術とスピリットを兼ねそろえていれば勝てるわけですから。一定の秩序は必要だと思いますけど、RIZINとしては総合格闘技の可能性を見出す機会を作れればと思います。

――元谷選手の再チャンスは考えていますか。
作りたいですね。最初の計量が1kg以上オーバーで、再計量が2kg以上というのはふざけた話なので、ノーコンテストは正しいジャッジだと思います。今回の元谷選手には敬意を表します。同体重だったら、パンチでダウンしないかも知れないし。再試合があってもいいと思います。

――ドーピングテストの概要は。
RIZINとしていうと、プロモーターと競技運営を明確にわけていこうと考えています。競技の公平性を保とうとすると、僕らが競技にかかわるのは過去よりも圧倒的に減らしています。試合がストップになった時点でドクターや競技陣がリングに入るという部分でも、競技運営を厳格に進めよう、と。ドーピングテストなどに関しては、31日のときにでもルールディレクターの島田さんからご説明できればと思います。

――31日の大会のイメージは。
31日にはグローブもマットの色も変化します。過去のPRIDEに比べると驚いたものになるのかな、と。今日、会場に吊ってあっても、動かしてないものもあるので。流す曲もガラッと変わります。若い人にも近づいていけるような、ハイテンポなものになると思うので、楽しみにしていただければ。でも、あの頃の空気感は大切にしたいですね。あのときの熱をどう作るか。31日はフルハウスになると思うので、さいたまから今日の熱の2倍3倍のものを作れればと思っています。今後、世界中の格闘技ファンが年末、格闘技の聖地であるさいたまスーパーアリーナに来るようになるのが夢です。大晦日がメモリアルでスペシャルな日になっていければと思います。

This article is a sponsored article by
''.