4月17日(日)愛知県日本ガイシホールにて開催される「トップ Presents RIZIN.1」で、シング・心・ジャディブと対戦するテオドラス・オークストリス。年末、その風貌と試合内容で印象を残したリトアニアBUSHIDOの狼男は、何を語るのか―。

画像: リトアニアの狼男 テオドラス・オークストリスインタビュー「予測不可能だけど、素晴らしい試合になることだけは間違いない」

「素晴らしい会場の雰囲気が、私の初戦を勝利に導いてくれた」

昨年末の「RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2015」(12月29・31日・さいたまスーパーアリーナ)で100kg級トーナメントに参戦されましたが、改めてどんな舞台でしたか?
日本で試合をすることは夢だったし、最高の記憶しかない。…小さいころからずっと夢に見続けて、あのアリーナのリングに自分が立てるなんて想像も出来なかった。もちろん準決勝で負けてしまって残念だけど、いつかまたベルトを懸けて闘いたい。

初めて日本で闘った感想を教えて下さい。
ファイターとしての自分を見せるチャンスをもらって、良い試合を見せたいと思ったし、勝ちたかった。トーナメントの雰囲気は最高で、それは私にとってもいい方向に働いたんだ。オープニングセレモニーは本当に壮観の一言。あの時の私の気持ちは言葉では言い表せない。素晴らしい会場の雰囲気が、私の初戦を勝利に導いてくれたと思っている。


“狼男”というニックネームで、たくさんのファンが印象に残った選手としてオークストリス選手の名前を挙げています。それについてどう思いますか?
皆さんが私を憶えてくれたり、リトアニアのことを知ってもらえたり、そして私の試合を気に入ってくれたなら、本当に嬉しい。私をどう呼ぶかはどうぞ皆さんで決めてください。ただ皆さんが私を好きになってくれたら幸せだよ。

「モーとはまたいつか闘いたいし、その時は自分の力を信じている」

一回戦のブルーノ・カッペローザ戦(1R 3:32KO勝利)を振り返っていかがですか?
試合に向けて準備する中で私は最大限の努力をして、負けに繋がるミステイクをしないように努めた。トーナメントの日は怪我も故障もなくとても良いコンディションで、あのオープニングセレモニーが終わると、今まで以上に自分の強さを感じていた。そして試合前にさいたまスーパーアリーナを見渡した時、これだけたくさんの人にBUSHIDOを知ってもらえることが嬉しかった。私は絶対に勝たなければと決意して、試合中とにかく強いパンチを打ち込んだけど、なかなか決定打にはならなかった。カッペローザがキックを多用することは知っていたので、そのための対策はしていたんだ。私は彼のキックを待って捕まえて、ついにノックアウトに成功した。

準決勝戦で残念ながらキング・モー選手に判定負けを喫しました。どのような戦略を立てていましたか?
トーナメントの組み合わせ抽選会でそれぞれが誰と闘うのか選択する必要があったけど、私はキング・モーと準決勝で闘いたいと思ってそう選択した。彼と闘うだけでなくベルトを獲得したかったし、自分を信じていたよ。私たちBUSHIDOチームのプランは、あまり距離を詰めずに闘い、レスリングが得意なモーとのグラウンドの勝負は避けて、距離が縮まりがちなキックは使わないというもの。更にモーは、足をキャッチして展開を作るのが上手い。わざとキックをもらって相手に自信をつけさせたところで、突然掴んでくる。私が距離を詰めたくなるようにモーが仕掛けてきた時、いくつか強いパンチをもらったけど、それほどのダメージはなかった。全ての場面でもっと早く的確なパンチを入れることができたはずだと、結局最後まで闘って自分のミスに気が付いたんだ。

キング・モー選手と闘ってみていかがでしたか?
とても素晴らしいファイターで、モーと闘った経験から多くのことを学んだ。RIZINのチャンピオンに相応しい。モーとはまたいつか闘いたいし、その時は自分の力を信じている。
トーナメント以外の試合はご覧になりましたか?どの試合・選手が印象に残っていますか?
他の試合もKOが多くてプロフェッショナルと言えるとても良い試合ばかりだった。特にヒョードル選手とクロン・グレイシー選手の試合が印象に残っているよ。

試合が終わった後はどのように過ごしましたか?
幸せなことに特に大きな怪我もなかったので、試合直後はイベントのアフターパーティーに参加して世界中のベストファイターたちとコミュニケーションを取ることが出来た。ホテルに戻って日本料理のレストランにも行ったよ。

「予測不可能だけど、素晴らしい試合になることだけは間違いない」

現在はどのような練習をしていますか?
ハードなトレーニングを積んでいる。対戦相手が長身なので更に距離を保って闘う練習もしているし、ボクシング、キックボクシング、柔術、レスリングなど必要なこと全てをやっているよ。

「トップ Presents RIZIN.1」でシング・心・ジャディブ選手との対戦が決まりました。シング選手の大晦日の試合(エメリヤーエンコ・ヒョードル戦1R 3:03 TKO負け)の感想を聞かせてください。
ヒョードルは自分の実力に自信を持っていて、非常にパンチが強く何より経験豊富だ。彼は世界的に有名なファイターで、対戦相手はみんな気持ちが引けてしまう。ジャディブは実力を見せることができなかったと思う。でも彼が強いファイターだということは間違いない。

シング選手の印象は?
良いファイターだと思う。背が高くてスピードがあり、スタンドに強い。でもMMAの経験は私のほうがあるし、私はスタンドでもグラウンドでも闘うことができる。ジャディブはベストを尽くすだろう。身長差を考えると彼のほうが簡単に私に打撃を入れることができるので、私にとっては難しい試合になると思う。でも、私は自分の力を信じているから特に心配はしていないし、みなさんに素晴らしい試合を楽しんでもらいたい。試合が待ち遠しいよ。

どのような試合になると思いますか?
予測不可能だけど、素晴らしい試合になることだけは間違いない。

今年の目標を教えて下さい。
私は総合格闘家。BUSHIDOの代表であるドナタスさんが私の試合スケジュールを決めているんだ。彼はたくさんのプランを持っていて、私はいくつかのトーナメントで闘うことになると思う。

ファンの皆さんにメッセージをお願いします。
ファンの皆さんに、まずはありがとうと言いたい。年末は皆さんの印象に残る試合ができて光栄だ。今回も良い試合を見せて勝てるように努力するよ。4月17日に会いましょう。

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